三国一のバイク馬鹿
祝! 大型二輪免許取得

やったぞコンチクショー! ついにとったぞ大型二輪免許。
はっきり言って、このページはただの自慢です。
人の自慢を聞くのが不愉快な方は読まなくてよろしい。

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というわけで、本題に入るわけだが、
大型免許取得を志したのが、今年の1月だから、約4カ月になるわけだ。
そのきっかけはある一台のバイクとの出合いによって始まるのだが、このバイクはまだ納車されていないので、納車され次第また新規のページをアップしたい。
ここでは、俺がどうにかこうにか大型免許を取得するまでの苦闘を日々を書き連ねたいと思う。

とにかく、なにがなんでも大型免許を取る。そう決心したのが1月。
バイクの買い換え自体は年末くらいから考えていたのだが、出会ったのが大型車だったわけだ。
ここで、俺は大型二輪取得のシナリオを考えてみた。
1.一発試験で合格する
2.県主催の自動二輪車安全運転講習を受ける→一発試験で合格
3.自動車教習所に入って教習を受ける
まあ、こんなところだ。
ただし、2.の安全運転講習は3月1日まで行われない(千葉県の場合)。
同時に3.の教習所も認定教習が始まるのは春になるという話だ。
自分の腕前を考えるに、春まで待つのが利口と言えた。しかし
俺様の燃えるような情熱を
誰も止めることはできん!

というわけで、1月16日。俺は早朝の京葉道を疾走し、幕張運転免許センターへ行った。
まず、やらねばならんのが事前審査。
ご存じの通り、8の字押し歩きと引き起こしをやる。
センタースタンドがけはなくなったようだ。
引き起こしはいい年こいた男ならまあ問題ないのだが、
8の字はわりと厳しい。規定がけっこう厳しいのだ。
まず、内側と外側に書かれた二つの丸いラインからタイヤがはみ出たら失格。
しかも、自分の足でラインを踏んでも失格。
注意深くよろよろやってると、試験官に「こんなのは女の子でもできる」と言われる。
俺も言われたぜ。コンチクショー。
まあ、それでもなんとか事前審査はパス。試験日の予約とってその日は終わった。
時に、最近一発試験も予約が厳しく下手すると一カ月先まで予約できないという話も聞くが
1月2月の幕張は割と空いていた。
調子に乗って一日おきに受けに入ったが、すべてムダに終わった。
1回目:なんとびっくり信号無視で検定中止。(緊張するんだわ、これが)
2回目:一本橋で脱輪。
3回目:クランクで転倒。(以降、クランクが苦手になる)
確かに難関である。まあ、俺のように何の準備もせずに行く奴も居るくらいだから、
合格率が低いのも当たり前だ。
完走なんて夢のまた夢で、とりあえず3,700円払ってほんの数分、試験車であるVFR750KとCB750に乗りに行っているだけ。
緊張以前の問題って奴で、とにかく技量が足らないわけだ。

4回目。これが大笑いだ。
なんと、行きの京葉道を走行中にサイフを落とした!
バイク乗りの方ならお分かりだと思うが、有料道路の料金所の通過はバイク乗りは大変だ。
バイクを止める→ギアをニュートラルに→グローブ脱いでサイフ出す→料金払う→サイフしまう→発進。
俺の場合の行程はこんな感じだ。発進後まだ道路が広い場所でもう一度止まって、サイフをしっかりとしまって、グローブはめて再発進するわけだ。
だが、この日に限って、どうしたわけがサイフをしまい忘れた。
俺のサイフは紙幣を折らずにしまえる縦長の形なので、ポケットに突っ込むと半分くらい出てしまう。
このポケットは意外と横が広いので、サイフを横に倒すときちんと収納できるし、ベルクロのフタもついている。それを忘れた。
当然走行中、サイフはするりと落ちていく。
その瞬間に気づいたのは幸いだったかも。
実際、俺のサイフには金だけでなく、各種カード類と免許証も入っている。
なくすと相当ヤバイのである。
もう、慌ててバイクを路側に止めてサイフの行方を探したよ。
でも大丈夫。すぐに見つかった。
だって、サイフの中身が
全部宙を舞っているんだもん

