三国一のバイク馬鹿
600マイル蕎麦
〜ちょっとそこまで蕎麦喰いに〜

唐突だけど、新シリーズ。
始まる前の前書きみたいの書くので、ちょっと長いよ。

前書き飛ばしたい不届き者は、
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(なんだよ、親切じゃねえか。)

内容を整理もせずに思いついたまま書く。
今、バイク乗るのが楽しくて仕方がない。
我が愛車である「赤の2号」(VTR1000F)の乗り方がやっとわかってきた。
優秀であること極まりないホンダ製の我が愛車は、
バイクに「乗せられて」いてもそれなりに楽しいのだが、
積極的に「乗れる」ようになるともっと楽しいのは当たり前。
そんなわけだから、まるで初めてバイク乗った時みたいに「乗る」ことそのものが、
ツーリングの目的になってしまっている。
こうなっちまうと、場所はどこでもいいので、すぐ奥多摩ばかり行っちゃう。
練習ならば、それもいいんだけど、ツーリングとなると、面白くない。
で、行き場所くらいは変えようかなと思って、
各地の蕎麦を喰いに行くことにしたわけ。
ほら、走って楽しい信州方面は、蕎麦も美味いしね。
そうなったら、目標はずばり「600マイル蕎麦」でしょ?
でしょ? って言ってもわからない?
これ、「ケンタウルスの伝説」っていうマンガに出てくる「600マイル・ブレンド」が、
元ネタになっているわけ。
物語では、コーヒー1杯飲むために、横浜〜神戸を往復している。
(ケンタウルスというチームは実在しており、これも実話に基づいているという。
「キリン」でも、東京から日帰りで小樽で寿司喰ったというエピソードがある。)
こういうタイトル決めた以上、最終目標は往復600マイル(約900km)だ。
ま、場所も決めてないし、そこまで遠出すると泊りで行きたくなるので、
一応、宿泊もありとしておこう。
そういうわけで、純粋にバイクで走ることを第一の目標としつつ、
色々な行き先も選択できるプランが完成したわけだ。

そういうわけで、「600マイル蕎麦」は、
別にグルメガイド的「蕎麦屋」紹介ではない。
今回も含めて、目的地に選ぶ蕎麦屋は我が師匠の教えてくれた店や、
ガイド本(杉浦日向子とソ連著『ソバ屋で憩う』は名著。)で探して、
ツーリングプランが作りやすい店を決めることにしている。
だから、紹介した店の選択についてのクレームや
「俺も行ったが不味かった」的なクレームはお断り。
ガイド本にない「隠れ名店」を紹介することもないと思う。
蕎麦は好きだが、うんちくたれるほど詳しいわけでもないので、
お店について、俺が語っていることは気にしないように。

というわけで、長い前置きはこれでおしまい。


蕎麦1「箱根・暁庵」

今回は大失敗だった。
出かけた日が5月4日だったから、道が混んでいたのは仕方がない。
西湘南バイパス〜箱根ターンパイクでしっかり走りも楽しんだし。
失敗はそれではない。
銀行が休みだったことだ。
俺、すっかり油断して、ほとんど金を持たずに出かけちゃったよ。
連休中って、銀行も休むのね。ここ数年。連休休んでなかったからなあ。
いや、単なる無知だろ。
もうひとつの失敗は、寝坊だ。
松戸を出たのが午前11時30分。
どうせ道が混んでるの覚悟してたんだから、もっと早起きしろよ。
「600マイル蕎麦」は、距離はともかく「ちょっとそこまで」って感覚で出かけるツーリングだが、
蕎麦を喰いに行く以上は、時間に余裕を持って行った方がいい。
蕎麦を喰う以上、酒を飲むから。
蕎麦喰いに関する、うんちくはあまり語らないが、
良い蕎麦屋はじっくり時間をかけて楽しまないと面白くないし、
また、それが許されてこそ、本当の蕎麦屋。

最初の一発目だというのに、ひどい失敗したおかげで、
いまいち、蕎麦喰いは堪能できていない。
ここには、また足を運ぶことになるだろう。
シリーズ第1弾となるその店の名は、箱根にある「暁庵」
たまたま、久しぶりに箱根行きたかったんだよね。
箱根暁庵は、東京の広尾にもあるので、関東圏の蕎麦好きなら、
知っている人も多いんじゃないかな。
詳しい話はガイド本にゆずるが、日本一の蕎麦名人として名高い高橋氏の系統だ。
店内にも、高橋さんの著書などが売られていた。
財布が寂しかったので、酒はヌキ、頼んだものも2品。
焼き味噌、おいしゅうございました。
せいろそば、おいしゅうございました。

