新しい年創作ノート01

2016年1月

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01/01/金
新しい年になった。例年のとおり、仕事場で新年を迎えている。いつものように四日市の次男一家が来ている。孫2人がいる。朝からドタバタと走り回る孫の足音で目が覚める。わたしと妻、次男夫婦、孫2人、総勢6人でお節料理を食べ、穏やかな正月。どこへも出かけず、ひたすら仕事。文藝家協会の90周年事業で、著作権についての小冊子を出すことになっているので原稿を書かないといけない。本日の1日ですべてを書いた。これでいいだろう。『親鸞』はプリントの赤字を入力する作業は終わっているので、これから先はいきなりパソコンで打ち込んでいくことになる。8章まではパーフェクトに出来ているので、大学の研究室でプリントして、入試の待機の時などに読み返したい。9章は新たな領域。東国では親鸞の生活は資料がないのでほとんどわからない。親鸞が教行信証を書いている時の内面について書いてみたい。あとはどんどんと時間を飛ばして、早く京に戻りたいのだが、主要な弟子との出会いは書き留めておきたい。孫との生活は心が和む。放っておいても勝手に遊ぶようになっているので、意外に支障が無く、本日はかなり仕事ができた。
さて、今月から創作ノートのタイトルを変えた。まだ『親鸞』は完成せず、あと2ヵ月くらいは作業が必要なのだが、もう次の展開を考えなければならない。といっても具体的なプランがあるわけではない。これまで、1つの作業が終わりそうになると、次のプランを考え、出版社に企画を伝え、おおよその締切なども設定して、継続中の仕事が終わると間を置かずに、次の仕事にとりかかるということを続けてきた。そのためにハードワークが続いて、いささか疲れてきたということもある。いまは晩年といっていい時期なのだから、あくせくと仕事をするのではなく、晩年に向けて、本物のライフワークといったことを考える時期に来ているかなと思っている。ただ昨今の出版事業では、よい作品を書いても必ずしも出版がすぐに実現できるというわけでもないので、作品が完成したのに発表できないという事態が生じるのではというおそれがあった。それで必ず、書き始める前に企画を立てて、出版社と出版の約束をするということを原則にしていた。しかし約束をしてしまうと締切に拘束される。雑誌と違って、書き下ろしの約束なので、完成が少し遅れるくらいは許されるのだろうが、それでも大幅な遅れもなく作品を仕上げてきた。いままではそれでやってこれたし、締切の緊張感がモチベーションの支えにもなっていた。しかしこちらも老人なので、体力が続かない、無理がきかないということもある。そこで今回は、しばらくは出版社と約束をせずに、書きたいものを自由に書くことにした。
そこで創作ノートのタイトルを「新しい年」とした。今年は少し書き方のスタイルを変えたいと思っている。より自由に考え、自由に書く。これでしばらくはやっていきたい。何を書くかも、自由にやりたい。書いている途中で、別のアイデアが生じたら、そっちの方に進んでいくということがあってもいい。出版社と約束してしまうと、そういう自由度がない。これまでも書きたいものを書くということで企画を立て、出版社とつきあってきたので、いい感じで本が出せてきたのだが、今年はもっと大きな自由度で、書きたいものを書き、書きたくなければ書かないということを徹底させたい。

