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三国一のバイク馬鹿

輝け!! 労働1号

労働1号のタンク掃除をして気づいたことといえば。
サビがひどい!!
内部はまあ、なんとか除去できたことにするとして
外のサビも除去しないことにはヤバすぎる。
特に裏面が
見えないから気づきにくいのだが、かなりひどかった。
最新バイクの樹脂タンクはいいなあ。軽いし。
ともかく、裏面だけはサビ止め塗料を塗ってごまかしたものの、
外側のキズおよびサビもなんとかしたくなる。
となれば、全塗装でしょ?
全塗装といっても、労働1号の場合は、
フロントフェンダー、タンク、リアシートのみ。
ま、パーツも小さいし、なんとかなるでしょ。
で、始めてみた。
目標はずばり。
珍車のような仕上がりを避けること!!
いかにも缶スプレー塗りの無惨な仕上がりだけは避けたい。
ただ、それだけです。
別にプロの仕上がりとか、コンクールコンディションとか、
狙ってません
でも、手間と時間だけはタダなのが素人の強み。
工程および作業だけは、プロ以上を目指しますよ。
(相変わらずだが、よく言うよな)

最近の傾向だが・・・
俺もなにかをやるに当たって、ちゃんと準備をするようになった。
(俺も大人になったなぁ・・・)とか、改めて思います。
なんといっても、仕上がり最低でクズ鉄処分だけは避けたかったので、
いろいろ塗装についても調べました。
SSのパーツをちょっと塗ってわかっただけでも、
まずは下地作りが第一
とにかくこれに時間をかけたい。
ただし、作業が始まったら労働1号は不動になるので、買い出しができない。
(SSで街乗りはしたくない。別にドゥカが街乗りすると壊れるわけでもないし、
遅走りなら一流の腕前なので何も心配ないのだが、
うるさいバイクで市街地走るのは可能な限り避けたいのだ )
まず、すべての材料を揃えよう。
壮大な物語はここから始まる

1月22日、23日
近所の(ドゥカティ松戸の近くでもある)ドライバースタンドの塗料売場で考え込む男、約1名。
塗料選んでます
プラサフやら、仕上げのウレタンクリアは即決なのだが、
下塗りと本塗り塗料で迷っていた。
色は赤です
赤ですが、単調な赤では面白くない!!
(料理なんかでもそうですが、こういうことを考える人はたいがい失敗します)
いろいろ考えたり、塗料の説明を読むと、
キャンディー塗装は不可!!
失敗の可能性が高すぎる
色がムラになってもそもそも偏光塗料だから気づきにくいマジョーラは、よい色がない。
基本はあくまで赤だから。
で、いろいろ考えて、見本をみながら色を探す。
下塗りは、限りなく白に近い銀。
しかもメタリック。最近はマイカ系と呼ばれているみたい。
パールが入っていてもいいなあ。
これが、ほんのわずか(ここがポイント)
透けるとカッコイイのではないか!!

ま、そんなふうに考えてみました。
で、銀系の色でなるべく白に近いのは・・・。
じゃーん。ベンツ用
雰囲気としては、マクラーレンSLRの真っ白い銀
売ってません
ベンツ乗る奴は、自家塗装なんかしないのか・・・。
で、いろいろ考えたんだが、基本的に銀だから、色としては灰色。
これだと、赤の発色が悪くなりそうで、どの色も基本的に不安。
そこで、ハッと気づく。
白系でいいんじゃないの?
という神の啓示を信じて、いわゆるパ−ルホワイト塗料を選択。
そして、赤。
イヌイットは氷の状態によってかなり多くの語彙を持っているというし、
水墨画の世界でもいろんな黒がある。江戸前の和食じゃ五白なんて言葉もある(米の白とか、とうふの白とか)
俺にとっての赤もいろいろあるのだ
で、今回のイメージは、静脈の赤
SSっていうか、ドゥカなんかのイタアリアンレッドは、動脈の赤
酸素を豊富に含んでいて、鮮やかに赤いイメージね。
今回はドス黒い赤を目指す。
でも茶色とは違う。ワインレッドとかマルーンとか、そういう系の色でもない。
ふつうに見ると赤。影の落ちた部分が黒に傾く赤。
そして、超光沢仕上げを目指すので、光があたった部分は白く輝く。
ね。かなり表情豊かな赤になりそうでしょ?
労働1号はサイズも小さいので、ベタっと単調に塗るとつまらなくなりそうだったので、
いろいろなことを考えていた。
脳内でな!!
これも失敗する要因です。
で、とりあえず色は決まった。あとは数。
基本的に各3本
それぞれ、説明に書いてある塗り面積から判断するに十分な量。
2缶で十分。もう1缶は予備という感じで購入。
その他、購入したもの。
サンドペーパーはいろいろ揃っていたので、1000番を買い足した程度。
脱脂用に「シリコンオフ」。
作業用に軍手。
防塵マスク、ゴーグル。
ペーパータオル。
そして、洗浄用にママレモン(家庭用中性洗剤)。
洗浄スポンジは、食器洗い用の使い古しを利用。
(ケチったんじゃなく、新品だと塗膜を傷つけそうでイヤだったから)
そんな感じで、どっさり買い込んで、塗装場所へ向かう。

