僕のお気に入りの音楽 2-2
ROCK/POPULAR2
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作品名
アーティスト
收録曲(CD収録曲・順によりました)         一言
ストレンジデイズ

ドアーズ

1967

1.ストレンジ・デイズ
2.迷子の少女
3.ラヴ・ミー・トゥー・タイムズ
4.アンハッピー・ガール
5.放牧地帯
6.月光のドライヴ

7.まぼろしの世界
8.マイ・アイズ・ハヴ・シーン・ユー
9.おぼろな顔
10.音楽が終わったら

 ドアーズのアルバムから1枚を選ぶのは難しい。
 ドアーズはバッハの如く初期の頃からある程度完成された独自のスタイルを もっており、年を追うごとに円熟味を帯びて行く傾向がある。
 ボーカルのジムモリソンの遺作となったアルバム「LAウーマン」もいいし、でもデビューアルバムの粗削りでエキセントリックな味わいも捨てがたい、うーんどういたしましょ、ということで、どうしたかというと、一番好きな曲の入っているアルバムということで、このセカンドアルバムを選んでみる。
 ちなみに その曲とは正統派ドアーズファンの方からすると月並みではあるかもしれないがLastの「音楽が終わったら(When the music's over)」という曲。
Minute byminute

ドゥービーブラザーズ

1978

1.ヒア・トゥ・ラヴ・ユー
2.ある愚か者の場合
3.ミニット・バイ・ミニット
4.ディペンディン・オン・ユー
5.轍を見つめて

6.オープン・ユア・アイズ
7.スウィート・フィーリン
8.スティーマー・レイン・ブレークダウン
9.ユー・ネヴァー・チェンジ
10.ハウ・ドゥ・ザ・フールズ・サーヴァイヴ?

 「一曲目のイントロで決まっちゃう的アルバム」を誰しもそれぞれ持っているかもしれない。
 私の場合 ビートルズの「アビーロード」(「Come Together」)マイケルジャクソンの「スリラー」(「Start Something」)、等などいろいろあるが、何と言ってもこのアルバムにおける「Here to love you」のオープニングは実に「イカして」(死語?)いた。
 パーカッションのリフがはいった後ピアノがなだれこむようにかぶさってくあたりのグルーブ感、ドライブ感なんぞは、君が代を国歌とする和の国日本の人の感覚からは、だいぶ遠〜いところをいっている。 
 他に「Open your eyes」それから、もちろん大ヒットした「ある愚か者の場合(What a fool believes)
」も「決まって」(死語?)いた。 

 ちなみにこの時期のドゥービーのキーボード、マイケルマクドナルドは個人的なひいき。「マイケル出てくりゃ全て良し」みたいな。てなわけで彼が参加以降ドゥービーのアルバムはどれも 素晴らしいと思ってしまう(以前が素晴らしくないというわけじゃないけど)。

アフターザゴールドラッシュ

ニールヤング

1970

1.テル・ミー・ホワイ
2.アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ
3.オンリー・ラヴ
4.サザン・マン
5.やがて朝が

6.オー・ロンサム・ミー
7.ブリング・ユー・ダウン
8.バーズ
9.アイ・キャン・リアリー・ラヴ
10.アイ・ビリーヴ・イン・ユー
11.壊れた渡し船

 元ユニコーンの奥田民生のソロの曲を聞いていると、最初メジャー(長調)コードで入ってきたのが急にマイナー(短調)に転調したり して、そんなコード進行を聴くと、どうしてもこのニールヤングを思い出してしまうのである。
ザ・ビートルズ
(ホワイトアルバム)

ビートルズ

1968

DISC1
1.バック・イン・ザ・U.S.S.R.
2.ディア・プルーデンス
3.グラス・オニオン
4.オブ・ラ・ディ,オブ・ラダ
5.ワイルド・ハニー・パイ
6.コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ビル
7.ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
8.ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン

9.マーサ・マイ・ディア
10.アイム・ソー・タイアード
11.ブラックバード
12.ピッギーズ
13.ロッキー・ラックーン
14.ドント・パス・ミー・バイ
15.ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード
16.アイ・ウィル

DISC2
1.バースデイ
2.ヤー・ブルース
3.マザー・ネイチャーズ・サン
4.エヴリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー
5.セクシー・セディ
6.ヘルター・スケルター
7.ロング・ロング・ロング