01/02/土
穏やかな正月の二日目。まずは別荘地の管理棟の前で恒例のもちつき。住人が減っているのか管理会社が儲かっていなかったのか、昔は清酒の樽があって飲み放題だったのだが、最近は見なくなった。孫たちは近くのみかん園に文旦を摘みに行った。その束の間の時間が安らぎであった。孫2人がいると喧騒が果てもなく続くことになる。それでも「親鸞」は前進している。東国では大きな事件も起こらないので、かなり短い断章を積み重ねていくことになる。以外に早く終わってしまうかもしれない。
ところで、新年になったのでFootballのことを書いておこう。わたしは長くアメリカのFootballのファンであって、野球よりもサッカーよりもラグビーよりも、Footballが好きだ。2月はスーパーボウルという年間の総決算ともいえるイベントがある。9月から始まったリーグ戦が今週末(日本時間は4日の月曜日)に最終戦があって、プレーオフと呼ばれるトーナメントに参加する12チームが決定する。そのトーナメントに勝ち抜いたチームが最後のスーパーボウルに出場できる。あと1試合を残すだけなので、トーナメントの出場チームはほぼ決まっているのだが、最終戦の勝敗によっては、トーナメントのどの位置にチームが割り当てられるかが、まだ決まっていない。それでも自分なりに仮想のトーナメント表を作って、スーパーボウル出場チームを予想するとともに、こちらの期待も書き留めておきたい。Footballには2つのカンファレンスと呼ばれるリーグがある。AとN、アメリカンとナショナルで、それぞれ6チームがトーナメントを形成する。6チームのうち2チームは不戦勝となり、残り4チームが初戦を闘い、カンファレンスの準決勝に進む。その準決勝の2チームを予想する。Aの方は、昨年のスーパーボウル覇者のペイトリオッツは初戦は不戦勝で、準決勝の対戦相手はたぶんチーフスだろうが、問題なく突破できる。もう1つの山には、ブロンコス、ベンガルス、ジェッツなどがいるのだが、どのチームもエースQBが負傷していて、控えQBが出るので期待できない。最終戦で奇蹟が起こってスティーラーズが出てくれば一番強いのではないかと思うのだが、順当ならブロンコスが勝ち上がるだろう。控えQBのオスワイラーというのが頑張っている。ただここのエースのペイトン・マニングが、ぎりぎりで出場できるかもしれない。どれだけ回復できているかがポイントで、これは一種の賭けなのだが、オスワイラーではペイトリオッツには勝てないだろう。従ってAは間違いなくペイトリオッツが優勝してスーパーボウルに出場する。で、わたしはペイトリオッツのベリチックという監督が嫌いなのだ。冷静沈着で頑固そうなところが自分に似ている気がする。で、マニングの奇蹟の復活を期待して、ブロンコスに頑張ってほしい。Nカンファレンスの方は群雄割拠だ。全勝を続けていたパンサーズが最後に1敗したのだが、ニュートンというQBは、今年は急に成長したのだが、トーナメントでの実績がないので、ここぞという時に失敗するのではと懸念される。そこでベテランQBロジャースのいるパッカーズが有力。もう1つの山は、今年の前半は絶不調だったが、後半盛り返したシーホークスに期待をかけたいのだが、ここはカージナルスも強い。カージナルスは去年から強かったのだが、トーナメントに入ったところでQBパーマーが負傷した。今年パーマーが健在なので、いい勝負になるだろう。決勝戦はパッカーズとシーホークスになり、シーホークスに勝ってほしい。スーパーボウルがペイトリオッツとシーホークスの対戦になると去年と同じになる。昨年、シーホークスは残り5秒の段階で、逆転は確実という状況にあった。持って走れば間違いなくタッチダウンできるという状態だったのに、なぜか不用意なパスを投げてインターセプトされてしまった。あんなにがっかりしたことはない。いまでも想い出すと胸が痛む。今年はシーホークスに雪辱してほしい。ただしいま負傷しているエースランニングバックが復帰できるかがポイント。どのチームも負傷者がいるので、リーグ戦の成績がそのままトーナメントにつながるわけではないのだが、ベテランQBのいるチームはトーナメントで勝つコツを知っている。リーグ戦の成績だけでいえば、ペイトリオッツとブロンコスの勝者、パンサーズとカージナルスの勝者がスーパーボウルに出場することになるだろうが、こちらの期待でいえば、最終戦に奇蹟が起こってスティーラーズとシーホークスというような対戦も見たい気がする。8年前、ジャイアンツが優勝した時は、トーナメントに出られるかどうかという段階から、奇蹟が起こり続けた。優勝するチームというのはそういうもので、神がかり的なものがないと勝ち進めない。Footballというのは知的な戦略ゲームではあるのだが、生身の人間が将棋の駒になっているので、メンタルなものも勝負を左右する。微妙なバランスでチームを作り、ぎりぎりのところで戦略を立てていくので、メンタルなものが勝敗を分けることになる。今年もそういう奇蹟が起こることを期待したい。

01/03/日
正月三日目。孫たちが庭で凧揚げ。こちらはひたすら仕事。9章は先が見えてきた。ごくコンパクトに語っているのだが、いちおう世に知られている弁円は出さないといけないし、真仏も名前くらいは出さないといけない。それ以外は割愛して京に戻りたいところだが、承久の乱と法然の遺骨が守る闘いについては触れておきたい。あといつくかエピソードを加えれば東国は終わる。予定どおりとても短く終われそうだ。京では善鸞との再会があり、父と子の葛藤がある。善鸞の妻について何の情報もない。それと唯円との出会いをどうするか。とにかく仕事場での正月は終わった。