塗装場所
さすがに物がでかいので、室内塗装は無理。
で、塗装場所を探すわけだが、いろいろ難しい。
俺の家は、目の前が江戸川で、まあ、空き地はたくさんある
家の前も駐車場なわけで、場所としてはよさげだが、お隣さんの車にかかりそう。
(近所の子供も遊んでいるし)
なんたって川のそばだから、基本的に風が強く、いろいろ考えて野外は断念。
この時点では、ほこりの付着も心配していたので。
で、実家に帰ることにした。
我が実家。うちの親父はすでに引退済みだが、元は樹脂製造加工業を営んでいた。
なんつうか、プラスティックの弁当箱とか作っている工場 。
その工場の上に家が建っているわけだ。
で、引退後のそこはただの廃工場
ここほど理想的な塗装場所はないわけです。
というわけで、その工場に労働1号を運び込むわけだが。
しっかり自分のアトリエ作ってやがる。
コンクリート打ちっ放し。外壁はプレハブと自家張りの断熱材なんて工場のど真ん中に、
板の間ができていました
船舶模型やら、シルクスクリーンやら、好きなことやってます。
我が父ながら、嫉妬に近い羨望。こういう感じに引退したい。
ともあれ、そのすみに塗装&作業場所を確保し、作業にいそしむことにした。

下地作り
まずはタンクのサビ落とし。とにかくこれに時間がかかった。
全塗装前の下地作りで気になるのは、塗装の剥離をするかどうか。
これは 人によって意見がいろいろ分かれるようだが、
私は完全剥離はしない方向にした。
(どっちにしろ、メリットとデメリットがあります)
鉄タンクの穴空きを心配したため。
削ることで鉄は薄くなってしまうので、 サビのない部分はなるべく元の厚さを維持したかった。
実際、内側のサビ除去で穴も空いたし
結果から言うと、塗装は50%剥離しましたが。
見た目以上にサビが多い。
粗めのペーパーでかるく磨いてやると、サビている部分はすぐはがれてくる。
そして、サビが露出。
ひたすらこれの繰り返しで磨き続ける。
途中で飽きて、晩飯喰わしてもらって飲酒。
日曜日もひたすら作業を続ける。
まるで、修行僧のように磨き続ける。
今回の新兵器は、サンドブロック
ただの硬いウレタンブロック。
サンドペーパーを巻いて磨くわけだが、平面を均一に磨けるので一部だけを磨きすぎることがない。
作業もわりと早く進んだ気がする。
ひたすら磨いている間。
いわゆる「いい感じに」単調な作業のため、快感をともなう反復作業に酔いしれるわけだが、
基本的に脳内はヒマなので、次の作業のことを考えている。
タンクは塗装面のキズ(サビ)くらいで大きな補修は不要だったが、
リアシートのカウルには大きめのキズがある。
これは埋めておかないとまずい。
で、使ったのがプラパテ。
普通はエポキシ系パテを使うわけだが、俺エポキシ嫌いなんだよ。
剥離するから
これも、メリット、デメリットあるわけだが、数は多いがデカイキズはすくないので、プラパテで埋める。
(エポパテは食いつきが悪いので、盛って形を整えたら、剥離して瞬着で付け直すのが普通 )
で、タンクの方もだいたい終了したので、来週に向けてプラパテを塗りたくって終了。
飲酒。
親父と戦時中の帝国陸軍のバカな所業で盛り上がる。
戦争を体験している親父は当然軍人(というか戦争やら全体主義やら)に批判的。
俺は局所的に右翼なので(戦争は反対だが)、「いい軍人もいた!」と主張。
(大東亜共栄圏って、いい思想だと思うんだよ。今のEU諸国みたいな感じで。
ただ、実際のアレはうまくいった土地や国と失敗した国の格差が大きすぎ。
全般的にはまったく評価できない。
思想はよかったが、
実行した現地の軍人(だから土地によって評価が違う)がバカだった。
これのおかげで、今更そんなことやっても無理だろう。残念。
まあ、中国あたりがリーダーになって、
日本だけ仲間はずれにしてアジア共栄圏ができると思うが。
こういう話すると、長いな。あくまで個人的な意見なので、反論等はご遠慮します )

