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作品名
アーティスト |
収録曲(CD収録曲・順によりました) | 一言 |
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We're in the mood
ICE
1996 |
1.ゲット・ダウン,ゲット・ダウン,ゲット・ダウン
2.アイム・イン・ザ・ムード 3.ドライヴ 4.ウィアー・イン・ザ・ムード 5.ステイ 6.ナチュラル・ハイ 7.ベイビー・メイビー 8.ダブ・イン・ザ・ムード 9.LA-LA-LA(ワン・イズ・ボーン・フリー) 10.オーヴァー・ザ・レインボウ 11.ヴォイス・イン・ザ・ムード 12.シャイン 13.コーズ・ウィ・ノウ・ユア・ドリームス 14.スウィート・インスピレーション |
後述するオリジナルラブをR&Bバンドの雄とすると、このICEは雌。
女性ボーカルを「なかなかカッコええ」と思ったのは、 実にジャニスジョップリン以来、というのはまあ大袈裟だけど、とにかく久しぶりであった。 もちろんジャニスとは全然違うタイプだけど、R&Bサウンドになめらかな 声が妙にフィットしている。そのボーカルの国丘まゆみ氏の魅力ももちろん、サウンドクリエイトのギターの宮内和之氏の 力も忘れてはいけないポイントだろう。 |
P.Sあなたへ
あみん
1983 |
1.琥珀色の想い出
2.コーヒーはきらい 3.心を開いて 4.潮の香りの中で 5.待つわ 6.ごめんね
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ヒット曲「待つわ」収録。
でも他の非ヒット曲の方が意外と良かったりする。 特に昔のチェルシーのコマーシャルサウンド風の「琥珀色の思い出」、ボサノバタッチの「冬」、強がる女心がせつない「潮の香りの中で」等、「あみん恐るべし」の一言につきる。 |
Northn Scene
(愛は風まかせ) 五十嵐浩晃 1980 |
1.今日かぎり
2.夢泥棒 3.ディープ・パープル 4.愛は風まかせ 5.バイ・バイ 6.デ・ジャ・ヴー
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寂しげな北国の情景・・・ノスタルジックな作品。
現代のリズム重視のサウンドとはまた違った非常に抒情的な一種独特な世界が展開される。 個人的にはこのアルバムの音楽性を大変高く評価する。 傷心の時、失恋した時に聴くがよかろうて。 |
J.I
稲垣潤一 1983 |
1.MARIA
2.夏の行方 3.夏のクラクション 4.男と女 5.Everybody’s Valentine-想い焦がれて- 6.蒼い雨 7.言い出せなくて 8.一人のままで-There’s no shoulder- 9.エスケイプ 10.生まれる前にあなたと… 11.一人のままで-There’s no shoulder-(リメイクバージョン) |
1970年代に出たフォーク系のミュージシャン達の音楽と、この1980年代の稲垣潤一との違いは何かと考えたところ
それはある程度満ち足りた平和な気分が基本にあるかどうかではないか、という気がした。
稲垣潤一のこのアルバムも良質な ポップがちりばめられていて、そこには毒やメッセージはなく、聴くものそれぞれの生活の背景にさりげなく彩りを添えている、そんな感じがする。 どちらが良いかということを問うこと自体愚問で、両方とも時代を映した鏡であり、両方ともその時代の主人公達に共感を得た音楽であることには変わりはないのである。 「夏のクラクション」は筒美京平・売野雅勇のコンビの作であるが名曲。 |
スリーアンドトゥ
オフコース 1979 |
1.思いのままに
2.恋を抱きしめよう 3.その時はじめて 4.歴史は夜つくられる 5.愛を止めないで 6.SAVE THE LOVE
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2人から5人組にパワーアップした頃のオフコースの代表作。
エレクトリックピアノのからんだみずみずしいサウンドと、小田さん(なぜか小田和正は「さん」づけで呼ばれていた)のハイトーンヴォーカルが心地良い。 小田さんの曲ももちろん良いが、鈴木康弘氏の「潮風の中で」が秀逸。 |
ソングイズラブ
オフコース 1976 |
1.ランナウェイ
2.ピロートーク 3.こころは気紛れ 4.ひとりで生きてゆければ 5.ひとりよがり 6.青春 7.めぐる季節
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パワーアップ前のオフコースの代表作。
改めて聴くと小田さんは日本が生んだ、有数のメロディーメーカーだと思う。 |
大瀧詠一
大瀧詠一 1971 |
1.おもい
2.それはぼくぢゃないよ 3.指切り 4.びんぼう 5.五月雨 6.ウララカ 7.あつさのせい