01/04/月
朝起きて、心を静めてパソコンを開く。ネットにつないでFootball最終戦の結果を見る。奇蹟が起こっていた。スティーラーズが勝ち、ジェッツが負けていた。これでスティーラーズがプレイオフに進出した。ランニングバックが弱点だが、ロスリスバーガーが獅子奮迅の活躍をすればスーパーボウル優勝のチャンスもある。しかもペイトリオッツが負け、ブロンコスはマニングが途中出場で逆転勝ちして、第1シードになった。これで第6シードのスティーラーズがブロンコスに当たってします。一昨日の自分の予想トーナメントはほぼ当たっていて、ペイトリオッツはチーフスとあたるのだが、チーフスは好調なので、調子の落ちているペイトリオッツは負けるかもしれない。Nカンファレンスの方はシーホークスが強い。スティーラーズ対シーホークスという夢の対決が見られるかもしれない。さて本日は東京に戻る日。次男だけ四日市に帰り、嫁さんと孫2人は嫁さんの実家に行く。海老名のサービスエリアで妹さん夫婦と合流して荷物を移動し孫たちと別れる。やれやれ。喧騒の三が日だった。また妻と2人きりの生活に戻る。
夜中に負けたジェッツの試合を見た。相手のビルズはフレーオフの可能性のないチームだ。だがホームゲーム最終戦で満員の観客。しかも大雪でボランティアのファンが雪かきをして開催にこぎつけたという状況では、いいかげんな試合はできない。ビルズの選手には強いモチベーションが感じられた。もちろんプレーオフ進出がかかっているジェッツもモチベーションはあるはずだが、プレッシャーがかかっていたようだ。しかも当時は強風で、パスの精度が下がっていた。地元のビルズはランニング中心に攻め、ここぞという時にQBがランニングでタッチダウンを決めた。この最初の得点でビルズの気勢が上がり、ジェッツはプレッシャーが増したようだ。Footballはメンタルなスポーツだ。なかなかに見応えのあるゲームだった。

01/05/火
本日は休み。妻とヨドバシカメラの外にある自動写真機でパスポート用の写真をとる。期限切れ直前でとりあえず延長のため。とはいえいつ海外にいくチャンスがあるかわからない。とにかく多忙で、旅行どころではない。いつかのんびりと、スペインのどこかの町で半月くらいぼんやりしていたい。

01/06/水
新年初めての大学。2週間も休みがあったので、大学ってどうやって行くのだったか、と老人ボケのような気分でうろうろした。今年度から1限の授業を回避させてもらっているので、2限の授業。この時間の中央線の高尾方面はすいている。老人席に座ってメモをとるなど仕事をするのだが、本日は目をつぶって体力と気力を温存した。午後の学部長会議は休みになったので2限だけの授業なのだが、来年度の2年ゼミ、3年ゼミの選考があって書類を見なければならない。この日のために1年ゼミのリレー形式の授業で全員に出させたレポートの成績が残っているので、まずこれで選択する。さすがにわたしのゼミを志望する学生は成績がいい。これでほぼ決まりだが、少しアキが出たので、エントリーシートを見て追加する。成績で決めた学生のエントリーシートは読まずに済ませたので時間を節約できた。3年ゼミは現2年ゼミの学生がほとんど。2年ゼミの学生で、3年ゼミを志望しなかった学生が何人かいるので、そのぶんの補充をする。これも短時間で済んだ。それから創作文集を作るために、他の創作講座の先生方に出すお手紙をプリントし、封筒に入れて講師控室に届ける。これで本日の作業は終わり。自宅に帰って親鸞に取り組む。9章をパソコン画面で最初から読み返す。東国に出向く過程が書かれているのだが、エンディングに向けてのエピローグの文体で短いエピソードが重ねられている。最終章ならこれでいいのだが、1つ手前のここでは、内容が浅くなって次につながらない。エピソードを1つ1つ、肉付けしていかないといけない。田植え歌をここで出すことにした。その前に後白河院の歌声が甦る。前半の山場として後白河院を登場させ、仏教的な今様を三曲歌わせた。これは将来の伏線になると思ってそういう場面を設定した。ただその時は、エンディング近くで再現させようと思っていた。親鸞が大量の和讃を書くのは最晩年だからだ。しかし田植え歌は早い段階で作られているので、ここで後白河院を出すことにした。こういう軌道修正は楽しい。自分の設計図を破るようにして話の流れの必然性で手順が変わっていく。用意した材料を計画的にあてはめるのではなく、思いがけない形で用意した材料が消費される。こちらの方が作品の完成度は高くなる。