8.レボリューション1
9.ハニー・パイ
10.サボイ・トラッフル
11.クライ・ベイビー・クライ
12.レボリューション9
13.グッド・ナイト

 人間規制から開放されるとどうなるか。我々のような凡人だと、せいぜい受験勉強から開放された大学生が合コンでハメをはずしてしまう程度に終わってしまうところ、ビートルズはさすがに才能溢れる個人の集まりであったと思われ、各人その才能を見事に発揮しているような気がする。

 当時すでにアイドルロックグループとして不動の地位を築いていたビートルズは、コンサート活動を中止し、レコードセッションに力を入れるようになる。現在も傑作の名を欲しいままにする「サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド」の発表、そしてマネージャーブライアンエプスタインの死などを経て、彼らは次第に各々のやりたい活動に力を入れ始める。
そんな時期に制作されたこのアルバム。
 ま、ともかくこのアルバムは、ビートルズのみならず ロックのみならず大衆音楽の一つの頂点といえるのではないか。 
 プロデューサーのジョージマーティン氏はあまり気に入ってないらしいが、私としては このアルバムをビートルズのバスト、いや失礼、ベストといたしたい。

 この時期 ポールは「ヘイジュード」なども出しているが、1960年代の後半のポールは、 何かこう神がかり的と申しますか、何か守護霊にでも御加護されているように 名作を量産しているのである。合掌(意味不明)。

ラバーソウル

ビートルズ

1965

1.ドライヴ・マイ・カー
2.ノーウェジアン・ウッド(ノルウェーの森)
3.ユー・ウォント・シー・ミー
4.ひとりぼっちのあいつ
5.嘘つき女
6.愛のことば
7.ミッシェル

8.消えた恋
9.ガール
10.君はいずこへ
11.イン・マイ・ライフ
12.ウェイト
13.恋をするなら
14.浮気娘

 アルバム全体に色気のようなものがただよっているとでもいうか。 いってみれば「イイ女?」って感じ?(今コギャルなどではやりの反疑問型で読んで下さい)。 
 どの曲も刺激的で時代を一歩も二歩も、いや三歩も四歩も、いや五歩も、もういいか、 ええと、・・・先へ行っていたグループだったという感じをうけるのである。
ア・ハードデイズナイト

ビートルズ
1964

1.ビートルズがやって来るヤァ! ヤァ! ヤァ!
2.恋する二人
3.恋におちたら
4.すてきなダンス
5.アンド・アイ・ラヴ・ハー
6.テル・ミー・ホワイ
7.キャント・バイ・ミー・ラヴ

8.エニイ・タイム・アット・オール
9.ぼくが泣く
10.今日の誓い
11.家に帰れば
12.ユー・キャント・ドゥ・ザット
13.アイル・ビー・バック

 ビートルズはどのアルバムも結構な出来栄えだが、この作品は 「恋におちたら(If I fell)」が入っているので個人的に思い入れがある。
 ビートルズの代表曲というとイエスタデイ、ヘイジュード、レットイットビー・・・・等となってしまうが (もちろん私も好きだけど)、この「恋におちたら」の若いみずみずしいサウンドは それらの楽曲とならべてもひけをとらない、是非ビートルズの代表曲の一員とさせて やりたい。でもどこにお願いすればいいのかナ?。
サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド

ビートルズ

1967

1.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
2.ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ
3.ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ
4.ゲッティング・ベター
5.フィクシング・ア・ホール
6.シーズ・リーヴィング・ホーム
7.ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト

8.ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー
9.ホエン・アイム・シックスティー・フォー
10.ラヴリー・リタ
11.グッド・モーニング・グッド・モーニング
12.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ)
13.ア・デイ・イン・ザ・ライフ

 ビートルズのみならずロックの最高傑作との誉れ高いこのアルバムについては、いろいろあるのでまた別なところで改めて述べてみたいが、まあ本当いろいろと教えてくれることの多い、実に不思議なアルバムである。
マジカルミステリーツアー

ビートルズ

1967

1.マジカル・ミステリー・ツアー
2.フール・オン・ザ・ヒル
3.フライング
4.ブルー・ジェイ・ウェイ
5.ユア・マザー・シュッド・ノウ
6.アイ・アム・ザ・ウォルラス

7.ハロー・グッドバイ
8.ストロベリー・フィールズ・フォーエバー
9.ペニー・レイン
10.ベイビー・ユーアー・ア・リッチマン
11.愛こそはすべて(オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ)

