LEDバックライト&ソリッドステート化 FIVA10x

左がLEDバックライト化したもの、右が無改造品(バックライト最低時)です。
LED化した方はかなり青みがかっています(なぜか実物以上に青く見えます)が、一応、明るさは通常品の最低時とほぼ同等になりました。
はじめに
FIVA10xシリーズは名機として有名で、各種改造情報も豊富です。独特のサムパッドも使いやすく、私は今でも持ち歩き用のノートパソコンとして現役で使っています。ここでは、省電力のためLEDバックライト&ソリッドステート化したFIVA10xについて、ごく簡単に紹介させていただきます。
※注意 当然ですが、本ページに含まれる情報を元にして改造を行う際は、全て自己責任でお願いします。
更新履歴
- 2006/07/30
- 起動時間等の測定結果を追加
- 2006/07/14
- 二次改造について追加
- 2006/03/12
- 新規作成
1. LEDバックライト化
1.1 一次改造 (2006/03/12)


左が改造品ですが、画面は暗く、ムラがあります。写真では相当暗く見えますが、一応使用できるレベルです。(^^;
1.2 二次改造 (2006/07/14)

画面にムラがあった部分のLEDを交換し、さらに配線を見直したところ、かなり改善しました。
今回のLEDバックライト化の改造にあたっては、FIVA改のぺ〜じにあるLED-BackLightを大々的に参考にさせていただきました。一点だけ、白色LEDは青色LED+黄色の蛍光体となっているせいか青色がやや強く出たので、紫外成分のカットも兼ねて紫外線吸収フィルターのSC-42をLEDと導光板の間に入れました(が、上の写真を見るとまだ十分ではないようです)。明るさやムラについては、二次改造でかなりマシになった気がします。
なお、消費電力が少なくなるとはいえ、基本的にLEDはつけっぱなしになりますので、無音サーバーなどへの転用を考えている方にはおすすめできません。それと、明るさの調光ができなくなる点にも注意が必要です。
2. ソリッドステート化
ソリッドステート化については、前に行ったCF-A1のソリッドステート化とほとんど同様で、あらためて追加することはありません。IDE-CF変換アダプタはアイアールキューブのICF-02S、コンパクトフラッシュはハギワラのZ-Proシリーズの1GBを使いました。ハイバネーション動作も問題なく、停止時も復帰時もそれほどストレスを感じないで使用できます。※下に起動時間等の測定結果があります。
(2006/07/30 追加) 他機種の相性問題のため、現在はコンパクトフラッシュをQCF10-1G(PQI製、100倍速)に変更して使っています。
3. 物理的軽量化
普段、モデムカードを使うことがないため、HDD換装の際にモデムカードを取り外してしまいました。効果は僅かですが、軽量化と電力消費を少しでも抑えるのが目的です。ここまで改造した状態で質量を測ってみると、バッテリ込みで780g、カタログ値の840gから約60gの軽量化になりました。
4. OSの軽量化
OSはWin98SE+Litestep+IE5.5SP2です。qemuなどの仮想マシンの助けも借りて実験しながら、極限まで軽量化してみました。なお、Win98はサポート終了なので、使用にはセキュリティ面での注意が必要です。

スタートアップなしの状態でリソース98%

スタートアップなしの状態で使用メモリ17MB
(この他に、RAMDISKを32MB確保しています)
5. バッテリの持続時間

さて、このようにして省電力を目的に改造したFIVA10xですが、バッテリ(173BAT)での持続時間(バックライトはどちらもつけっぱなし状態)を計ってみました。ただし、FIVATOOLで持続予想時間を表示させ、100%での値を求めただけなので、実際の持続時間は異なる可能性があります。
バッテリ持続予測時間(分)
状態 | 無改造 | 改造 | 増加分
| アイドル(idle)状態 | 142 | 167 | +18%
|
scandisk後 | 112 | 141 | +26%
|
もう少し上がることを期待していたのですが、20〜30%程度の伸びにとどまるようです。
6. 改造後の起動時間等
(2006/07/30 追加) 改造後の起動時間等を測定してみました。比較のため、ソリッドステート(&ファンレス)化 CF-A1の結果も含めて示してあります。
もう少しハイバネーションからの復帰が早いといいのですが、まあまあでしょう。
おわりに
正直、苦労の割にはとても割りに合わない改造と思いますので、あまりお勧めできませんが、何かの参考になるかもしれませんので、公開させていただきます。
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Last modified 2006/07/30