01/07/木
授業の2日目。早めに行って卒論を読もうと思っていたのだが、4年ゼミの学生が3人来て、2時間ぶんがつぶれてしまった。事務の人が来たり、何だかあわただしく過ごして、それから5限、6限の授業。その間、90分従業4コマぶん、ずっとしゃべり続けていたので、最後の大学院の授業では喉が痛くなってきた。妻が風邪っぽかったが、感染ったのかもしれない。妻から感染ったというよりも、正月に孫から感染されたのだろう。孫からなら、仕方がない。お休みのキスとか、接触が密だった。さて、「新しい年」というタイトルでこのノートを始めたのだが、まだ『親鸞』が終わっていないし、いまはFootballについて書くことも多い。去年の夏、孫が6人来ることを想定して、スカパーと契約した。実際に孫を預かっている時、ディズニーチャンネルを見せてやると、その間はおとなしかった。妻には孫のためと言ってあったが、本当は9月からFootballシーズンが始まるからで、リーグ戦の最終戦はビデオをフル稼働させてさまざまな試合を見た。ブロンコスが最終戦にマニングを投入して勝った試合、同じ時間にペイトリオッツとチーフスも試合をしていた。結果としてペイトリオッツが負けてブロンコスが勝ったので、ブロンコスが第1シードになった。1回戦不戦勝の上、カンファレンス決勝まで地元で闘える。もしこの試合に負けていると、チーフスが地区優勝で、ブロンコスは第5シードに落ち、ワイルドカードで初戦を闘わなければならなかった。これだとマニングの体力に心配があった。またブロンコスが負けるとベンガルズが初戦不戦勝ということで、エースQBダルトンがギブスを外したばかりのベンガルズにとっては、この休みは貴重だったのだが、この結果、控えQBで初戦を闘わなければならなくなった。初戦の相手はスティーラーズで、これでスティーラーズは準決勝進出は間違いないだろう。さて、トーナメントの展開を予想すると、ワイルドカードでスティーラーズが勝つと、第1シードのブロンコスと当たることになる。ここが最大の見所で、わたしは両チームを応援しているので、どちらが勝つとも言いがたいが、とにおく応援しているチームがファイナルに進出できることは間違いない。第2シードになったペイトリオッツはチーフスと当たる。チーフスが勝つような気がする。そこでこのカンファレンスは、ブロンコスとスティーラーズの勝者がスーパーボウルに出場することになる。今シーズンのブロンコスは、前半はマニングが不調で、ディフェンスチームの頑張りで連勝を続けてきた。控えQBのオスワイラーになって、パスも通るようになった。最終戦ではオスワイラーが調子を落としていて、マニングの起用になった。準決勝はマニングが先発するとすでに発表されているが、オスワイラーも体調が戻れば交代することができる。使えるQBが2人いれば、マニングの体力を温存しながらスーパーボウルに臨める。前半はオスワイラー、後半に接戦になったところで温存していたマニングを出すという使い方もできる。今年のブロンコスは総合力が充実している。Nカンファレンスの方は、ワイルドカードでシーホークスが勝てば第1シードのパンサーズに当たる。パンサーズのニュートンにはもろさがある。シーホークスはランニングバック陣が充実していて3人を併用できるので、シーホークスが勝つだろう。もう1つの山はカージナルスとパッカーズになるだろうが、パッカーズのQBロジャースは盛りを過ぎているので、カージナルスが楽勝だと思われる。で、シーホークス対カージナルスは、カージナルスの圧勝になる。
ずばり、スーパーボウルの出場チームはブロンコス対シーホークス。以前のこの2チームの対決では、最初のプレーでセイフティーををとられるという思いがけないプレーでブロンコスが敗れたのだが、今回は先発をオスワイラーにしてマニングを後半だけに出場させれば、雪辱できるのではないかと思う。ブロンコスを応援したい。しかしカンファレンスの準決勝、ブロンコス対スティーラーズ、パンサーズ対シーホークスは接戦になる。この準決勝の勝者が決勝でも勝ってスーパーボウルに進出する。そこで4とおりの組み合わせが考えられる。いずれにしてもブロンコス、スティーラーズの勝者を応援したい。もしもペイトリオッツが出てきたら、断然シーホークスを応援する。考えたくもないが、ペイトリオッツ対パンサーズになったら、仕方がない。パンサーズを応援しよう。