 アメリカ編集のアルバムで、レコードで言うA面は映画のサウンドトラック、B面は当時のシングルヒットが納められているが、今やオリジナル盤と同じような扱いをされている感も。

 それにしても、このアルバムの曲を好きにならない人はいるのだろうか?と思わせる充実ぶり。
 タイトル曲の一風変わった感じもいいし、かと思うと「The Fool on the hill」「Penny Lane」「Strawberry Fieilds Forever」などのようなビートルズ屈指の名曲ありで、まあいわばビートルズサウンドのオールスターチームってな感じである。

ヘルプ
ビートルズ
1965
1.ヘルプ
2.ザ・ナイト・ビフォア
3.悲しみはぶっとばせ
4.アイ・ニード・ユー
5.アナザー・ガール
6.恋のアドバイス
7.涙の乗車券

8.アクト・ナチュラリー
9.イッツ・オンリー・ラヴ
10.ユー・ライク・ミー・トゥ・マッチ
11.テル・ミー・ホワット・ユー・シー
12.夢の人
13.イエスタデイ
14.ディジー・ミス・リジー

 私は映画の「ヘルプ」で使われた曲のみが入っている、アメリカ盤のレコードの方を昔聴いていたのだが、そのジャケットに映っている、ビートルズの4人が海をバックにした写真がカッコよくて、特にジョージの着ていた水色のデニムのシャツが欲しくてたまらなかった・・・なんてえ想い出が「ヘルプ」にはあるのである。
 現在シャツじゃないけど、ようやく水色のデニムのジャンパーが手に入り愛用している今日此の頃である。あれ?音楽とあまり関係ない話にて御免。
フォーセイル
ビートルズ
1964
1.ノー・リプライ
2.アイム・ア・ルーザー
3.ベイビーズ・イン・ブラック
4.ロック・アンド・ロール・ミュージック
5.アイル・フォロー・ザ・サン
6.ミスター・ムーンライト
7.メドレー:a.カンサス・シティ~b.ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ

8.エイト・デイズ・ア・ウィーク
9.ワーズ・オブ・ラヴ
10.ハニー・ドント
11.エヴリー・リトル・シング
12.パーティーはそのままに
13.ホワット・ユー・アー・ドゥーイング

 音楽を聴くと、その頃の想い出が鮮やかに蘇ってくるという体験、誰しも経験したことがあるであろう。
 私にとって、音楽にそんな力があることを最初に気づかせてくれたのが、この「フォーセイル」であった。
どんな想い出かって?それは、ヒ・ミ・ツ。(キモワル!)。
アビーロード

ビートルズ

1969

1.カム・トゥゲザー
2.サムシング
3.マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー
4.オー! ダーリン
5.オクトパス・ガーデン
6.アイ・ウォント・ユー

7.ヒア・カムズ・ザ・サン
8.ビコーズ
9.ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー
10.サン・キング
11.ミーン・ミスター・マスタード
12.ポリシーン・パン
13.シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー
14.ゴールデン・スランバー
15.キャリー・ザット・ウェイト
16.ジ・エンド
17.ハー・マジェスティ

 ジャケットといい音楽といい、何から何まで神のおぼしめしのごとくピッタリ はまった作品といえる。
 グループとして最後に録音したこのアルバムの締めくくりの曲が 「The End」(本当のラストのHer Majestyはおまけとして)なんて、ビートルズしか こんなことやっては許されんのである。
血と汗と涙

ブラッドスウェット&ティアーズ
(BS&T)

1969

1.エリック・サティの主題による変奏曲(第1楽章,第2楽章)
2.微笑みの研究
3.サムタイムズ・イン・ウィンター
4.モア・アンド・モア
5.アンド・ホエン・アイ・ダイ
6.神よ祝福を

7.スピニング・ホイール
8.ユーヴ・メイド・ミー・ソー・ヴェリー・ハッピー
9.ブルース・パート2
10.エリック・サティの主題による変奏曲(第1楽章)

 このアルバムを聞きおわったあとに作品の発表年をみると、「え?1969年?!」 と、某美人女優の歳を聞いて「え?その若さで、もう5X 歳?!」といった驚愕と同じものを呼び起こすものがここにはある。
 時代の古さを全く感じさせない迫力に満ちている。
 ちなみに私の密かに敬愛する女性の一人である元ピンポンパンおねえさんの酒井ゆきえ氏は、今も昔と変わらぬ若さを保たれておられて、とても4x歳とは思えぬ実に驚嘆すべき女性である。話がそれました。