中身=紙幣(千円札ばかりでよかった)である。
高速で走行する車が起こす風のため、紙幣がぐるぐると舞っている。
笑い事ではないが、けっこう美しい光景だったぞ。
その後、車の合間を駆け抜け(すげえ怖かった)、サイフそのものを回収するも中身は小銭のみ
カード類は一枚破損(車に踏まれたようだ)。
お金がないと、試験を受けることもできないので、道端まで飛んできた紙幣を拾いながら走行し、
なんとか3千円回収。小銭と合わせてなんとか3,700円を確保。
これで試験はなんとかなると、幕張へダッシュする。
不思議と試験をあきらめる気にならなかったのは、今でも偉いと思う。
しかし、試験はクランクでパイロン倒して中止。
うまくいかないもんだ。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり!
たまたま試験場に津田沼自動車教習所の人が試験を見に来ていた。
その人の用事はってえと、ズバリ練習生の募集。
そう、教習所が認定を得るためには連続12人または90%以上の合格者を出さないといけない。
そのための練習生だ。
一発試験はムリだと分かっていたから、早速問い合わせたよ。
すると、事前審査をするから2月1日に来いという返事
これで、野望に一歩近づいたぜ!
しかし、甘かった
事前審査は、スラロームと一本橋をCB400SFで行ったのだが、
練習しても合格できる見込みなしと判断された。
さすがに落ち込んだよ。俺ってこんなに下手だったのかと
今までは大型車だからできないと言い訳できたが、同じ400ccでは言い訳できない。
何故うまく乗れないのかを真剣に考えて、
基本をすべて勉強しなおすことからやり直しだ。
その頃から、さすがに仕事も忙しくなったため、2月は25日に5回目の試験に行ったのみ。
(この日は、クランク、s字、一本橋、スラロームを終えて終了。残すは急制動と外周くらいというところまできた) その間、ひたすらにニーグリップの徹底やら、近所の空き地で定常円旋回やらスラロームの練習をしていたのだが、やはり練習不足は否めない。
そこで、いよいよ3月ということもあり、安全運転講習を受けることにした。
3月1日に練習日があったので、1万7千円払って参加を決めた。

安全運転講習。これははっきり言って、素晴らしい。
本当は、運転技能の向上を目指して、県と県内のバイク屋が主催で行うものなのだが、
事実上、大型2輪の運転講習という内容になっている。
その日は朝8時から、午後5時までみっちり、講習。
しかも、自分のバイク持ち込みなんであんまり大型に乗れないかと思っていたら、
自分のバイクに乗るのはほんの1時間で、あとは大型に乗りっぱなし。
やることは、
一本橋、スラローム、波状路の個別練習。
検定コースのポイント説明+実走練習。
その他(これが面白い)。四輪のコースを使っての小回り走行や、
教官の後について、バンパーをガリガリこするまで、思う存分走らされる。
走り慣れてくる頃には、バイクって楽しいなあと心底思った。
テーマじみてしまうのだが、
単純な動機で目指した大型免許だったが、
バイクの楽しさを改めて再確認することができた。
アクセルワークで自由自在に操る爽快さ。バイクと人が一体になる楽しさ。
これは中型車で味わえないものではないけれど、
特にVFR400Rのようなレプリカでは、かなり回さないとこの感じで味わえない。
それは公道で楽しむのは危険だ。はっきり言って死ぬ(俺の場合だが)。
大型車なら、比較的低いスピードでもそれが楽しめる。750ccですら、下のトルクがブ厚いからな。
よっしゃ、絶対大型免許取るぞ!
ともかく、改めて決心したのである。
で、この安全運転講習会だが、1万7千円は高いが、行く価値はある。
後に聞いた話だが、免許が汚れている(免停以上の行政処分を受けている)人でもない限り、
たいてい3回くらいで合格できるそうだ。
俺はまるでそんな気になれなかったがな。
とにかくその後、もう1度落ちて、一発試験はあきらめた。
じっくり練習しくなった、これも理由(言い訳)だが、
近場の教習所がそろそろ認定が取れるらしいとの噂を聞いたからだ。