01/08/金
まずは医者に行って風邪薬を貰う。それから文藝家協会常務理事会、理事会、新年会。風邪気味なので控え気味に飲む。

01/09/土
知人と横浜で飲む。明日に備えて早めに寝る。

01/10/日
日曜だが出勤。大学院の入試。出かける前にチーフスとテキサンズの生中継を見る。どうでもいい試合だがチーフス圧勝。本日の院入試は有明キャンパス。午前中は待機しているだけ。この日のために『親鸞』の8章までのプリントを用意していた。本日は1章だけ読み終える。それでもルビの付け方など赤字は入るが大きな直しはない。ほぼ100%仕上がっている。時々スマホでFootballのサイトにつなぎ、得点の推移を見る。ロースコアのゲームだがスティーラーズ15対0でリード。このまま楽勝かと思ったのだが、受験生の面接を終えてまた確認すと、何と15対16で逆転されているではないか。本部に戻って成績を提出する。その後、判定会議があるのだが、その直前にまた確認。まだ負けていて、残り時間がどんどんなくなっていく。もうダメかと思ったら奇蹟の逆転。自宅に帰ってビデオを見たら、想像もつかないような本物の奇蹟の逆転だった。1点差で負けている状態でインターセプトされ、あとはランニングを3回で時間を使えばそのまま時間切れという状態だったのに、ベンガルスのランニングバックがファンブルしてターンオーバー。そこから怒濤の前進だが、タイムアップ寸前で、あとはヘイルメアリーパスしかないかという状態で、相手がアンネセサリーラフネスで15ヤード罰退。その判定に抗議した選手の暴言でさらに15ヤード罰退。これで30ヤード前進したので楽々フィールドゴール。何ともあっけない逆転で、ベンガルズの自滅だった。ロースコアの試合になったのは土砂降りの雨だったからだ。ベンガルズの本拠地での審判の判定だから、ホームディシジョンではない。夜中に同じ試合をもう一度別のチャンネルで見る。

01/11/月
本日は祝日で休み。大学は月曜日が祝日でも休まないことが多いのだが、成人の日は成人式に出る学生があるので休みと決まっている。日曜出勤の翌日の休日はありがたい。前夜、第1クォーターまで見て寝てしまったシーホークス対バイキングズの試合。0対3で負けていたのだが、起きてネットで結果を確認すると、0対9のまま4クォーターに入り、そこでタッチダウンとキックで10対9で逆転勝ちしたということなのでが、ビデオで確認すると、終了間際にゴール直前まで攻められ、きっちり時間を使ってフィールドゴールで逆転という、典型的な負けパターンになっていた。結局、相手のキッカーがどういうわけかキックを失敗して辛勝という、信じられない結果だった。昨日のスティーラーズも奇蹟の逆転勝ちだったが、今回はもっと信じがたい奇蹟の辛勝だった。が、とにかくスティーラーズとシーホークスが勝ったので、次のセミファイナルが楽しみになる。しかしこの辛勝を見ていると、両チームに期待はもてないという気がしてきた。まあ、また奇蹟が起こるかもしれない。それにしても、昨日は相手の連続の反則、京はキックの失敗と、相手のミスで勝った。スティーラーズとシーホークスが勝ったのはめでたいが、何となくスッキリしない。プレーオフを勝ち上がったという達成感がない。さて、この週末にはシードされたチームが出てくる。ブレイディーのいるペイトリオッツ、マニングのいるブロンコス、これに対するのはロスリスバーガーのスティーラーズとスミスのチーフスだ。Aカンファレンスの4チームのうち3チームはスーパーボウル制覇のキャリアのあるQBだ。順当に行けばブロンコス対ペイトリオッツということになるだろうが、スミスの調子が出ればペイトリオッツの勝てるのではないかと思われる。勝ちを拾ったスティーラーズ対チーフスという決勝戦も充分に考えられる。超新星のように現れたキャパニックによって49ナーズを追われたスミスが、ここで活躍して男を上げるといったドラマを期待してもいいのではないか。Nカンファレンスの方は、レギュラーシーズン15勝1敗のパンサーズと、やや調子が下がっているように見えるカージナルスが出てくる。迎え撃つのは相手のキック失敗で勝ちを拾ったシーホークスと、ロジャースのいるパッカーズ。ここはシーホークス1本にしぼって応援したい。奇蹟の逆転勝ちをしたスティーラーズ対シーホークスのスーパーボールになればこれもドラマだ。期待がふくらんでいく。親鸞の9章、順調に進んでいる。明日も休みなのでさらに前進したい。

01/12/火
「新しい年」というタイトルでノートを始めたのだが、まったく新しいことはない。『親鸞』は9章の後半。10章で終わる。もう頭の中ではほぼ出来上がっているので、創作ノートに書くこともない。といって次のプランを考える段階ではない。これまで、一つの作品のゴールが見えてくると、次の作品のプランを準備したものだ。出版社にプレゼンテーションしておかないと、仕事の注文が来ないからだ。しかし今年は、出版社と約束せずに、やりたいように仕事をしたいと思う。作品が完成しても出してくれる出版社がないという事態は、作家にとっては恐怖なので、出してくれるという約束がないと書き始められなかったが、もうそういうことはいいだろう。ライフワークを書く。死ぬまでライフワークを書き続ける。それでいい。本にならなくてもいい。それくらいの思いでライフワークを書きたいと思っている。いくつかプランはあるのだが、まだ雲をつかむようなものだ。『親鸞』が終わったら、もう少し具体的なことを考えていきたい。