 黒人の如きパワフルでかっこいいボーカルのデビットクレイトントーマスが実は白人だったとは 後に知ることとなった。

スポーツ

ヒューイルイス&ザニュース

1983

1.ハート・オブ・ロックン・ロール
2.ハート・アンド・ソウル
3.バッド・イズ・バッド
4.アイ・ウォント・ア・ニュー・ドラッグ
5.ウォーキング・オン・ア・シン・ライン
6.君のもとへ
7.いつも夢みて
8.ユー・クラック・ミー・アップ
9.ホンキー・トンク・ブルース
 ヒューイルイス&ザニュースは、ホール&オーツと並んで私にとっては、80年代を彩るバンドである。
 そういえばヒューイルイスも「ビリーブインラブ」がディスコでよくかかっていたりして、ホール&オーツみたいなダンサンブル曲をやるバンドなのかと 思い、この「スポーツ」を聴いたら非常に耳に心地良いストレートなロックンロールで、当初の印象とは違ったが、ノリのよいサウンドは一発で気に入った記憶がある。

 この後のアルバム「FORE」も良いが、「スポーツ」には「いつも夢見て(If This Is It)」が入っているのでこちらをとりあえず挙げた。この曲カラオケないかナ?

Stranger

ビリージョエル

1977

1.ムーヴィン・アウト
2.ストレンジャー
3.素顔のままで
4.イタリアン・レストランで

5.ウィーン
6.若死にするのは善人だけ
7.シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン
8.最初が肝心
9.エヴリバディ・ハズ・ア・ドリーム

 このアルバムについてはここではあまり多くを語らないこととするが、 青春時代において「素顔のままで(Just the way you are)」の影響は 大変大きいものであった。
シルクディグリーズ

ボズ・スキャッグス

1976

1.何て言えばいいんだろう
2.ジョージア
3.ジャンプ・ストリート
4.あの娘に何をさせたいんだ
5.港の灯(ハーバー・ライツ)

6.ロウダウン
7.すべては終り
8.明日に愛して
9.リド・シャッフル
10.二人だけ(ウィ・アー・オール・アローン)

 このアルバムについてはここではあまり多くを語らないこととするが、 青春時代において「二人だけ(We are all alone)」の影響は大変大きいものであった。
Fade Into Light

ボズ・スキャッグス

1996

1.ロウダウン(アンプラグド)
2.サム・シングス・ハプン
3.ジャスト・ゴー
4.フェイド・イントゥ・ライト
5.ハーバー・ライツ(アンプラグド)
6.黄昏のメモリー(ヴァレー・ヴァージョン)
7.タイム
8.天使のおりる谷
9.ウィ・アー・オール・アローン(アンプラグド)
10.シモン~僕の心をもてあそぶ(同)
11.アイル・ビー・ザ・ワン(リミックス)
 私のように未だにシルクディグリーズがお好きな方には、1996年に日本限定で 発売されたこのバラードアルバムがお薦め。なんと「二人だけ」や 「港の灯」のアンプラグドヴァージョンを聞くことができる。
 日本限定で 本当にいいのかな、とも思える、もったいなくもありがたい作品である。
シンクロニシティ

ポリス

1983

1.シンクロニシティー1
2.ウォーキング・イン・ユア・フットステップス
3.オー・マイ・ゴット
4.マザー
5.ミス・グラデンゴ
6.シンクロニシティー2

7.見つめていたい
8.キング・オブ・ペイン
9.アラウンド・ユア・フィンガー
10.サハラ砂漠でお茶を
11.マーダー・バイ・ナンバーズ
 

 ポリスを初めて耳にした時、「孤独のメッセージ」や「高校教師」等だったと記憶するが、その一種独特なメロディラインと、当時はやっていたレゲエのリズムを取り入れたサウンドで、なんじゃこりゃ?と何か異様な感じをを受けたものだった。
 あの頃に比べると最近は出尽くした感があるのか、洋楽を聞いて何かインパクトを受けるということが少なくなってしまったようにも思う。

 ま、話はそれたが、このアルバムはそんなちょっと異様なポリスが一皮むけてストレートにきたな、という感じを受けたアルバムであった。今では彼らの最高傑作との評価を受けているそうである。

