新しい年創作ノート06

2016年6月

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06/01/水
2限のあと研究室に日経新聞の記者とカメラマン来訪。5回の連載コラム。場所か道具の写真を入れる、という制約がある。こちらが示したのは、駿河台下交差点、「僕って何」特装版、B6原稿用紙、ワープロ専用機、武蔵野大学前五日市街道。これで5回のコラムを書く。ということで、特装版と、B5原稿用紙の自筆原稿と、最初に買ったワープロ(巨大!)の写真を撮ってもらう。それから少し仕事をして、学部長会議に出席。議題が多くえらい時間がかかった。夜中、ひたすら仕事。

06/02/木
木曜日は長い。2限から6限までぶっ続け。でも爽快だ。明日は休みだ。

06/03/金
休みなのでひたすら仕事。隣接したスーパーにウィスキーを買いに行く。新書の「仏教で死の準備」。かなり進んだ。月曜日に研究室のプリンターをセットした時に、試しにプリントした児童文学を読み返す。赤字を入れる。大幅に書き直さないといけないかと思っていたが、わずかな手直しで全体が活かせることがわかった。で、作業は完了。赤字の入力が必要だが、まだ締切には間がある。入力してからもう一度読み返してもいい。

06/04/土
週末だが大学。五大学講座というのがある。武蔵野市と五大学の共催で、武蔵野市民のための講座を開く。われわれは今月の土曜ばかり4回を担当する。皆で分担すればよかったのだが、会議にかけるのがめんどうなので、学科長に1回だけお願いして、自分が3回やることにした。その1回目。聴衆は高齢者が多い。熱心に聴いてくれてありがたい。90分では話しきれない中身の濃い話をした。来週もあるので続きは来週、ということにした。

06/05/日
日曜は休み。児童文学の入力。明日、プリントしてもう1度読み返す。日経のコラムも少し進む。

06/06/月
今週も1年生の入門ゼミの授業。事務が教室をダブルブッキングしていたので、10分前に教室について黒板いっぱいに板書していたのに、隣の教室に移動になった。まあ、必要なことは話せた。本日は会議がないので1コマだけで自宅に戻る。新書を書き続ける。授業の前に、ほぼできあがった児童文学を研究室でプリントした。自宅でそれに赤字を入れる。2度目のプリントチェックだが、直すべきところがたくさんあった。赤字が入ったところを入力して、ただちに編集部に送る。これで仕事が一つ片付いた。

06/07/火
2年生の「小説の歴史」の講座。本日が最終回。やれやれ。今シーズンから4学期制になった。1学期はこの講座が火曜と水曜にある。2学期はこれがなくなる。月曜のオムニバス授業の当番も終わったので、2学期は木曜だけの授業になる。月曜と水曜に時々会議が入るのだが、会議がない週は週休6日になる。文藝家協会の理事会。必要なことは話した。加賀乙彦さんたちと軽く飲む。貴重な話を伺えた。

06/08/水
本日は大学は休み。1学期と2学期の隙間で今週はずっと休みになる。イーブックジャパンの担当者と、集合住宅のロビーで打ち合わせ。この集合住宅は20階に広々としたロビーがある。いつも、誰もいない。わたしが打ち合わせに使うのも年に数回だ。新聞記者のインタビューなどは写真を撮られるので、大学の研究室を使うことが多い。本日の仕事はこの打ち合わせだけ。

06/09/木
長い木曜日だが本日も休み。だが教育実習の学生の指導があって、京浜急行の新馬場まで出かける。必要な対応をして自宅に戻り仕事。詩人の佐々木幹朗から電話がかかってきた。羽田プロジェクトの会議にこのところ出ていない。文藝家協会の仕事、大学の会議などがあってどうにも出られない。いま羽田プロジェクトの催しを根津でやっているのだった。「ベトナム反戦闘争とその時代」展(ギャラリーTEN)。妻ととりあえず根津に出かける。妻も大手前高校の出身。終わって、歩いていたらバスが来たので乗る。亀戸行きだった。亀戸に行きたかったわけではないが、バスに乗って休憩したかった。亀戸天神で下りて亀戸天神に行く。亀戸天神に行きたかったわけではない。まあ、いい散歩だった。亀戸駅まで歩いて総武線で御茶ノ水に戻った。

