| 三国一のバイク馬鹿甦る悪夢
 
 
 いやー、純正バイクページもなんだか久しぶりだなあ。だいたい、どこのページでもそういうこと書いてるんだけどね。
 それにしても、今年の夏は暑いね。
 もともと、俺が去年引っ越した最大の理由は、
 環境の良い仕事部屋の確保だった。
 自宅の自室が物理的にエアコンを設置できず、死ぬほど暑く、
 しかも狭い。
 だいたい、すでに3Kの新居すべてを個人の持ち物だけで専有するほど物(欲)に溢れているこの俺様が
 どうして8畳間ひとつで生きていけようか(否、生きられるはずがない)
 だから、エアコン設置は必須条件だったのだ。
 しかし、新居はなんと目の前が江戸川の土手って奴で、夏涼しく、冬寒いって環境。
 去年は扇風機オンリーで問題なかった。
 今年はダメだった。
 で、買った。
 が、ハイテクで虚弱な文明人のクセせいか、冷房に弱い。
 買ったはいいけど、全然使ってねえ。
 だって、冷房入れて10分経つと寒くて仕方がねえんだもの。
 基本的に除湿のみで、外気温ー1度に設定しているのにコレだ。
 冷房切れば、暑いし。
 本当に、いろいろな意味でひ弱だ。
 しかし、もともとこのバイクページだけは、こういう乱暴な言葉使いしない異色ページのはずだったんだが、
 もう、他と区別がつかねえな。
 内容も余談だらけだし。
 それはさておき、本題に移ろう。
 冒頭で述べた通り、まさに虚弱な俺だが、
 それ以上に虚弱なのが、我が愛車である「赤の2号」。
 VFRの悪夢が甦ったぜ。
 ついに、夏バテで入院(バイクが)
 バッテリーがお亡くなりになりました。(冥福)
 で、今回は湯島と神田で押しがけ。
 もう2度と押しがけはしねえ!
 誰かに誓うっつうより、絶対しねえ。
 虚弱な俺の体力では、平地での押しがけはほぼ無理。
 今回は坂道利用したわけだが、坂道上るのもやたら辛い。
 湯島はさいわい坂の上だったので、楽にエンジンかかったが、
 神田では、坂道登った。死んだ。
 ちなみに場所は、神田は猿楽町の錦華公園わきの坂。けっこうな坂で斜度30度くらいはあるんじゃないかしら。
 しかしよお、仮にも世界に通じるインターネットでずいぶんローカルな話題だな、
 ま、いいけど。
 しかも俺様、本当にバカだから、なおさら非道い目にあった。
 とりあえず、ぜえぜえ言いながらエンジンかかり、ちょっと小休止。
 金のウーロン茶(500ml)を飲み干す。
 さあて、でようかなっと、バイクを車道に出し、
 なぜか、セルスターター押しちゃった。
 電圧不足でエンジン停止。
 絶望的な気分で2ndトライ。
 もはや、一発目で成功した場所まで坂を登る体力もなく、
 ヤケクソで中途半端な位置からトライ。
 失敗。
 アクエリアスの黄色いの(レモン味、350ml)を飲み干す。
 滝のように汗を流しながら、一発目成功した場所まで登る。
 やった! 成功(拍手喝采)。
 で、ご褒美に、おーいお茶(500ml)を飲み干す。
 意気揚々とバイクにまたがり、ギアを1足にたたき込む。
 (いや、そんなに強く蹴ってはいないんだが、「赤の2号」ことファイヤーストームはギアの打音がでかいので、そんな感じになる)
 で、エンジン停止。
 目の前で黄色く輝くサイドスタンドスイッチ。
 馬鹿野郎。サイドスタンド起こし忘れ防止装置だとおっ!