01/13/水
大学。2年ゼミは最後のプレゼンテーション。みんなしっかりしてきた。ほぼこのメンバーで3年ゼミに進む。本日は学部長会議のない週だが、何やかやと雑用があって夕方まで大学にいた。仕事は進まず。

01/14/木
昼過ぎから大学にいて、雑用が続き、5限と6限の授業がおわると疲れを覚える。夜中はがんばって仕事。親鸞について世に語られているエピソードの中には、自分のイメージと違うものもある。そういうものは割愛しようと思っていたのだが、東国には名所となっている場所もあるので、誰もが知っているようなエピソードは、なるべく入れた方がいいかなと思うようになった。うまく入るかはわからないが。さて、またFootballのことを書く。先週のワイルドカード4試合は、すべてシードが下位のチームが勝った。これは予想どおりで、わたしはシード最下位のスティーラーズとシーホークスのスーパーボウル対決も夢ではないと考えていた。しかしここで明暗が分かれた。スティーラーズは大黒柱のQBロスリスバーガーが負傷した。前の試合は最後に復活してパスを投げて逆転勝ちに結びつけたのだが、短いパスしか投げなかった。相手がロングパスを警戒する状況だったので、わざと短いパスをつなげたと考えたいところだが、実際は投げられなかったのだろう。次の試合には出られないだろう。相手はディフェンス最強のブロンコスなので、完敗するのではないかと思われる。対するシーホークスは、相手のキック失敗で逆転負けを免れた。試合そのものは死に体だった。しかし誰も怪我をしていないので、たとえ相手が今シーズン最高勝率のパンサーズだとしても、勝機はある。パンサーズのニュートンは今年、パスの正確性が格段に増して、体力だけが頼りの乱暴なQBというイメージから脱した。それでもシーホークスのディフェンスは最高レベルだ。ニュートンの弱点を研究しているはずで、いい試合になるだろう。残りの2試合は第2シードのペイトリオッツとカージナルスが楽勝だろう。チーフスのスミスも今年は快調だが、プレーオフの経験は浅い。カージナルスと対戦するパッカーズのロジャースはベテランでスーパーボウルの優勝経験もある。番狂わせがあるとすればこちらの方か。自分の予想としては、カンファレリンス決勝戦はブロンコス対ペイトリオッツ、シーホークス対カージナルス。スーパーボウルはブロンコス対シーホークスで、シーホークスの優勝。でも気持としては、マニングのブロンコスに勝たせたい気もするが、今年のマニングは絶不調だった。ブロンコスが勝ち進むのはそれ自体が奇蹟のようなものだ。奇蹟が起こってほしいという期待はあるが、そううまくはいかないだろう。どうでもいい試合があるのは日曜日。センター試験の待機があるので中継は観られない。スマホで経過の数字を追うだけになる。ブロンコスやシーホークスの試合があるには日本時間の月曜日。大学で授業がある。こちらもスマホで経過を見ながら、研究室のパソコンで最終的な確認をすることになるだろう。来年の授業時間、月曜の午前に授業が入らないように設定できないものか。もう時間割は決まっているのだけれど。

01/15/金
妻とともに銀行で何かの手続きをしてから有楽町へ。申請してあったパスポートを受け取る。10年有効。何回使うのかわからないが、とりあえずパスポートはもっておきたい。

01/16/土
今日は完全な休日。ひたすら仕事。

01/17/日
日曜出勤。有明キャンパスでセンター試験の待機。待機するだけのでプリントしたものをもっていく。先週の大学院入試で1章だけチェックしたのだが、今日は待機時間が長いので5章の半ばまで。捗った。来週の日曜にも入試の待機があるので、プリントしてある8章までのチェックは終わるだろう。9章は断片がいくつかあって、まだまとまっていない。この断片をすべてまとめると容量オーバーとなるので、余ったら最終章にくりこむ。すると最終章はものすごくコンパクトになるか。待機をしながらスマホでネットをチェック。ペイトリオッツは余裕の勝利。チーフスのスミスは及ばなかった。仕方がない。ペイトリオッツは負傷していたレシーバーとタイトエンドがこの日に合わせて戻ってきている。パワー全開だ。このペイトリオッツにブロンコスは勝てるのか。もう1試合はカージナルスが逆転して7点差。残り5秒というところ。こちらは画像を観ているわけではない。ネットの得点表示だけを観ている。残り5秒で7点差なら勝ちは決定だと思ったのだが、ロジャースのヘイルメアリーバスで同点。と思ったら、5分後くらいにはカージナルスが6点入れてサドンデスの勝利。こちらはデータしか見られないのだが、フィッツジエラルドのヤード数が一挙に伸びたので、ロングゲインがあったことがわかった。昔、カージナルスがスティーラーズに逆転勝ちしそうなスーパーボウルの試合があった。フィッツジェラルドがヒーローになる。そう思って感動したのだが、直後にスティーラーズが再逆転した。あの感動をいまも忘れない。フィッツジェラルド、もう1度、スーパーボウルに出てほしい。さて、明日の試合はシーホークスがどうやって無敵のパンサーズに勝つか、奇蹟を祈るしかない。スティーラーズとブロンコスは、右肩を痛めているロスリスバーガーと、足の回復が充分ではないはずのマニングの対決。勝っても次は万全のペイトリオッツだ。スティーラーズはランニングバックも不調で満身創痍。ブロンコスは控えQBのオスワイラーと、ディフェンス陣の活躍があれば、奇蹟も期待できるのではと思う。まあ、どうでもいい。シーホークスには勝ってほしい。それからシーホークス対カージナルスになった時、わたしはとても苦しくなる。とにかく嫌いなパッカーズが負けてよかった。