06/10/金
本日も休み。だが文藝家協会の仕事で議員会館に出向く。自宅から国会議事堂も議員会館も見えていくのだが、電車に乗ると5駅先になる。オーファン勉強会のメンバーが集合。ぞろぞろと中に入る。議員の先生に提案書を手渡す。それだけの仕事。すぐに自宅に帰って自分の仕事。この週末は土・日とも大学で用がある。

06/11/土
五大学講座の2回目。聴いている人が熱心なので元気が出る。5分ほどオーバー。来週は学科長に頼んだので休める。

06/12/日
日曜だが出勤。オープンキャンパス。午前と午後、文学部の説明をする。けっこう人が集まっていた。昼休みに研究室に大学院志望の女子が訪ねてきた。中国の方だが日本語はうまかった。ありがたいこと。大学の雑用がたまっているのだが、研究室では処理しきれないので資料を自宅に持ち帰ることにした。だが本日はイーブックジャパンの連載の原稿。応募原稿の評も書く。ここ数日、天智天皇のことを考えている。女帝三部作というものを書いたことはあるが、男の視点で大化改新を書くべきではないかという気がする。紫式部を書きたいという思いもあるがまだ準備不足。

06/13/月
会議がないので大学は休み。久し振りに文部科学省に出向く。オーファン勉強会の成果である提案書を大臣に渡す。和やかに話を聴いていただけた。激しい雨が降っていたので、傘をささずに行けるルートを考えた。天気なら淡路町から須田町まで1ブロック歩けば銀座線神田駅に通じる地下道の入口があるのだが、1ブロック歩くとずぶぬれになりそうな雨だった。結局、JRで神田まで行くことにした。歩いていける駅に電車で行くのはどうかと考えたが、ぬれるよりましだ。虎ノ門駅から文部科学省まではぬれずに行けるはずだが、風が強く少しぬれてしまった。大臣との会見はすぐに終わったので、自宅で仕事。大学の雑用をすべて片づけた。

06/14/火
本日も休みだがメンデルスゾーン協会理事会。本年のメインのコンサートも決まった。会員が減ったのでオリジナルのコンサートができなくなっているのだが、今年はサロンコンサートが企画できたし、日フィルの「エリヤ」の割引券をいただけることになった。あとは飲み会。新橋にあった拠点がなくなったのだが、新たな拠点が神保町にできたので、歩いていけるようになった。

06/15/水
学部長会議。早退届を出していたのだが、本日はわりと議題が少なかったので、ほぼ終わりのころに脱出。歴史時代作家クラブ文学賞の受賞式。選考委員長なので、賞状を渡す。けっこう緊張する。いちおう二次会まで出て帰る。これで大きなイベントが終わったかな。来週、藤沢周さんを招いて講演会をやってもらうのだが、古い付き合いの人なので、なるべく自然な感じでやりたいと思っている。明日は長い木曜日だ。体調をととのえないといけないが、2年生と大学院の授業さえちゃんとやればいいので、まあ、何とか乗り切りたい。