 まさに絶望的な気分になる。
 で、ついに禁断のコカコーラ(500ml)を飲み干す。
 3rdトライは途中でめげた。
 結局、通りすがりの人のアドバイスで、ガソリンスタンド行ってエンジンかけた。
 最初から、そうすりゃ良かった(涙)。
 だいたい、VFR(乾燥重量160kgくらい)とファイヤー(乾燥重量193kgだったかな)のその差30数kgが重いこと。
 いや、俺が老いたのかもしれない。体力落ちてるからなあ。
 それはともかく、俺込みで250kgはいくであろう車重を一瞬で100km/h超まで加速するパワーに改めて感動したよ。
 さすが、110馬力はあなどれない(自慢)。
 話は変わるが、人間の心と体ってのは、絶妙にリンクしていて、俺は虚弱体質なんていいながら、精神の力で体力をブーストする特技を持っている。
 ま、さすがに徹夜はしんどいけど、3日くらいはもつ。
 せいぜい、そんなもんか。
 が、これはあくまでも頭脳労働の場合であることに気が付いた。
 頭脳労働でもかなり疲労はするんだけど、フィジカルな疲労はすごいね。
 精神力ごとすっかり消え去った。
 なんていうか、K1のハイキック一発で意識を持っていかれる感じ。
 すごくきれいなお花畑が見えた。
 それでも、立ちゴケせずに済んだのは、やはり精神力のおかげか?
 (推定ブースト圧、1.8〜2.0キロ、大容量シングルのドッカンターボ)
 それにしても、人の情けの深さに感動したよ。僕は。汗だくになってバイクを押す俺に、声をかけてくれた人、
 ありがとうございます。
 何も言わずに後ろから押してくれた人。
 体力限界だったので、ぞんざいな断り方だったけど、目から汗がほとばしりました。
 お声だけで十分です。1リットルバイクの押しがけはあまりに過酷です。
 ガススタンドの場所を教えてくれた人、ありがとうございました。
 皆様の優しい心遣いのおかげで、僕はこれからも頑張って生きていけそうです。
 いや、32年かけて磨き上げた人間嫌いが治るかと思ったよ。
 治ってねえのか!
 話を戻す。後はエンジン停止させないよう細心の注意を払いながら、バイク屋へ。
 これで終わらねえから、本当に俺の人生は面白い。
 いや、すでに神田で押しがけしていときにその予感はあったのよ。
 ほぼ確信に近いんだけどよ。
 だって、俺、経験者だもん。
 長期運転しなかったとか、バッテリーには辛い冬(!)とか、ごく普通にバッテリーが上がった場合、
 使い切ったりしなければ、始動して1時間くらい乗り回してれば回復する。
 で、俺も湯島→神田の移動で寄り道しながら走ってたのよ。
 でも、バッテリー回復しない。
 だいたい、昨日まで元気だったバイクが、普通は翌日突然バッテリー上がるわけがない。
 当然、原因はバッテリーだけじゃありませんね。
 はい。レギュレーターもお亡くなりになっていました。
 再び甦るVFR400Rの悪夢。
 これは、どっかに書いてあるので詳しくは省くが、
 結局、バッテリー→レギュレーター→セレン整流器→ダイナモと全部死んだ。
 しかも、ダイナモ死んでいるのが発覚したのは北海道の函館だ。
 なんと素晴らしい北海道ツーリング。また行きたいね。
 だから、その場で緊急入院を決め、念のため、ダイナモのチェックもしてもらった。
 とりあえず、無事みたい(すごく不安)。
 しかしなあ、俺ってバイク運悪いのかねえ。
 そもそも、国産(しかもホンダ製だぜ)のバイクは電装系なんて外車に比べりゃ、
 やたら信頼性が高いってのが定説で、
 海外じゃ電装系を日本製に取り替えるのが常識だって話もある。
 じゃあ、なんで俺のはいつもダメなの?
 盗難に遭った赤の1号は未確認だが、所有した3台のうち2台の電装系がおかしいのは、十分に運が悪い。
 VFRは(おそらくは事故歴ありの)中古車だからまだいいけど、
 赤の2号は新車なのに。
 電装系以外は快調そのもので、俺にとって最高のマシンだっただけに口惜しい。
 ま、なんにせよ。赤の2号は入院中。
 俺は筋肉痛でガタガタ。なのに、こんな駄文書いてたりして。
 それにしても他人のトラブル話ってのは何でこんなに面白いのかね。
 疲れ切ってボロボロなのに、当日のうちに記事まとめるなんて、面白くなきゃできないよ。
 他人事じゃねえだろ!
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