だいたい親父と酒を飲むと、こういう話になる。

1月29日、30日
「バイクの塗装をやるから場所貸してくれ」
そういったはずの息子が、いっこうに塗装をはじめない
「なにやってんだ? このバカ息子は」
と、思ったかどうかは知らないが、うろちょろと様子を見に来る。
ここの工程が一番大事なんだよ。
俺だって早く塗りたいんだよ。
適当にネットで得た塗装に関するうんちくを語り、煙に巻く。
土曜日の目標は、リアシートとフロントフェンダーの下地作り。
パテもきっちり乾燥していたので、ビシっと磨く。
ここの塗装剥離も完全にはしなかった。樹脂パーツだし強度は問題ないんだが、
面倒くさくなっていた
完全に一皮剥く程度にとどめて、きれいに磨き上げる。
で、飲酒。

日曜日はいよいよ仕上げの磨き。
320番、600番とペーパーの番手を上げていき、最終的に1000番で水研ぎ。
塗装後の水研ぎも1000番でやることにしていた。
これ、足付け(塗料のノリを良くする)を兼ねるので、
もうちょっと荒い番手(600番とか)でもいいらしい が、キズが残るとイヤなので、1000番でやる。
(足付け不良で剥離も怖いんですがね)
お、一皮剥いたら、塗装きれいになったぜ。
ペーパーかけるまでもなく、ホルツのカラーカットあたり使うと、こうなるのか。
全塗装するほどではないけど、ちょっとリフレッシュしたいという人にはおすすめです。
発色が甦ります。
(塗膜は薄くなるわけですけどね)
ともあれ、もともとのパール入り濃紺もきれいな色だし、
SDRのような小さいバイクには赤のような膨張色ではなく、濃い色(締まって見える)がいいのかも。
正直、このまま乗りたくなりました。

実際には、こんなありさまなんだが。

いよいよ、水研ぎも完了。
吊り下げやら、マスキングやら、塗装のための準備もして、
いよいよ来週はプラサフ吹きます。

2月5日、6日
いよいよ塗りますよ〜
と、その前に。
吊り下げ道具を修正。
最初は、ただ針金で釣っていただけなんだが、荒物屋で依り戻しのような金具を購入。
針金のねじれで勝手にくるくる回転することなく、しかも自由に回転させることができるようになった。
実際に吹く前のシミュレーションも万全。
吹く前には換気して、周囲に水をまいて一応埃の飛び散りを防ぐ。
ね、準備万端っぽいでしょ?
防塵マスクとゴーグルも装着して、プラサフ吹きますよ。

あ、これ?
土曜日の晩飯とかではなく、韓国風のお好み焼き。
俺はわりとこれが好きで、
韓国料理屋や居酒屋ではかならず頼みます。
お好み焼きが喰いたいときには、
専門店(広島風が好き)に行くわけだが。
ま、わかる人にはわかる、伏線。

いよいよプラサフを吹く。
プラサフ=プライマー&サーフェイサーという奴。
プライマーは下地と塗料の食いつきをよくするもので、
サーフェーサーはまさに下地を作るもの。ちょっと濃いめで塗膜も厚い。
説明を読むと、サビ止め効果もあるらしく、浸透性もあるようだ。
もちろん、この全塗装の目的は「サビ止め」が第一義なわけですから。
厚く塗ります。

もちろん、塗料が垂れたりしないように、重ね塗りをして厚くしていくわけですよ。
知ってますよ。それくらい。

ほら、いい感じでしょう?

