僕のお気に入りの音楽 2-1
ROCK/POPULAR1
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作品名
アーティスト
收録曲(CD収録曲・順によりました) 一言
黙示録 
(I am)

Earth,Wind&Fire

1979

1.石の刻印~(間奏曲)
2.旋風の使者
3.アフター・ザ・ラヴ・イズ・ゴーン
4.天空に捧ぐ
5.ブギー・ワンダーランド

6.スター
7.ウェイト
8.ロック・ザット!
9.ユー・アンド・アイ

 このアルバムを聞いていると、「洋楽シーンというものは1970年代から、もしかしてあんまし進歩してないのでは ?」とも思えてきてしまう。

 グループ名といい、アルバムにつけられた題名といい、なんかこう 哲学的と言うか精神的というネーミングで「こりゃまた、大きくでてこられたもんですな。」という感じだが、内容はそれに決して負けていない立派なもんで、それは迫力のあるサウンド見事なアレンジでEarth・・の世界を構築しているのである。

 デビッドフォスター、ジェイグレイドン、ビルチャンプリンという当時を代表するAOR 三銃士のようなミュージシャンによる 共作の「After the Love Is Gone」など実に素晴らしいが、このように外部の人間 (それももろAOR系)とEarthとの見事な調和というのが、このアルバムのまたひとつおいしいところじゃろて。

危機

イエス

1972

1.危機:a.着実な変革~b.全体保持(トータル・マス・リテイン)~c.盛衰~d.人の四季

2.同志:a.人生の絆~b.失墜~c.牧師と教師~d.黙示
3.シベリアン・カートゥル 

 アコースティックギターと電子楽器のサウンドの調和、ジョン・アンダースンの一種無機質的なヴォーカルとメロディアスなサウンドの調和、壮大な音楽とリズム感溢れるロックのサウンドの調和、まさに調和調和と、イエスの完璧な世界が繰り広げられる。
 何かこうガブ飲みしたい時!、あ、いや失礼、ガッシリした感じがほしい時(ガッシリした感じがホシイときー!)、そんな時に聴いたらよかろうて。
ホテルカリフォルニア

イーグルス

1976

1.ホテル・カリフォルニア
2.ニュー・キッド・イン・タウン
3.駆け足の人生
4.時は流れて

5.時は流れて (リプライズ)
6.暗黙の日々
7.お前を夢みて
8.素晴らしい愛をもう一度
9.ラスト・リゾート

 イーグルス、というと「まーた、これ・・・」となってしまうが やはり名盤は名盤。今日の夕飯またカレー?!となってもカレーは常に人気があるかの如し(ちと違うか)。
 イーグルスはこの点で他のミュージシャンと異なっていて、例えばレッドツェッペリンやボブディランといったアーティストは、どれか一枚を選ぶとなると選考に苦労するが、イーグルスにおいては他のアルバムもちろんいいけれど、このアルバムだけは「別格」みたいな、マリリンモンローは別格みたいな、感じが漂っている(?)。

 おそらくこれは、このアルバムが時代の要請というかもっとおおげさにいえば、「時代の体現という天の使命」を帯びた作品ということでビートルズの「サージェントペパーズ」などといったアルバムと似た意味合いをもっているからではないかなどと、思えるからである。

 タイトル曲の「ホテルカリフォルニア」も名作だけど、全米No1になった「New kid in town」も入っていることを お忘れなく。「ホテルカリフォルニア」につられてこのアルバムを聞いた 日本人は「New kid in town」を聞いて「あれ、これって結構いいアルバムなんじゃないの」 と思ったのではないか(勝手な推測その1)。ちなみにNew kidとは ホール&オーツのことだそうな。

Out Of The Blue

ELO

1977

1.Turn to Stone
2.It's Over
3.Sweet Talkin' Woman
4.Across the Border
5.Night in the City
6.Starlight
7.Jungle
8.Believe Me Now
9.Steppin' Out
10.Standin' in the Rain
11.Big Wheels
12.Summer and Lightning
13.Mr. Blue Sky
14.Sweet Is the Night
15.Whale
16.Birmingham Blues
17.Wild West Hero
 現在では、あのビートルズの「フリーアズアバード」のプロデュースも手掛けたりして大活躍の、ジェフリン率いたELO(エレクトリックライトオーケストラ)の2枚組の傑作。