金に余裕があったら、ぜひ、豆腐も食べたかった。
ここは、手作りの豆腐も有名なので、お出かけになる人はぜひ。

そんでもって、本当に酒が飲みたかった。
そもそも、箱根にある暁庵は、夕方(確か4時)には閉店なので、
3時に箱根湯本についた俺は、まったく時間がなかったのだ。
きちんとした蕎麦屋のいいところは、蕎麦が美味いのはもちろんのこと、
接客が一流だったりもする。
簡単な例を言うと、
蕎麦とつまみ、あと酒をまとめて頼んでも、きちんと順番どおりに出してくれる。
つまみと酒が先に出て、食い終わった頃にちょうど蕎麦が出てくるわけよ。
バイク乗りが酒のんだらまずいでしょ? って思う人もいるかもしれないが、
酔いが醒めるまで店でゆっくりしていても、大丈夫なのが蕎麦屋。
わざとらしく、食器下げたりして、居づらい雰囲気にしないのよ。
これって、当たり前の話なんだよね。すっかり忘れられてるけど。
蕎麦の喰い方を教えてくれたのは、俺のバイクの師匠(その他いろいろと師事している)だが、
本当にいいことを教えてくれたものだと感謝している。
とりあえず、ここの焼き味噌喰っておきたかったからなんだが、
つまみだけ頼んで酒飲まないのは、本当につまらないよ。
こういう蕎麦屋独特のゆったりした時間を過ごすには、酒は必須でしょ。
日本酒は苦手なんだが、聞くところによれば、蕎麦には酒が合うようなので、
日本酒も飲むようになりそうだぜ。
で、まあこんな贅沢なことしてれば、結構お金もかかるんだが、
長く居座るんだから、それなりの高い出費は当たり前。
普通に酒とつまみを2,3、そして蕎麦を食べると一人分で概ね3,000円くらいかかるが、
これを高いと思う人がいてもいいと思う。
俺だって、毎日これができるほど、恵まれた生活してない。
普段は、立ち食いソバだし。
信州とかだと、蕎麦もきちんとした食事だから安くても量も多いし。
ただ、特に江戸前は、趣味食としての意味合いが強いようなので、
金と時間に余裕がある方が、間違いなく楽しめる、というだけ。
フランス料理のフルコースほど、高いわけでないし、
一流の接客と美味い蕎麦が楽しめるなら、リーズナブルだと俺は思う。


使用している地図は、ゼンリン社「Super全国版4」です。

連休中ということもあって、箱根湯本はやたら人が多かったし、
ガイドブック片手にこの店に来ていたカップルも多いので、
有名だとは思うが念のため地図をここに。
このページは、バイクというより蕎麦そのものの話をしようかと思っているのだが、
それだけってのもあんまりなので、何故、バイクで蕎麦なのかについても書いておく。
バイク乗り=蕎麦好きなんてことを言うつもりはない。
ただ、長時間バイクに乗り続けていると、振動やらなんやらで身体に負担がかかるのか、
目的地へついても食欲湧かないことってない?
少なくとも、俺はそう。
けれども、何も喰わずに走り続けるのもかなりやばい。
そこで、蕎麦のようにするっと食べられる胃に優しい食物がうれしい。
それが高じて、酒まで飲むようになったのは善し悪しだけど、
休憩といっても、観光するでもなく、ただエネルギー摂取するよりも、
蕎麦喰って(酒飲んで)、ごろごろする方が性に合っているように思う。
もちろん、それ以外の郷土料理も関心あるし、
目的地を関西方面にしたときは「600マイルうどん」でもいいと思っている。


再び、使用している地図は、ゼンリン社「Super全国版4」です。

さっきのじゃ、わからないので、箱根湯本駅からの道がわかる拡大図。
最後は、一応フォーマットにしようと思ってる走行ログなど。
今回、マジで「ちょっとそこまで」感覚で出かけちまったが、次回からはもう少しまともなデータを記録します。
あとは、蕎麦屋の住所と連絡先とかも。
行きは、首都高〜東名に入って、秦野中井で降り、西湘南バイパスから箱根ターンパイクを走る。 そこから、国道1号線に降りて箱根湯本へ向かうコース。
蕎麦喰った後は、時間を気にする必要ないので、閉店とともに店を出た。
御殿場から東名で帰れば、だいたい200kmくらいの行程。なんだけど、当然ながら、高速大渋滞。
高速料金も心配だったので、今回は山中湖へ向かって道志道、相模湖へ向かう。
ここから中央高速で帰ったので、走行距離は300kmくらい。
家に着いたのは、夜9時頃だったか。
最初にも書いたけど、やっぱもう一度行きたい。
それに、やっぱ平日がいいかなあ。渋滞はつらい。

蕎麦1・「箱根・暁庵」(200マイル蕎麦)
目標達成まで、
あと400マイル
先は長げえや。
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