その名も松戸東自動車教習所。
さっそく問い合わせてみると、3月9日(すまんちょっと正確でない)に説明会があるという。
説明会に参加し(その時は正式な教習開始はまだ決まっていなかった)、費用は10万かかるとか、
練習生はだいたい30時間は練習したとかそういう話を聞いた。
そして、3月20日。いよいよ入校だ。
またも予約の方法とかいろいろ聞いて、さっそく予約。3月26日が一発目。
俺も含めて第1期の生徒は約150人いたそうだが、とにかく予約がとれん。
週に2時間は確実に取れるのだが、もっと短い間隔で取りたいのが人情。
まあ、とにかく教習開始だ。
第1段階:引き起こしと8の字押し歩き、あと軽く走行 もちろん規定の1時間でクリア。
第2段階:コースを覚えるのに手間取り、4時間のところを2時間オーバー。
第3段階:ここは速いぜ。規定時間の3時間でクリアだ。
第4段階:ここはちょっと一本橋で苦戦して4時間のところを2時間オーバー。
合計16時間、よほどうまい連中はともかく、まあ平均レベルのようだ。
なんだかんだで、一発目の卒業検定日が4月26日。
これが悲惨で、クランクで路肩に足をついて一発停止。
そして、補習を2時間受けることになる。
このころになると、卒業生も出始めたせいか、第2期生も入ってくる。
俺の補習日は他はみんな第1段階だった。
みんな(さすがに第4段階を終えた)俺にくらべりゃ下手クソで、優越感に浸れた。
それも事実だが、教官にはいじめられる(あくまで冗談だが、早く出て行けとか言われる)し、
肩身が狭い思いをしたのも事実だ。
そして、つい昨日の4月30日。
当日寝坊して、点呼ぎりぎりで到着するとか、試験中にトイレに行きたくて腹が痛かったとかはさておき、
ようやく合格したよ、このやろう!
とにかく普段通り走ることだけ考えたのが良かった。
受かるとは思っていなかっただけにうれしい。

とはいえ、俺の新たなる愛車は納車が5月末なので、まだ本当の大型バイク乗りにはなれない。
振り返るに、充実した4カ月だったと思う。
残る1カ月は、これまでの愛車VFRとの最後の日々を過ごすつもりだ。
毎週ツーリング計画も進行中だ。
ここで終わってもいいのだが、これではただの自己満足な日記と変わらんので、
ちょっとだけ役に立つことを書く。
まあ、一発試験で合格を目指す方の参考になればと思う。
1.基本的に別の乗り物と思うこと。
 これは本当にそう思う。アクセルだけで自由に動かせる強力なトルクと、その重量。
これはかなりやっかいだ。フラツキは減点も10点とデカイので注意しよう。
2.一番難しいのは左折だ。
 法規では、左折時は路肩から50cm以内によりそこからはみ出さずに徐行して通過する。
とある。これって難しいぞ。速度はほとんど一本橋と変わらないくらい落とさないとまずはみだす。
それで10点減点。左折なんていっぱいあるから、それだけで不合格だ。
 自分が幕張に通っていた時も、かなり巧い人がガンガン走っていながら、落ちていたけれど、
これはもう、左折ができていないのだと思う。
3.カーブは25km以下。
 直線はたいてい40Km。これはわりとみんな知っているけど、カーブは知らないと思う。
だいたい30kmで十分曲がれる。40kmでも行ける。でも減点。これはデカくて20点減点。
あと、制動時はポンピングブレーキを使わないと減点なので、必ず2回に分けてブレーキ操作をしよう。
4.右左折時の合図は30m手前、曲がるための走行位置変更は3秒前。
 こうして考えると、合図はそうとう前から出さないとダメ。ほとんど出しっぱなしに近い。
コース図をよく見て合図を出す位置を決めてしまわないと、合図が遅いってことで、減点。
 流れとしては(左折の場合)、 後方確認(左)して、合図出す→3秒待つ(この間に後方を目視で確認)→
(ここで30m手前の位置にいないと合図が遅いってことになる)
ゆるやかに左に寄せる(路肩から50cm)→左後方を再度目視して、路肩にそって曲がる。
 と、こんなに忙しい。
 ちなみに、寄せすぎて路肩に接触したら、即中止なので注意しよう。
まあ、こんなところかなあ。
一本橋は目線と姿勢、ニーグリップが大事とかは、この際誰でも知っているはずなので書かない。
自分の経験上、一本橋やらスラロームが規定通りに走行できない人は教習所に行った方が早い。

誰でも言うことだと思うが、
車は排気量限定なんてないのに、バイクが排気量を限定されるのはつまらん。
みんな大型免許をとろうぜ。
自分のテクニックも磨けるし、きっとバイクがより楽しくなると思うのだが、
それに大型免許を持ちながら、小型車に乗るのもカッコイイと俺は思う。
金さえあれば、俺はヤマハのSDRのようなライトウェイトスポーツにも乗りたい。
免許一つで何を偉そうに、と思うかもしれないが、
案外バイク乗りとしての心構えも変わってくるから不思議だ。
本当にバイクはいい。

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