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伝説のグループ「はっぴいえんど」を経て、このアルバムは発表されたわけだが、これはもう日本の
音楽史に残る歴史的名盤であろう。
大袈裟でなくこのアルバムを語らずして日本のミュージックシーン語るべからず、 君子危うきに近寄らず、夫婦水入らずに、忘れちゃいけない猫いらず(?)そんな気さえするとある昼下がりの午後・・・(なんのこっちゃ?)。 |
A LONG VACATION
大瀧詠一 1981 |
1.君は天然色
2.Velvet Motel 3.カナリア諸島にて 4.Pappi-doo-bi-doo-ba物語 5.我が心のピンボール 6.雨のウェンズディ
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アルバムの2曲目がいいと全体が引締まったりするという勝手な持論に当てはまる名盤シリーズであるが、その2曲目の「Velvet
Motel」は特にアレンジが素晴らしい。
私は「雨のウエンズデイ」に感化され、当時の若者は全てワーゲンのボンネットに寝そべって海を見ているものだと思い込んでいた。
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Romantique
大貫妙子 1980 |
1.CARNAVAL
2.ディケイド・ナイト 3.雨の夜明け 4.若き日の望楼 5.BOHEMIAN 6.果てなき旅情
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プロデュースには、坂本龍一(当時YMO)、加藤和彦が携わり、クオリティの高いサウンドに仕上がっている。
「雨の夜明け」「新しいシャツ」なんぞは日本のポップス史に残していいとさえ思う名曲。
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結晶
オリジナルラブ 1992 |
1.心理学
2.月の裏で会いましょう(アルバム・ヴァージョン) 3.ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ(アルバム・ヴァージョン) 4.スクランブル 5.愛のサーキット 6.フレンズ 7.スキャンダル 8.フェアウェル・フェアウェル 9.ヴィーナス 10.セレナーデ |
オジサンになると時代が下るにつれどうしてもつい、洋楽や日本の音楽シーンに新しく登場してくるもの達に対しては手厳しい評価を下してしまいがちになる。
このようなオジサン考えだと 自分自身をこり固めてしまい、せっかくの良い音楽に接するチャンスを失わせることになってしまう(私にとり、まだ聴いていない良い音楽があるというのは人生における多大な損失である。同時に楽しみでもあるが)。 そんな落とし穴から すくってくれたのが、このオリジナルラブであった。
しかしオリジナルラブには日本のミュージシャンも捨てたもんではない、と十分思わせるものがあった。
その後オリジナルラブは R&Bに限らずいろんなアプローチを 見せていて、それもさすがだな、という気がしていたが、個人的には、以前のように泥臭いR&B路線でガンガンにやってほしいという願いは ちょっぴり残ってはいる。 |
宝島
楠瀬誠志郎 1986 |
1.オールウェイズ
2.宝島~トレジャー・ランド 3.エイプリル・レインに微笑みを 4.静かな午後 5.ミス・ユー 6.夕凪 7.天国の神経衰弱 8.マリオ 9.ホームレス・ハート 10.ファーザー |
楠瀬氏も非常に良質なポップサウンドのクりエイターであり、1990年代に入ってからもなかなかの作品を残しているが、
このアルバムはそんな氏のエッセンスがつまったようなデビューアルバム。
夏の海辺の別荘(もし持ってたらだけどね)あたりで 静かに聞きたいような爽やか曲が満載。 「静かな午後」「天国の神経衰弱」なんかがmy favorite。 |
Shake it paradise
久保田利伸 1986 |
1.流星のサドル
2.オリンピックは火の車 3.シェイク・イット・パラダイス 4.ミッシング 5.失意のダウンタウン 6.トゥ・ザ・パーティー 7.もうひとりの君を残して 8.サムバディズ・ソロウ 9.デディケート(To M.E.) 10.インサイド・カーニバル |
このアルバムが出た当時、メジャーどころでブラック系のサウンドをやる人というと山下達郎、それから佐野元春などがブラックビート系をやっていたと記憶する。しかしそれもどうも副業といった感じがするうえ、いずれにしろファンのみぞ知る世界で、今のようにアイドルまでがビート系のヒット曲を出すとまではいってなかったように思う。
今でこそダンスビート系の曲は本当に全然めずらしくなくなったが、日本のミュージックシーンにこの「後ノリ」ブラック系ビート系を定着させたのは久保田利伸氏のおかげによるとこが大きいのではないかと思う(違ってたらゴメン)。