 ポップとオーケストラの融合というのがグループのコンセプトだったそうだが、今聴くと、アコースティックなアレンジが持ち味のロック、というイメージ。
 ジェフリンは当然のごとくビートルズを敬愛しているそうで随所にビートルズの後期のサウンドに影響受けたなという感じはアリアリ。

トリロジー

EL&P

1972

1.永遠の謎 パート1
2.フーガ
3.永遠の謎 パート2
4.フロム・ザ・ビギニング
5.シェリフ
6.ホウダウン

7.トリロジー
8.リヴィング・シン
9.奈落のボレロ

 ELPといえばキースエマーソンのアグレッシブなキーボードがまず売りだったけど、このアルバムでは、それもいいが、「フロムザビギニング」「リヴングシン」といった、キースのあまり目立たない曲が、なかなかいい味を出している。
 まさに肉屋の惣菜コーナーで売ってるコロッケが意外に結構いい味出してる、そんなとこかな。
黄昏のレンガ路

エルトンジョン

1973

1.葬送~血まみれの恋はおしまい(メドレー)
2.風の中の火のように(孤独な歌手,ノーマ・ジーン)
3.ベニーとジェッツ(やつらの演奏は最高)
4.グッバイ・イエロー・ブリック・ロード
5.こんな歌にタイトルはいらない
6.グレイ・シール
7.碧の海,ジャマイカにおいで
8.僕もあの映画をみている
9.スウィート・ペインテッド・レディ
10.ダニー・ベイリーのバラード(ケンタッキーの英雄の死)
11.ダーティ・リトル・ガール
12.女の子,みんなアリスに首ったけ
13.ツイストは踊れない
14.土曜の夜は僕の生きがい
15.歌うカウボーイ,ロイ・ロジャース
16.こんな僕こそ病気の典型
17.ハーモニー 
 今は昔1970年代は、ハードロックやプログレッシブロックのバンドが大活躍する一方、カーペンターズやこのエルトンジョンなどのように ポップスの王道をいくようなアーティストが花開いていた時代じゃった。ええ時代じゃった。
 エルトンジョンの張りのある声自体が もう「1970年代!」という感じでオジサマ方には郷愁をさそうものがある。

 このアルバムは数あるエルトンジョンの作品の中でも最高傑作との呼び声も高く、 有名な「グッバイイエローブリックロード」「ベニー&ジェッツ」「土曜の夜は僕の生きがい」なども収録されているし、「スウィートペインテッドレディ」のような隠れた名曲もあり、これからエルトンを聴こうと思った人も彼の魅力を味わうには最適のアルバムではなかろうか。でも2枚組だから、お値段には注意ね。

ホライズン
(愛の地平線)

カーペンターズ

1975

1.希望の鐘
2.オンリー・イエスタデイ
3.愛の虹の色(デスペラード)
4.プリーズ・ミスター・ポストマン
5.アイ・キャン・ドリーム
6.ソリテアー
7.ハッピー
8.グッバイ・アンド・アイ・ラヴ・ユー
9.愛は木の葉のように
10.悲しみの夕暮れ
 名盤と呼ばれる作品でも、そこに収録されている曲が全て気に入るということはそんなに多くなかろう。
 ところが カーペンターズのこのアルバムはみんないい!
 まるで合コンやったらメンツ全員かわいかった!、そんな感じのお徳用アルバム 。
 
 しかも「Please Mr.Postman」「Only Yesterday」といった有名ヒット曲はもちろんのこと「Happy」 「Love Me For What I Am」といった隠れた名曲がこれまた良い。もう、こんなカワイイ子いたんだ!みたいな感じ(?何の話?)。
 改めて聴くと完成度の高さに驚かされる。
クリムゾンキングの宮殿