 大ヒットした「見つめていたい」は1983年にチャート界を席捲した、あのマイケルジャクソンの「ビリージーン」を押さえてアメリカビルボード誌において堂々の年間ランキング1位を獲得している。

 ちなみにポリス解散後のスティングのソロでは「ナッシングライクザサン」なんかもお薦め。彼は近年ジャズ界への接触も目立つようになり、ボサノバ界の大御所アントニオカルロスジョビンのラストアルバムに参加したりして結構いい味を出しているのである。なんか彼の声は ボサノバに合っているような気もする。

時の流れに

ポール・サイモン

1975

1.時の流れに
2.マイ・リトル・タウン
3.きみの愛のために
4.恋人と別れる50の方法
5.ナイト・ゲーム
6.哀しみにさようなら
7.ある人の人生
8.楽しくやろう
9.優しいあなた
10.もの言わぬ目
 抒情的で、そして都会の乾いた風景に なぜかしらマッチする、ちょっと渋め好みの貴君にはお薦めの作品。

 「きみの愛のために(Do it for your love)」が特に 素晴らしいが、ここで余談だがオフコースの 「ソングイズラブ」に収録されている「ピロートーク」という曲は このDo it for your loveに「はい、もろに影響を受けました」というような 曲なので御興味のおありの方は聴いてみられるのも良いでしょう。

 ビリージョエルの「ストレンジャー」と同じフィルラモーンが プロデュースに加わっている。
1975年度のグラミー賞の最優秀アルバムにも輝いた名盤である。

そよ風の贈物

ホイットニー・ヒューストン

1986

1.恋は手さぐり
2.オール・アット・ワンス
3.やさしくマイ・ハート
4.グレイテスト・ラヴ・オブ・オール
5.ホールド・ミー
6.そよ風の贈りもの
7.シンキン・アバウト・ユー
8.サムワン・フォー・ミー
9.すべてをあなたに
10.夢の中のふたり
 アルバムの2曲目が良いと全体が引締まるという私の勝手な持論があるのであるが、このアルバムもその定義に当てはまる。
 2曲目は「オールアットワンス」。
 最初は当時シングルヒットしていた「恋は手さぐり(How Will I Know)」が気に入っていたが、知人より、アルバムもいいということでカセットテープにダビングをしてもらった。
 「恋は手探り」を聞いて、ビート系のチャカカーンみたいなシンガーかな、とアルバム聞く前は思っていた。
 さて、1曲めの「恋はてさぐり」が終わって、2曲め。
 1980年代バラードには欠かせない、ヤマハDX7パーカッションピアノ系のピアノのイントロが静かに流れてきた。「オールアットワンス」ですわ。あんた。
この1曲で良くも悪くも私のホイットニー感は決まってしまったのであった。
ブロンドオンブロンド

ボブ・ディラン

1966

1.雨の日の女
2.プレッジング・マイ・タイム
3.ジョアンナのヴィジョン
4.スーナー・オア・レイター
5.アイ・ウォント・ユー
6.メンフィス・ブルース・アゲイン
7.ヒョウ皮のふちなし帽

8.女の如く
9.我が道を行く
10.時にはアキレスのように
11.アブソリュートリー・スウィート・マリー
12.フォース・タイム・アラウンド
13.5人の信者達
14.ローランドの悲しい目の乙女

 ボブディランは日本のミュージックシーンに絶大な影響を与えているにも関らず、現在その偉大さが若い世代にあまり理解されていないアーティストのような気もする。

 ここでまたまた勝手な思い込みであるが、私はそこでディランと美空ひばりに共通点を見いだす。つまり若い世代の意識では偉大だけど実体が良くわからないということ。

 二人とも出現時のインパクトがあまりにも大きかったせいもあってか、美空ひばりもディランも後年はすでに大御所として祭り上げられてしまい、若い世代にとっては、ディラン・美空ひばりが時代を突き動かしたパワーを直接享受することはすでになく、伝説の中にしかそれらを知るすべもない状況ができあがってしまったようにも思える。
 若い世代には、美空ひばりは「川のながれのように」の人で、ボブディランは「ホフディラン」の元ネタの人なのである。

 何でもそうだが何かを正当に評価するには、当時の時代背景を調べたり、それからその作品、そういったものを全て並べあげていかねばならない、そんなもどかしさがあるのであるが、逆にそうしたものを拒否し、聴くものをこのように惑わせ、突き放してくれる、 それが実はディランの魅力ではないのかという気もするわけなのである。