01/18/月
月曜は2限に授業が入っている。大雪だが2限なので電車は空いていた。朝起きた時にすでにパンサーズ対シーホークスは終わっていた。ネットと結果を確認。シーホークスはがんばったが前半の失点が多すぎた。パンサーズはディフェンスが強そうだ。ブロンコス対スティーラーズはテレビを見る。何と負傷したロスリスバーガーが出場しているではないか。スティーラーズがわずかにリード。接戦になっている。スティーラーズをずっと応援しているのだが、マニングが復活したので心が揺れている。ロスリスバーガーが欠場しそうだったので、マニングを応援しようと心に決めていた。復活したロスリスバーガーを見て心が騒いだ。が、大学に行く時間になったので、電車の中でスマホで経過を見る。ホームページの得点表示をじっと睨むだけ。三鷹に着く直前、7点差でブロンコスがリードで残り数秒となった。パッカーズのロジャースならヘイルメアリーもあるだろうが、そういう奇蹟は起こらないだろう。バスに乗ってから再度確認。試合はそのまま終わっていた。本日は会議が4件あって長い1日。しかもまだ雪が積もっている。ビデオに撮ってあったシーホークスが負ける試合は削除。これからブロンコスが勝つ試合を呑みながら見る。

01/19/火
大学の講義はないが能楽資料センターの会議。三鷹駅前のサテライト教室。バスに乗らなくていいのはありがたい。あとはひたすら入力作業。いよいよ唯円が出てきた。これで大詰めか。いやいや、まだ善鸞が出ていない。最後に大きな山場がある。

01/20/水
2年ゼミの最終回。多くの学生は3年ゼミにそのまま進むのだが、何人かは本人の選択で別のゼミに移る。そのかわりに新しい学生が何人か入ってくる。最後のまとめとなるような講義をする。それでかなり疲れたのだが、会議が3つ続き、合間にメールを出したり、作業をしたり。このところ大学の仕事が超多忙なので、親鸞がなかなか先に進まない。それでも本日は夜中にかなり入力作業ができた。

01/21/木
3年ゼミと大学院、本年度最後の授業。これで終わり。疲れた。自宅で入力しながらFootballを見る。もう何度もビデオで見た試合。シーホークスがパンサーズに負けた試合。チャンネルが違うとアナウンサーと解説者が変わるので、少しは違った感じになるかと思ったが、まあ、結果は変わらない。シーホークスはなぜ負けたのか。最初のプレーで相手のランニングバックにロングゲインされ、あっという間に失点。次の攻撃でパスをインターセプトされてまた失点。その後も悪い流れを止められずに、前半で大量失点してしまった。一昨年のスーパーボウルを思いだした。あの試合ではブロンコスが最初のプレーでサインミスから失点して、そのまま大量失点してしまった。あの試合ではシーホークスが勝ったのだが、同じことが立場を変えて起こってしまった。それでも後半盛り返して、7点差まで迫ったのだから、シーホークスの健闘を称えるしかない。さて、準決勝は上位シードチームが順当に勝った。パンサーズは強かったが、後半シーホークスに盛り返されたように、弱点もある。カージナルスにも勝機はある。ペイトリオッツは強かった。それでも7点差だから、ものすごく強いわけではない。プロンコスははっきり言ったマニングがパスを通せなかった。40歳だ。もう昔のペイトン・マニングではない。それでもディフェンスが頑張って相手に大量得点を許さなかった。終了直前、相手のディフェンスが疲れたところで、ランニングバックが前進できるようになった。デンバーは空気がうすい。デンバーに住んでいるブロンコスが後半は強くなる。リーグの最終戦でペイトリオッツは手を抜いて負けたため、2位シードになった。デンバーで試合をすることになる。そのぶんブロンコスにアドバンテージがある。ブロンコスが逆転勝ちする。祈るような気持で試合を見守りたい。月曜の早朝だ。早起きするしかない。月曜は授業があるのだが、ブロンコスの試合は見ないわけにはいかない。