しかし、そこにはでかい落とし穴があったのだ。
まず、下地の色(元の塗装)が濃すぎて、色が透ける。
もともと厚く塗るつもりだったが、そうしないときちんと白くならない。
ホワイトプラサフ3本使って、足りません!!。
「ちょっと買い物してくるわ」
何気ない素振りで実家を出て、家にダッシュ。
ドライバースタンドまで爆音上げてSSでGO!!
突如として、白サフ買い占め部隊となり、残っていた2本をかすめとる。
(会計はきちんとすませましたよ)
ついでに心配になったので、パールホワイトと赤も追加。
パールホワイト品切れです!!
むう、そういうことはまるで予想していなかった。
どうする!? 俺
まあ、足りなかった時は泣くことにして(発色のための下色だから、裏は塗らないし) 、
さっさとあきらめたわけだが。
そして、実家にドカで乗り付ける。
実家の犬に吠えられる
ぬう。音の小さい(車検対応レベルの)ヌケのいいマフラーないかしら。

さておき、十分なホワイトプラサフを得て、再度塗り。
さくさくと重ね塗りしますよ〜
って・・・
がびーん

剥離しました〜(泣)
垂れてます〜(号泣)
韓国風お好み焼きは好きだけど、
これはみたくない!!
縮み(しかもでかい)発見〜
世界中が涙で濡れました。

ええ、磨き直しですよ。
幸い、プラサフは乾燥も早いので、さっそく磨き直す。
(乾燥してなくても剥離するんだからOKとも思っていたが)
ついでに、プラパテで埋めたキズの部分、
プラパテ溶けました。
(プラパテはラッカー系溶剤使ってるので、厚塗りしすぎると溶けます)
このデカイリスクを背負っても、俺はプラパテ使うんだよ!!
もうヤケクソです。
実際には、2mm程度の凹み。塗料で埋まることを期待して磨くだけ磨いて放置。
(もちろん、埋まりませんでしたよ!!)
奇妙な幾何学模様の感触に鳥肌を立てながら、
ひたすら 磨いて平らにする。
考えるに、縮みの発生した場所は、 塗りすぎた部分。
それなりに(5分以下)、時間を空けたつもりではあったが、短すぎる。
そして、薄く塗っているつもりだが、まだ厚い。
プラサフのうちに気づいてよかったな〜 とポジティブに考え、とにかく磨く。

そして日曜日。
プラサフ吹き再開。
今回は細心の注意を払い、薄〜く吹きつけ、時間を空けて、さらに薄〜く吹く。
幸いにして、表側は全パーツとも縮み、剥離の追放に成功
しかし、タンク裏はまだ縮む・・・
ヤケクソになって、縮みの上から吹く。
上から覆い被せてしまおうと思ったわけ。
縮みの面積さらに増大!!