キングクリムゾン

1969

1.21世紀の精神異常者(インクルーディング:ミラーズ)
2.風に語りて
3.エピタフ(墓碑銘):(a)理由なき行進~(b)明日又明日

4.ムーンチャイルド:(a)ドリーム~(b)幻想
5.クリムゾン・キングの宮殿:(a)帰って来た魔女~(b)あやつり人形の踊り

 このアルバムの特徴はその壮大なトータル性のあるサウンドもさることながら、まず手にとって目をひくそのジャケットであろう。誰しもが不安を抱きそうな怪物とも人間ともつかない顔、「誰?このおっさん?」これを見た誰しもがそう思ったことであろう。どこ中出身で、どこで働く人なのか?、結婚はしているのか?、そういったこのオッサンの素性は2000年を過ぎた今日でも、もちろん不明だ。

 1曲目、チャールズ・ミンガスの「直立原人」を彷彿させる暗い不安げな、それでいて異様な迫力をもったサウンドの「21世紀の精神異常者」で始まる。
 しかし、やがて「月の子」、そしてラストの「クリムゾン・キングの宮殿」と聞き進めて行く内に、そうした不安も昇華し 、いつしかアルバムは感動のフィナーレにむかっていく。
 
 これはかつて私に音楽のカタルシス的側面を感じさせてくれた、ある作品を想起させた。
 そう、あの不安なテーマに始まる第1楽章から始まり、最後は元気が爆発!みたいな第4楽章にまで至り、今までの苦労が報われるようなカタルシス性に満ち溢れた名作、御大ベートーベンの「交響曲第5番 運命」なのであった、

つづれおり

キャロル・キング

1971

1.空が落ちてくる
2.去りゆく恋人
3.イッツ・トゥー・レイト
4.恋の家路
5.ビューティフル
6.幸福な人生

7.君の友だち
8.地の果てまでも
9.ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー
10.スマックウォーター・ジャック
11.つづれおり
12.ナチュラル・ウーマン

 日本のミュージシャンでもこのアルバムに感化された者は多いときく。 まさにこれはシンガーソングライターを名乗る者にとってはバイブルのような作品だったといえる。
 そういえば私の 一番好きな「去りゆく恋人(So far away)」がCMに使われたり、他にもこのアルバムの曲をカバーするアーチストも後を断たなかったりする。

 国内旅行になぜか必ず持って行きたいアルバムで、日本の農村風景に合う アルバムランキングをやったら必ず上位にくいこむのではなかろうと思う(なんじゃそりゃ?)。

オペラ座の夜

クイーン

1975

1.デス・オン・トゥー・レッグス
2.うつろな日曜日
3.アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー
4.マイ・ベスト・フレンド
5.’39
6.スウィート・レディ
7.シーサイド・ランデヴー

8.預言者の唄
9.ラヴ・オブ・マイ・ライフ
10.グッド・カンパニー
11.ボヘミアン・ラプソディー
12.ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン

 不思議なもので今やクイーンの代表曲のように言われている、このアルバムにも収録されている「ボヘミアンラプソディ」は本国イギリスは もちろん、日本でも大ヒットしたのに、アメリカではトップをとることができなかったそうな。
 クイーンが全米1位の座を とるのは1980年の「愛という名の欲望」まで待たなければならなかったが、ま、そんなことにも着目しつつチャートを調べるのも結構おもしろいだろう。
 このアルバムはその名のとおりオペラ的なアプローチ・アレンジが展開されていて初期の傑作といっても過言で無かろう。
南から来た男

クリストファー・クロス

1980

1.セイ・ユール・ビー・マイン
2.愛はまぼろし
3.スピニング
4.もう二度と
5.哀れなシャーリー

6.風立ちぬ
7.ライト・イズ・オン
8.セイリング
9.ジゴロの芸人

 異性に好みのタイプというのがあって、こんなタイプだったら無条件に好きになってしまう、なんてタイプが誰しも あろうかと思う。
 例えば私でいうと、ショートカットの女性。