 このアルバムはそんなディランの毒気たっぷり、組するに値する傑作。

 ちなみに美空ひばりの10代の頃の映画をみるのは彼女のパワーを窺い知る一つの手段かと、かように思う次第である。
 それから蛇足かもしれぬが、今でももし美空ひばりが好きというおじいさんがいらっしゃったら、その方はロリコンと疑って差し支えないであろう。
 笑ってはいけない。それは、今「モーニング娘」「SPEED」等が好きな貴方、貴方の何十年後かの姿なのだから・・・。 (私も実は嫌いではない・・・)

小さな恋のメロディ
(サウンドトラック)

ビージーズ他

1971

1.イン・ザ・モーニング(ビー・ジーズ)
2.イン・ザ・モーニング(リチャード・ヒューソン・オーケストラ)
3.メロディ・フェア(ビー・ジーズ)
4.メロディ・フェア(リチャード・ヒューソン・オーケストラ)
5.スピックス・アンド・スペックス(リチャード・ヒューソン・オーケストラとコロナ・スクールの学生)
6.Fのロマンス・テーマ(リチャード・ヒューソン・オーケストラ)
7.ギヴ・ユア・ベスト(ビー・ジーズ)

8.ラヴ・サムバディ(ビー・ジーズ)
9.1日中踊ろう(リチャード・ヒューソン・オーケストラとバリー・ヒューソン)
10.若葉のころ(ビー・ジーズ)
11.若葉のころ(リチャード・ヒューソン・オーケストラ)
12.シーサイド・バンジョー(リチャード・ヒューソン・オーケストラ)
13.先生を追いかけろ(リチャード・ヒューソン・オーケストラ)
14.ティーチ・ユア・チルドレン(クロスビー,スティルス,ナッシュ&ヤング)

 幼稚といわれようが何といわれようが、今まで見た映画の中で最も好きな映画の一つに「小さな恋のメロディ」がある。 

 イギリスのとある学校を舞台に少年少女のプラトニックな恋愛、少年達の友情等がメルヘンチックに描かれている。
 内容は学園物のストーリーにはよくありがちなものではあるけれども、それだけのものにこの映画を終わらせていないのは キャスティングの妙に加え、バックに流れている非常に印象的な音楽達のバックアップである。

 この映画には私達が慌ただしい日常生活の中で忘れてはいけない何かがあり、映画自体が宝石箱のようであり清涼剤となり得るのであるが、それもビージーズ をメインとした珠玉のBGMのおかげによるところも大きいのである。

サタデイナイトフィーバー
(サウンドトラック)

ビージーズ他

1977

1.ステイン・アライヴ(ビー・ジーズ)
2.愛はきらめきの中に(同)
3.恋のナイト・フィーヴァー(同)
4.モア・ザン・ア・ウーマン(同)
5.アイ・キャント・ハヴ・ユー(イヴォンヌ・エリマン)
6.運命’76(ウォルター・マーフィー)
7.モア・ザン・ア・ウーマン(タヴァレス)
8.マンハッタン・スカイライン
9.カリプソ・ブレイクダウン(ラルフ・マクドナルド)
10.禿山の一夜’77
11.開けゴマ(クール&ギャング)
12.ジャイヴ・トーキン(ビー・ジーズ)
13.ユー・シュッド・ビー・ダンシング(同)
14.ブギー・シューズ(K.C.&サンシャイン・バンド)
15.サルセイション(デヴィッド・シャイアー)
16.噂の女ケイジー(M.F.S.B.)
17.ディスコ・インフェルノ(トランプス)
 ブルースリーと並んでジョントラボルタは私の近辺の世代を熱狂に陥れた俳優の一人であった。
 とにかく当時は 彼の踊り(今となっては悲しい程陳腐なのだが)に目が行っていて映画の内容をあまりよく把握していなかった。

 後年この「サタデイナイトフィーバー」を改めて観かえしてみたら、その題名とは裏腹に、どこか物悲しくせつなく、 シビアで、どちらかといえば暗い感じのする映画だったんだということに気がついた。

 もう一つ後年気がついたことは、当時はヒット曲の「ステインアライブ」や「愛はきらめきの中に」ばかりに神経がいっていたのだが、同じビージーズの歌う「モア・ザン・ア・ウーマン」がメロディも、そして特にアレンジが大変素晴らしい曲だったということ。