塗り直した結果。
全体的に見れば、まあ、いい感じ。
しかし、近くで見れば、
縮みが蔓延。

己のバカさ加減がこれほどイヤになったのは生まれて初めてです。
(ダウト!!)
え〜 一応、おさらいと参考になるかもしれないのでまとめます。
縮みも剥離も基本的には同じ症状のようです。
要は、下地との食いつきが悪く塗膜だけが浮いてしまうこと。
比較的小範囲で塗膜が破れなければ、不快な幾何学模様ができます。これが縮み。
大面積におよぶと、浮き上がってはがれます。これが剥離。
実際に剥離と呼ぶのは、乾燥後に塗膜がベロっとはがれてしまうことをいうのだろう。
(マスキングテープはがした時とかに起こります→伏線)
で、原因は厚塗りしすぎると乾燥不良を起こすこと。
もうひとつは、相性の悪い塗料があること。
サビ止め塗料のことだ
俺の使ったサビ止め塗料。普通はサビ色しているのだが、上塗り不要なタイプということで色は黒。
手間を省いたつもりだったが、これが災いした。
厚く塗ったせいもあるが、乾燥にやたら時間がかかったのも気にかかる。
今回剥離したら、中は乾燥していない部分もあった!!
このへんが原因かもしれない。
面積的には大部分が、うまくいっているので、
ひたすら薄く塗り重ねることでうまくいくかもしれないが、
慌ててしまって、もう、どうしようもない状態になっていた。
来週もプラサフ塗り直しか・・・。
それはいいんだが、ドライバースタンドのプラサフ、俺が買い占めたしな
やり直しができるほど、時間に余裕もない。
約束の日は近いのだ!!
どうする? 俺!!

2月7日〜10日
仕事。この時期はなにかと忙しい。
いつもはダラダラやって週末に帳尻合わせるのだが、それもできない。
いつになく、真面目に働いています。
野望を成すために必要な要素は貧乏であること!!
みたいなことを言った偉い人がいるらしいが、貧乏とか忙しい状況が続くのはいいことなのかも。
ヒマをもてあますとロクなことをしねえからな、俺は
とはいえ、時間はない。
時間のロスを防ぐため、打ち合わせで東京に出たついでに、東急ハンズでプラサフ購入。
ついでに、シート修繕のため、振動吸収フォームマットも購入。
シートの修繕&革の張り直しについては、後編のおまけで収録します。
それはさておき、今週末には下塗りをすませたい。
時間がない
スケジュールの遅延は許されないのだ
プラサフを買ったはいいが、正直、もうタンク裏はあきらめようかな、という気持ち。
塗装が終わってから、時間のある時にサビ止め塗料塗ればいいわけだし。
なんて思ってた。
で、木曜日。
仕事の打ち合わせ中、進行スケジュールを確認していて、ふと気づく。
「明日休みじゃん」
カレンダー見ておけよ、俺。
やたら忙しいにも関わらず、打ち合わせとか撮影とか原稿締切とか、
そういう予定が入っていないのも不思議だった。
休日だったからか・・・。
(当然のことながら、2月11日がなんの祝日なのか記憶にありません)
ともあれ、今日はサボって明日ちょろっと始末しようと思っていた仕事をきっちり済ます。
これで明日は休日だ!!
やった、時間ができた!!
神様ありがとう!!
このとき、世界は俺を中心に回っていた。

2月11日、12日、13日
なんか、連休明けにとあるイベントがあるらしく、
世界が浮かれているような気もするが、
俺には何の関係もない
いや、ねたましいとか、恨みつらみの感情もないのよ。
関係のない日だから
くそ、言葉を重ねれば重ねるほど、敗北宣言しているみたいだ。

とにかく、そんなことは脳内から排除して、塗る。
塗る前に、タンク裏の縮みが発生した部分ははがす。
さすがに念を入れて磨くわけだが、
サビ止め塗料がかなり頑固
塗膜として強いことが証明されたわけだが、正直今は困る。
乾燥していないというより、粘度が高く、削りとるのも困難。
事実上、あきらめて、塗る。
塗装が剥離しても、サビ止め塗料は残っているので、最低限の目標は果たしている。
剥離した部分は後日、サビ止め塗料を塗りなおすとしよう。
で、(もちろん細心の注意を払っているわけだが)気持ち的には失敗OKの心境で塗る。