 ま、そんなことはどうでもいいとして、私は音にも好きなタイプがあって、1970年代から1980年代にかけて、トトやドゥービーブラザーズ、シカゴなども多用していた、「ホンキートンク調のピアノの音」、この音が聞こえると私は何も考えず無条件に「名曲!」の烙印を押してしまいたくなる。

 このアルバムでも、このホンキートンクピアノサウンドが堪能できるが、この音が結構重要で、クリストファークロスの透明感溢れるサウンドを象徴するキーワードとして「風」を挙げたいと思うのであるのが、同じ「風」の似合うウェストコーストサウンドの代表格であるイーグルスなんかのサウンドとちょっと一線を画し、どこか新しい時代を感じさせたのは、このホンキートンクピアノのせいでは なかったかと、今にして思う今日此の頃である。

エスケイプ

ジャーニー

1981

1.ドント・ストップ・ビリーヴィン
2.お前に夢中
3.クライング・ナウ
4.キープ・オン・ランニン
5.時の流れに
6.エスケイプ
7.レイ・イット・ダウン
8.デッド・オア・アライヴ
9.マザー,ファーザー
10.オープン・アームズ
 バンドにおいてボーカルがいい、というのは、女の子において顔がいい、というのと同じくらい絶対的な強みである。 建前はいろいろ言ってるが、なんだかんだ言って結局男性はやっぱ見た目を結構重視していたりする。また話がそれた。
 ジャーニーのボーカル、スティーブペリーは、高音でのびのあるボーカルが持ち味で、そういえば今となっては懐かしくなってしまった「We are the world」でも印象的なパフォーマンスを披露していた。

 ちなみにこのアルバムでは自分の嗜好上、やはり「時の流れに」や、マライアキャリーもカバーした「翼を広げて」などのスローな曲に愛着がある。

ジョンの魂

ジョン・レノン

1970

1.マザー(母)
2.しっかりジョン
3.悟り
4.ワーキング・クラス・ヒーロー(労働階級の英雄)
5.孤独

6.思い出すんだ
7.ラヴ(愛)
8.ウェル・ウェル・ウェル
9.ぼくを見て
10.ゴッド(神)
11.母の死

 ここに歌われているのは、不安・絶望・怒りといったまさに「ダークサイド・オブ・ザ・フォース」的なパワーが源泉となった 感情であるが、そのサウンドはそんなものを超越し、圧倒的な存在感をもって聴くものの血と肉に直接語りかけてくる かのようだ。
 ボクシングで言うと、ジャブとボディブローが効いてきた、などとかいう生易しいものでなく、とにかくひたすらストレートパンチ!、アッパー炸裂!立て!立つんだジョー!攻撃あるのみ!打つべし!打つべし!みたいな、・・・も、いいか・・・。

 使用されている楽器は、ベース・ピアノ・ギター・ドラムそれに時々オーケストラのアレンジが加わる程度で 極めてシンプルなのだが、これがジョンの手にかかるとそれだけで独特の、それでいて芸術的昇華すら感じさせる 独特の音の世界へと変わり、魔術のように我々をその世界へいつしか引きずり込んでしまうのである。

イマジン

ジョン・レノン

1971

1.イマジン
2.クリップルド・インサイド
3.ジェラス・ガイ
4.イッツ・ソー・ハード
5.兵隊にはなりたくない

6.真実が欲しい
7.オー・マイ・ラヴ
8.ハウ・ドゥ・ユー・スリープ(眠れるかい?)
9.ハウ?
10.オー・ヨーコ

 ジョンのビートルズでの業績はもちろん素晴らしいけど、偉そうに言ってしまうが、私は個人的に「ジョンの魂」「イマジン」の2枚のソロアルバムで成し得た仕事も、ジョンの残した業績のうちビートルズに匹敵するくらいの重要な業績と評価する。

