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では、とりとめもなくおしゃべりでもいたしましょう。
...古い話ばかりでついて行かれない、とおっしゃる方のために、注釈もご用意してあります。

今の話もそうですが、 月の光には人を魅了してやまない何かがあるようです。
私の古い友人、敬愛する先輩でもある神(じん)さん、
ああ、神 恭一郎さんという素敵な方もいらっしゃいますが、
神 明さん、あの方なんてもう、月とは切っても切れないご縁で。
月面のチコ・クレーターにお住まいの方々は、お父様を亡くされてから
そういえばとんと消息をききません。
もう少し新しい向きでは、「宝石泥棒」でしょうね。
上弦の月を召し上がる方もいらっしゃるようですけど。





私の好きな作家の一人にジョナサン・キャロルという、ダーク・ファンタジー
とでもいうべき分野の作家がいるのですが、彼のデビュー作「死者の書」なんですが、
話の中に、登場人物の小説家の書いた本の題名が次々出てくるのですが、
それが実に魅力的な題なのです、けれどもちろん、内容は読むことが
できません。...それでもその雰囲気だけで小説全体のトーンを決め、
話を引っ張っていくあたり、...言葉は言霊(ことだま)なのだと、実感しました。



蛇足ながら注釈です。
神 明 平井和正(SF)「ウルフガイ・シリーズ」の準主人公。
小学校6年の時、ウルフガイ第一巻「狼男だよ」を読んで、私、人生変わりました。
SFとしてのスケールもさることながら、この魅力あるキャラクターの
いわば2枚目半の男のダンディズム、今の自分を形作るのに大きく関与しています。(本文に戻る)
神 恭一郎 和田 慎二(少女マンガ)「オレンジは血の匂い」等に登場する、私立探偵。
レイバンのサングラス、仕立てのいい英国生地の三つ揃いに身を固めた、
長髪・長身の男性キャラとしては草分け的存在。(本文に戻る)
チコ・クレーターに.. エドモント・ハミルトン(SF)「キャプテン・フューチャー」シリーズの主人公たち。
「キャプテン・フューチャー」ことカーティス、「生きている脳みそ」サイモン、アンドロイドのオットーにロボットのグラッグ、という面々の冒険に、スペースオペラファンは胸踊らせた。作者が亡くなって、新作は当然望めなくなったが、日本語訳を手がけていた大元帥こと野田昌宏氏が引き継いで書いた話もある。(本文に戻る)
宝石泥棒 山田正紀(SF)「宝石泥棒」は、SFファンならずとも一読の価値あり。ネタ割れになってしまうので詳細は避けるが、この話でも月は重要なファクターである。日本のSF界にこれほどの逸材がいることを感謝しなくては。(本文に戻る)
上弦の月 夢枕獏(SF)「上弦の月を喰べる獅子」。これはご存じの方も多いかと思う。すっかり「エロスとバイオレンスと多作の人」となってしまった獏さんの、しかしこれは重い。ぜひ、読んで思い切り世界観を変えて欲しい。 (本文に戻る)



さて、カクテルは、もう召し上がりませんか?
アルコールは、人の記憶巣に働きかけて、人を饒舌にする働きがあるといいます。
私も、今夜は少ししゃべり過ぎたでしょうか...。

お出口は こちらです。お休みなさい、気をつけて。