使いまくったプラサフ。
あれ? 一個色が違いますね。
そう、ハンズでも売ってませんでした〜

だからもう、正直タンク裏はどうでもいい気分。
せっかくなので、下地の色の違いによる発色の違いなどを検証しようと思ったり。
で、余計な手間ヒマかけて、タンクの表面をマスキングして、
グレーのプラサフを塗る。
もちろん、縮んでます
もうやる気しねえ
今回、予想は遙かに上回る長文なのでアレだが、前の方を読み直して欲しい。
塗装剥離しないデメリットがこれなわけですよ。
俺は、タンクの強度の問題やら、せっかく塗ったサビ止め塗料のことを考えて、
あえて、元の塗装やらサビ止め塗装やら残したわけだが、
プラサフ乗らないとは思わなかったね。
(念のため言いますが、厚塗りしすぎたことが最大の原因です)
ま、いいです。見えない部分だし。
というわけで、さっそく(かなりでかい)妥協をしつつ、下地塗装を終えた。
で、まとめ。
もともと雑な性格の俺としては珍しく、
塗装前には、洗浄−乾燥−脱脂の工程を必ず挟んでいる。
(当たり前に必須の工程です)
つうか、しても、縮みや剥離は完全に追放できていない。
念入りにやったつもりなんだけどねえ・・・。
で、タンク裏にグレーのプラサフ塗ったおかげで、マスキングもしたのだが、
テープはがしたときに(タンク表なんですよ、これが)、剥離した部分が2箇所
素直に諦めて、水研ぎして足付けしてダイレクトに 下塗りしましたが・・・。
きれいに塗れている部分だって、剥離する危険はあるということで・・・。
先行き不安
いろいろ迷ったけれど、結局YAMAHAのロゴも付けるのやめた。
(また塗装面にマスキングして剥離はイヤだし、後で何か考える。そもそも時間がない)
ま、そんときはそんときってことで。

というわけで、日曜日(つうか今日)。
下塗り(パールホワイト)を強行
ベージュというほどではないのだが、ちょっと黄色味が強い白だった。
プラサフの白が純白だったので、余計にそう感じるのかも。
車の塗装色としては、いい色だと思う。
パールっぽい輝きは期待どおり。

先行き不安ではあるが・・・
まあ、それなりに仕上がった表側。
すぐにはがれてしまったら、
また塗ればいいや
(当分先の話だが)

まだ乾燥中なので、表面はちょっと荒れているが、
このまま磨いてクリア吹いてもいいかな、という印象。
黄色味が強いという点は予想外ではあったが、心配はしていない。
もしも透けるとしても、赤がオレンジに寄るのは、まあ悪くないと予想。

裏側はあいかわらずこんな感じ。
荒れて見える部分は縮みです。
これについては目をつぶるとしよう。
このまま、赤を重ねてウレタンクリアも吹きます。
すでに剥離している部分は、
重ねて塗っても無意味。
(むしろ、被害が拡大する恐れあり)
そんときゃそんとき。
後日、修繕してサビ止め塗装だ。

で、サーフェイサーの色による発色の違いを検証。
ちと、混乱していたので、裏面だけグレーの塗装状態を撮っていなかった。
そのため、わかりにくいのだが、下塗り(パールホワイト)塗った状態。
外側と裏側の発色の違いはどうか?

あまり変わりません。
こりもせずに、何度も重ね塗りしたので、
同じような発色になってます。
(タンクの裏の細部はムラあり)
消費した塗料は3本。
下の色が透けないなら、
3本で足りるわけですな。
事実、表側については2本でムラなく塗れた。
残り1本は、裏もそれなりに塗ったのと、
塗膜厚くするためだけに重ねた。
(ピンボケは気にするな)

実際、プラサフの色が透けて、
合計5本(裏面のグレー除く)を消費したときには、
ソリッドの単色といっても、けっこう色は透けると考え、
それはそれで期待どおりと思っていた。
(単色は透明度60~70%、キャンディだと30%とかそんな感じに予想)
が、きちんと重ね塗りするとやっぱり不透明であることも確認。
明るい場所で見比べると、発色(というか色ツヤ)に差が出るという感じかしら。
それに、プラサフのグレーは本塗りの色が正確に出る色だから、色自体に差が出ないのも普通 。
(整ったカラーバランスは、画面全体の色を足すとグレーになる状態。
つまりグレーは中庸の色なわけです)
果たして、赤く塗った後、このパールの輝きはどうなるのだろうか?
さまざまな問題と不安を置き去りにして、
来週は赤く塗ります
さて、どうなることやら。

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