 ま、それはそれとして、「ジョンの魂」では、ある種攻撃的なまでの激しい内面の世界を展開してくれたジョンが行きつくとこまで行き「次は一体どうなっちゃうんだろう?」、そんな思いにかられつつこのアルバムを聞いてみると、1曲目から鳴り響いてきた歌が、いきなり「イマジン」ですわ。あんた。
 実際ジョンがその当時どれだけ悟ってたかは今となってはわからないが、この曲はそんな悟りにいたったかのような静かな美しさに彩られている。

 他の曲の詩をみるとまだまだ世の中に対する不信というものが消えてないようにみえるが、ラストにハーモニカもフィーチャーした「オー、ヨーコ」をもってくるあたり前作ではあまりみられなかった「希望」も感じられるようにも見える。

 私は「ハウ?」という曲が、詩といいジョンのやや頼りなげなボーカルといい説得力のあるサウンドといい、大変気に入っているが、単純に「ええ曲や・・・」と聞かせてしまうところにジョンの天才を感じさせるのである。

キーオブライフ

スティービー・ワンダー

1976

DISC 1
1.ある愛の伝説
2.神とお話し
3.ヴィレッジ・ゲットー・ランド
4.負傷(コンチュージョン)
5.愛するデューク

6.回想
7.孤独という名の恋人
8.楽園の彼方へ
9.今はひとりぼっち

DISC2
1.可愛いアイシャ
2.涙のかたすみで
3.ブラック・マン

4.歌を唄えば
5.イフ・イッツ・マジック
6.永遠の誓い
7.アナザー・スター

8.土星
9.エボニー・アイズ
10.嘘と偽りの日々
11.イージー・ゴーイン・イヴニング

 このアルバムは、確かグラミー賞に13部門だったか(はっきりした数忘れた。がかなり大量なことは確か)、ノミネートされていて、当時ビートルズに心酔していた私は、ビートルズでもできなかったようなそんな芸当をしてしまう、この「スティービーワンダー」という男に、どういうわけだか脅威のようなものを抱いていたものだった。
 当時ベイシティローラーズがポストビートルズみたいにいわれていて、少年心にも 「それはないな・・・」と思ったが、このグラサンかけた黒人シンガーには何か、本物の質感みたいなものを感じ 自分の内のビートルズ城を崩されるような妙な恐怖を感じたものだった・・・

 今やそんな話ももう昔の笑い話として 語るような年になってしまったが、当時ビートルズの影響をもろに受けたバンドではない、どこか次の時代の新しさを感じさせる サウンドとして私の耳に入って来たサウンドが巷に流れていた時代から、いつの間にかもう相当の年月が過ぎようとしている。

 「回想」を初めて聴いた時のカッコよさ、ノリのいい「愛するデューク」、「可愛いアイシャ」などの魅力的な歌の数々。
 そして「イフイッツマジック」を聴くと、人生において初めてバイト(郵便局の年賀状を配り)をしたことなどが脳裏に蘇ってきたり、そんな小市民的思い出に彩られているがゆえに愛着深い作品なのである。

水色の手帳

スティーブン・ビショップ

1978

1.私は脳味噌が欲しい
2.ルージング・マイセルフ・イン・ユー
3.ルッキング・フォー・ザ・ライト・ワン
4.エヴリバディ・ニーズ・ラヴ
5.間奏曲
6.ア・フール・アット・ハート
7.ホワット・ラヴ・キャン・ドゥ
8.プレリュード~天からのならず者
9.ビッシュズ・ハンダウェイ
10.オンリー・ザ・ハート・ウィズイン・ユー
11.リコグナイズド
12.アイヴ・ネヴァー・ノウン・ア・ナイト・ライク・ディス
13.ホエン・アイ・ワズ・イン・ラヴ
 最近このアルバムのような、繊細で美しく心温まるサウンドが少なくなったようにも思えるが、気のせいか。 やはり1970年代という時代だったのか?。
 このアルバムは個人的な楽しみがあって、ドゥービーブラザーズの マイケルマクドナルドがバックコーラスに参加しており、彼の声が神の声の如くバックから流れてくると、こう背筋が ゾクっとなるのである。
暴動

