その3


 女性陣は脱衣所A2に入った。ちなみに私は脱衣所A1に着物を脱いである。別に男女で分けられているようではないが、風呂Bの方向から来た成りゆき上、彼女達は脱衣所A2に行っていったようだ、残念(何がだよ・・・)。
 脱衣所A2は私の位置からは当面にあるが、しきりがあって中の様子は見えない。脱衣所A1の方であれば、しきりの角度的に私の位置からは様子が見える。

 彼女達が衣服を脱ぎ始めたようだ。時折衣服がチラッと脱衣所からの出口にチラつく。私は息を飲んで脱衣所A2の方向(あくまでも方向だからね、方向・・・コホン・・・)を見ていた。

先程の父親はというと、風呂Bに隣接したところで、私からは左斜め前方に当たる位置でつかっている。


 しばらくすると、とうとう出てきました!
 全裸の女体3体が!
 シズシズと出てきました!。
 母親は、顔はさすがにオバサンという感じなのだが、あまり老けていない均整のとれた本当にいいカラダで、肌が妙に白くムチッとしていたので、一番印象に残ってしまったくらいである。
 娘達はいわゆる美人ではなく垢抜けてもいないが、まあまあ可愛らしく純朴そうで、華奢な感じだが、胸はそこそこあるようである。

 登場時の状態であるが、温泉関連のテレビ番組によくありがちな大きいバスタオルで体を巻いて・・・では無〜い!。
 白い普通のタオルを縦にして胸から押さえているだけである。
 胸は手で押さえているので見えないが、身体全体は小さいタオルでは隠しきれず、歩いて足を動かす度に、股間の黒いものがチラチラと見えてしまう。
 要するに胸だけ押さえていて、下半身の方は特に手をあてがっているわけでもないので、タオルがひらひらしてしまい、完全なオープン状態なのである(興奮しまくってますな・・・)。


 3人はそろって父親の近くに入った。脱衣所から出てそのまま真直ぐ進んだ脱衣所から一番近い場所に入り、私からちょうど正面に当たる場所である。
 脱衣所からしばらく距離があったのが幸いし、私は彼女達の秘部を覆う「◯アー」を拝むことができてしまった。ヘヘヘ。
一番若い娘の股間も立派に黒かったので、おそらくガキンチョではないようである(良かったね。旅の情緒はどうなったの?)。

 彼女達には胸がどうも重要なようで、湯につかる時なぞにはかがんだひょうしに下半身が丸見えになってしまっているのだが、胸だけはしっかりと押さえていた。
 湯につかっても胸のタオルはまだ押さえているようである。ま、いいか。
 とにかく彼女達が身を隠す手段に普通のタオル、それも白い無地のやつ!、しか持ってこなかったことが、私には幸いしたようである。

 この時点で私は実はかなりラッキーだったようであることが、後にわかった。
 それは後日、とある事情通から聞いた話なのであるが、最近の混浴露天風呂では年頃の女性は概ねバスタオルで厳重に身を隠して入浴するのが普通なんだそうである。有名な混浴露天風呂になると、ちゃんと身体を隠すために大きいバスタオルが用意されているところまであるそうだ。
 この湯にはもちろんそんな不必要なサービスは無〜い!
 まったくもってラッキー!(旅の情緒はどうなったんだ?・・・)

 さて、ここで私は自分の立場を冷静に認識してみることにした(やっと我に還ったか)。
 普通の男性だったらここでどうするであろう?。
 私の当時の状況であれば、一時間もつかっているし、他人の家族が入ってきたので、水入らずで入れてやりたい、というように気を使って、この辺で出ていくというのが、一般的紳士的日本人の行動であろう。

 しかしここで私は日本に古くから伝わる(?)実に今の私の為に作られたような素晴らしい名言を思い出した。「旅の恥はかきすて」。
 続いて、私は自ら、「おまえは、どうみても『紳士』じゃ無いだろ」という考えに至った。
 それに、こちらだって一日本人として露天風呂を楽しみに来ているのだし、何も他人が来たからといって、去らなければいけないということは無いではないか・・・、と何度も何度も言い聞かせることにした。
 そしてこう結論した。「とことん湯につからせてもらいまさあね・・・ハイ」


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