失われた愛の世界

ビージーズ

1979

1.Tragedy
2.Too Much Heaven
3.Love You Inside Out
4.Reaching Out
5.Spirits (Having Flown)
6.Search, Find
7.Stop (Think Again)
8.Living Together
9.I'm Satisfied
10.Until
 サタデイナイトフィーバーで一世を風靡し、絶頂期だった頃の作品。
 インパクトが強すぎたせいか、サタデイナイトフィーバーの方にばかり目が行きがちだが、このアルバムは当時ビージーズが音楽的にもバイオリズムの絶頂にあったということを 示しており、何と3枚の全米NO1ヒットが収録されている。

 全米NO1「ラブユーインサイドアウト」などは他の追随を許さぬ非常に良質な ポップセンス溢れる名曲。かくれた名曲「リーチングアウト」も秀逸。

 当時の破竹の快進撃はバリーギブの才能に負うところが大きいのだが、この頃彼がバーブラストライザンドと共に手掛けたアルバム「ギルティ」もお薦めの作品。

スリラー

マイケル・ジャクソン

1982

1.スタート・サムシング
2.ベイビー・ビー・マイン
3.ガール・イズ・マイン(With Paul McCartney)
4.スリラー
5.今夜はビート・イット
6.ビリー・ジーン
7.ヒューマン・ネイチャー
8.P.Y.T.
9.レディ・イン・マイ・ライフ
 いろんな意味で1980年代を代表する歴史的な作品。
 ダンスを中心とした映像と音楽の一体化、4000万枚のレコードセールス、ポールマッカートニーとデュオ等、話題には事欠かない。
 縁の下の力持ち、あのクインシージョーンズがプロデュース。そういえば前作の「オフザウォール」も彼のプロデュースで、こちらもお薦め。
プレゼンス

レッド・ツェッペリン

1976

1.アキレス最後の戦い
2.フォー・ユア・ライフ
3.ロイヤル・オレルアン

4.俺の罪
5.キャンディ・ストア・ロック
6.何派へ
7.一人でお茶を

 ツェッペリンはビートルズほど劇的ではないが、徐々にそのスタイルを変えていくことで、存在をプレゼンテートしてきたバンドという気がする。

 パープルの後は追えるけど、ツェッペリンのあとを継ぐバンドはいない、ツェッペリンはそこで自己完結してしまった、それは彼らのスタイルの単純なようで複雑な点に原因があるような気がする。 気がするばかりであるが。

 というわけでそれぞれの作品が全て重要な意味をもっていて、どれがいいとは簡単に決めかねる。
 私の個人的理想ツェッペリンスタイルは、この「プレゼンス」あたりかな、と思う今日この頃である。

ニューヨークテンダベリー

ローラ・ニーロ

1969

1.タイム・アンド・ラヴ
2.セイヴ・ザ・カントリー(国を救え)
3.ユー・ドント・ラヴ・ミー・ホエン・ユア・クライ
4.暗い朝のキャプテン
5.トム・キャット・グッドバイ
6.マーシー・オン・ブロードウェイ
7.ギブソム・ストリート
8.マン・フー・センズ・ミー・ホーム
9.スウィート・ラヴィン・ベイビー
10.キャプテン・セント・ルシファー
11.ニューヨーク・テンダベリー
 このアルバムも驚くべきことに1969年発表だそうである。
 私はこのアルバムは近年初めて耳にしたのであるが、 まあさすが、アメリカというか、1969年には月にもいってるし・・・・。
 皆様もとにかく聞いてみてくだせえ。
 ジャケットもセンスいいので損はしないと思います。
スティッキーフィンガーズ

ローリングストーンズ

1971

1.Brown Sugar
2.Sway
3.Wild Horses
4.Can't You Hear Me Knocking
5.You Gotta Move

6.Bitch
7.I Got The Blues
8.Sister Morphine
9.Dead Flowers
10.Moonlight Mile

 「Bitch」という俗語はこのアルバムより学ぶ。
 「ギャル(gal)」という言葉は、ボブディランの歌より学ぶ。

 私におきましてはストーンズだと「ベガーズバンケット」から「メインストリートのならず者」あたりのストーンズが比較的聴く頻度が高い。
 どれもいいが、このアルバムはいわゆる社会の窓にポイントを置いたジャケットが良いので挙げてみた。私らしくね。

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