スライ&ファミリーストーン

1971

1.ラヴン・ヘイト
2.子供のように
3.ポエット
4.ファミリー・アフェアー
5.アフリカは君に語りかける(アスファルト・ジャングル)
6.暴動
7.ブレイヴ&ストロング
8.スマイリン
9.タイム
10.スペース・カウボーイ
11.ラニン・アウェイ
12.サンキュー
 音楽に光と影の部分があるとすると、私にとってこのスライという人は、ダースベーダーみたいな影のイメージを担当している人に思える。
 でも地球にあるもの光と影でバランスがとれているとすれば、こうした音楽がなくては地球の音楽は成り立たないということになる。

 このアルバムはチョッパーベースで有名なラリーグラハムが抜けて、しばらくブランクの後1971年発表された、 彼らの最高傑作と呼ばれているアルバムである。

 今日本ではやってるヒップホップなんかも、たどっていくとスライに行き当たったりするのかな、と思いながら聴くと面白いかもしれない。結構スライの影響は大きい。

 そういえば以前スマップの「たぶんオーライ」のイントロ聴いた時 はスライの曲かと思った・・・。

プライベートアイズ
 

ダリルホール&ジョンオーツ

1981

1.プライベート・アイズ
2.グッド・サイン
3.アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット
4.マノ・ア・マノ
5.ディド・イット・イン・ア・ミニット

6.ヘッド・アバヴ・ウォーター
7.テル・ミー・ホワット・ユー・ウォント
8.フライデイ・レット・ミー・ダウン
9.アンガーデッド・ミニット
10.ユア・イマジネーション
11.サム・メン

 今の日本のミスチルやB'Z などのように出せば必ずヒットという感じで、ヒットチャートを席捲できるアーティスト、時代を作ったアーティストというのが存在する。1980年代前半の洋楽では、このホール&オーツがそんなアーチストにあたる。

 この「プライベートアイズ」次の「H2O」あたりでは本当に破竹の勢いで、「マンイーター」なぞはディスコ(なぜかもうこの言葉ももう古いのかも)でも大はやりで、この曲がかかると当時大はやりだったカラスのような真っ黒づくめのファッションのお兄ちゃん・お姉ちゃんがフロアに流れこんで来て、それまでのファンキーフィーバー踊りとは違った、あまり激しないクールな踊りを踊っていたものであった(考えてみればこのころからこの世代、冷めてるといわれていた)。

 やがて、マイケルジャクソン、U2、それからRUN.D.MCなどが現れ、世代交代的にミュージックシーンが変化すると共に次第に第一線をしりぞくような形になったが、私も社会人という肩書きをつけるようになり、以前のように熱狂的に洋楽ヒットチャートにのめり込むようなことは減っていった。

 もし私に青春時代のようなものがあるとすれば、ホール&オーツはその時期を彩っていて、私の青春の記録映画のバックに流れているようなバンドで、愛着があるのである。

インロック

ディープパープル

1970

1.スピード・キング
2.ブラッド・サッカー
3.チャイルド・イン・タイム

4.フライト・オブ・ザ・ラット
5.イントゥ・ザ・ファイアー
6.リヴィング・レック
7.ハード・ラヴィン・マン

 ディープパープルが日本のヘビメタロックバンド兄ちゃんに与えた影響は計り知れない。
 「オレら、影響なんて受けちゃいねえぜ!」そう豪語する方も、たどっていけば必ずやディープパープルにいきつくことであろう。
 孫悟空がいきがっていくら飛び回っても結局釈迦の掌から出る事ができなかったように、結局パープルの傘の中から出る事はできない。

 ま、それはさておき、 このアルバムも私が自分でいわく「70年代の奇跡」ともいうべきもので、まさに完成度といい、ハードロックのバイブルと呼んでも 差し支えないという気はする。
 正当派パープルファンなら「ライブインジャパン」あたりを推されることと思うが、 ベストヒット性が強いため、オリジナルの良さというのも尊重し、こちらを選んだ旨ご了承の程。

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