「Missing」なんかが有名だけど、隠れた名曲「Dedicate」もいい味。 |
最高の笑顔を花束にして
近藤奈々 1994 |
1.最高の笑顔を花束にして
2.ワンルームと青い歯ブラシ 3.あなたは知らない 4.Cherish 5.忘れたい、忘れない 6.今ならきっと 7.クレッシェンド 8.だからMy Friend 9.少年のままでいい 10.2Bの鉛筆で 11.遠い想い 12.星降る夜に君に会えたら |
このアルバムを聴くとなぜか元気が出てくるので、私にとっては貴重なアルバム、元気の素。
偶々わたしはショートカットヘアが 好きだったので、当時ショートだった近藤氏をなんかの雑誌でみかけて興味を持ち聴くようになり、聞き始めた動機は不純といえば不純であるが、それはそれで結果オーライ。 これはサードアルバムだが、個々の作品は 結構出来が良く全体の完成度も高く、ガールポップ界の隠れた名盤といっても過言ではなかろうかと思う。 特にラストの「星降る夜に君に会えたら」は、恋人とロマンティックな夜を過ごしたいと御考えの貴兄には最適のBGMとしてお薦めしたい隠れた名曲。 |
Southern All Stars
サザンオールスターズ 1990 |
1.フリフリ’65
2.愛は花のように(Ole!) 3.悪魔の恋 4.忘れられたBig Wave 5.YOU 6.ナチカサヌ恋歌 7.OH,GIRL 8.女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ) 9.政治家 10.MARIKO 11.さよならベイビー 12.GORILLA 13.逢いたくなった時に君はここにいない |
レベルの高い楽曲を長年に渡って発表し続けるというのは、並大抵のことではないが、それをやってのけている
サザンというバンドはやはり日本を代表するバンドであろう。
よくテレビを垂れ流しにしている時、ハッとするサウンドが 聞こえて来て「おっ、結構いいフレーズじゃん、誰?」と思ってテレビをよく見るとサザンだったりする時があったりする。 1980年代に1時代を築き、もう頂点を極めやりつくした感もあって、このアルバムを発表した時は何年かのブランクがあったと記憶するが、「サザン健在!」という感を強くした作品であった。のみならずスタイルも多彩で「何でもできるんだな」、と底の広さにも驚嘆した。
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Voice
スターダストレヴュー 1986 |
1.街まで50マイル~マイ・オールド・フレンド
2.ベイビー,イッツ・ユー 3.Be―Bop Doo Wop 4.After―Glow 5.今夜だけきっと 6.危険なJealous Night
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誰しも持っている(?)「へこんじゃった時代」に聴いた音楽は、印象深く思い出深く、愛着もあろうかと
思うが、私にとってはそんな作品の一つがこのアルバムである。
特に「今夜だけきっと」の「今夜だけきっと悲しいの、 明日になれば 忘れられるのに、 ため息ひとつ 手のひらにそっとこぼれて風に消えた」というフレーズが好きで、この曲を聞きつつ毎日、己の不甲斐なさにため息を ついていた、そんな思い出がある。 あの頃に比べると随分したたかになってしまったが、このアルバムを聴くと当時居を構えていた埼玉県大宮市の風景と共に、未熟ながらもピュアだった自分を思い出して、せつなくも暖かい気分に浸ることができるのである。 |
Someday somewhere
チューリップ
1979 |
ディスク: 1
1.愛の窓辺 2.今日と明日の間に 3.Silent Love 4.Blue Eyes(この小さな星のうえで) 5.いま,友へ 6.まだ闇の内(なか)
ディスク: 2
7.刹那居季節
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2枚組というのは、やはり創造力が充実してる時に発表されるためか傑作が多いが、チューリップのこの2枚組
アルバムも日本のポップス史上に残るアルバムではないかと思う。
近年「サボテンの花」がリバイバルヒットしたりしたが 、それでチューリップに興味を持たれた方には、チューリップワールドを体験していただく作品として最適ではないかと思案いたす次第。 |
リフレクションズ
寺尾聡 1981 |
1.HABANA EXPRESS
2.渚のカンパリ・ソーダ 3.喜望峰 4.二季物語 5.ルビーの指環 6.SHADOW CITY
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俳優をしていた人が、いきなり都会的なサウンドを引っ提げて登場し、当時十分なインパクトがあった。
当時「ルビーの指輪」は 大ヒット!。
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