01/22/金
朝から入力を進めるうちに分量としては9章が終わっていることに気づいた。とりあえず章を改めて10章に入る。いよいよ最終章だ。時間が来たので文藝家協会に出向く。オーファン勉強会。終わってから小川町で地下鉄を降りてからスポーツ店に行き、スノーブーツを買う。月曜の積雪でブーツの必要性を感じた。土曜にも雪が降るようなので、日曜日の入試は雪の中を出勤することになる。三宿にいたころは、キャラバンシューズとか長靴とかが物置にあったはずだが、転居の時にすべて捨ててしまった。ということでブーツを買った。これで雪が降っても安心。夜、メンデルスゾーン協会の新年会。本日も長い1日であったが、宴会の場所が神保町なので歩いて帰れるのが嬉しい。夜中も入力作業。かなり進んだと思う。

01/23/土
本日は休み。10章を書き進む。いよいよ最終章だ。元気が出てきた。

01/24/日
3週連続で入試の待機。雪が降る予報だったが降らず。せっかくブーツを買ったのに。学部長は待機しているだけなので、プリントを読み返す作業にあてる。センター試験の時に5章半まで読んであった。本日はそこから7章の終わりまで。8,9章もプリントしてあったがそこまで行かず。明日で授業が終わるので作業を進めたい。妻が実家に帰った。明日は早朝からFootballを見るので早めに寝る。

01/25/月
興奮しているせいか深夜3時に目が覚めてしまった。何とか二度寝して5時に起きる。ペイトリオッツ対ブロンコス。下馬評はペイトリオッツ断然優勢だったが、リーグ最終戦でペイトリオッツは手を抜いて負け、ブロンコスが第1シードになった。地元で試合ができるというのは大きなファクターだ。ということで祈るようにして40歳のペイトン・マニングを応援する。今シーズンのマニングは最初から絶不調だった。それでもディフェンスの頑張りで僅差での勝利が続いた。その積み重ねが第1シードの座になって実現した。本日はディフェンスが驚異的な頑張りで相手にタッチダウンを与えなかった。マニングの何ヶ月ぶりかのパスによるタッチダウンが決まり、何とブロンコスがリードする展開。第2クォーターに相手にタッチダウンを許したのだが、キックの失敗で1点が追加できなかった。結局この1点が最後まで響いた。8点差で最後の2分、ペイトリオッツは奇蹟的にタッチダウンに成功したのだが、キックでは1点負ける。2点コンバージョンを試みたが失敗して、2点差でブロンコスの勝ち。この2点コンバージョンを防いだディフェンスの粘りが勝利を引き寄せた。感動的なゲームだった。もう1試合はパンサーズが圧勝しそうな気配。時間が来たので大学に向かう。月曜の最終授業。半年の授業だが長かった。同じ内容を2コマやるというのが大変だったが、その方が楽だとも考えられる。次年度は4/5月と9/10月に、同じことをやる。けっこう疲れそうだ。長い会議のあと、自宅で朝の中継のビデオを見る。

01/26/火
本日はマッサージに行くだけ。親鸞を先に進めたいのだが、自宅にいても大学の仕事が次々に届く。何とかしてくれ。サッカーの準決勝。終了間際の得点で辛勝。オリンピック出場が決まった。よかった。

01/27/水
大学院の修士論文公聴会。今年は修論提出者が3名しかいない。すぐに終わった。その後、ずっと会議。疲れた。妻が帰ってきた。

01/28/木
自宅で卒論を読む。文集を作らないといけないので、ここで読み切らないといけない。

01/29/金
大学。判定会。その直前、文集を担当する印刷屋の人が来た。最初の送った詩のゲラ。うまくレイアウトされている。幸先がいい。判定会はすぐに終わった。自宅に帰って仕事。夜は高校の同窓会。すでにリタイアした人も多いのだが、重役クラスで頑張っていた3人がリタイア。でも大学の先生は定年が遅い。こちらも頑張らないといけない。

01/30/土
この週末は休み。ひたすら仕事。雪が降るかと予想されたがまったく降らず。

01/31/日
日曜日。妻と湯島天神まで散歩。今月もこれで終わりだが、草稿は完成せず。しかし最終章の半分は過ぎているし、九章まではプリントをしっかり読み返しているので、わずかな赤字入力を終えればただちに完成ということになる。二月半ばには仕上がるだろう。



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