06/16/木
1番長い木曜日。しかも雨模様。とにかく終わった。

06/17/金
議員会館に陳情に行く予定だったが、先方の調整がつかず。文書だけ届けてもらうことになったので、本日は休み。少し早起きしてメールを見たので、二度寝しようかと思ったがそういうわけにもいかず。仕方がないので仕事をする。新書を書く。締切が少し延びたのだが、油断してはいけない。夕方、三越本店まで歩いていく。知人のご子息の絵を見る。その後、三重県のアンテナショップの隣のレストランに行く。いつもがらがらの店だったのに、予約で満員になっている。伊勢志摩サミットの影響だろう。1時間以内に食べることを条件に席に着く。まあ、老夫婦が食べるだけだから時間はかからない。千疋屋でケーキを買おうと思ったらほぼ売り切れ。最後に一つ残ったロールケーキを買う。明日が誕生日だが、1日前に年を取るので軽く祝う。父の没年を1年以上上回った。まだ生きている。めでたくもないが、よくがんばって生きている。

06/18/土
今月は五大学講座があって土曜も出勤なのだが、本日だけ学科長に講座を任せたので休み。夕方、コーラスの練習に行く。八王子めじろ台。新宿の雑踏を通りたくないので、いつも中央線で高尾まで行って京王線で引き返す。しかし乗ったのが立川行き、三鷹で追い越す特快が青梅行きだったので、そのまま立川まで行って、南武線で分倍河原に向かったが、えらい時間がかかった。少し遅刻したが、まあ、何とか参加できた。帰りはずっと京王線で、北野、明大前、笹塚で乗り換えて、都営新宿線で小川町。1時間ほどで帰れた。明日も休みだ。嬉しい。

06/19/日
先週は日曜出勤だったので、日曜に休めるのはありがたい。日曜はいつもニコライ堂の鐘で起こされるのだが、本日は鐘のパワーが弱かった。いつもの人が休みだったのか。少し寝過ごしてしまった。老人になると寝過ぎるとかえって疲れてしまう。仕事はひたすら新書。夕方、スーパーにウィスキーを買いにいく。高層住宅の前の広場でバザール。帽子屋が出ていた。パナマ帽みたいなものがあって、少し迷ったが、自分には似合わないと思った。来週は少し楽なスケジュールだ。新書を半分のところまで書いてしまいたい。

06/20/月
大学。昼過ぎに研究室に入って新書の執筆。その後、教授会、学科会等。『いちご同盟』のナツイチ・バージョンの見本が先週届いた。よく見ていなかったのだが、なかなかいい装丁だ。挟み込みの広告を見ると、ナツイチで売り出される文庫の表紙がずらっと並んでいるのだが、わたしの本の装丁がピカイチだ。編集部に感謝。28刷というのもすごい。

06/21/火
2学期になって、火曜、水曜は休みになった。今年度から大学は4期制になって、6月半ばに学期が替わる。1学期は火曜、水曜と、2限の授業が続いていたのだが、これからは両日とも休みになる。夏休みのあとの3学期になるとまた火曜、水曜の連続授業がある。疲れるような、楽なような、妙な気分だ。ひたすら新書を書く。

06/22/水
本日も休み。ひたすら新書。

06/23/木
大学。法政大教授で作家の藤沢周さんをお招きして講演会。いろいろと楽しい話が聞けた。よかった。吉祥寺で軽く飲んで慰労する。今週はこれがメインイベント。無事に終わってほっとしている。

06/24/金
休み。藤沢周さんの講演は今週の山場だった。親しい人なので心配はなかったが、とにかく無事に終わってよかった。

06/25/土
大学。五大学講座の最終回。無事に終わった。

06/26/日
日曜日は休み。昨日から妻が実家に帰っている。散髪に行く。

06/27/月
会議があるので大学に行く。会議は夕刻だが、昼頃に研究室に入って自分の仕事をする。自宅は日当たりがよすぎてこの季節は暑い。研究室も西に面しているので午後は日当たりがいいのだが、強烈に冷房してくれるので、ファンを回していると寒くなる。ファンを止めても配管の中を冷媒が流れているようでまだ寒い。ドアをあけて調整する。いまは新書『仏教で死の準備』を書いている。3分の1くらいのところまで来た。締切まであと2週間だが、2学期に入って授業は木曜だけになったので、作業のペースが上がった。本日も会議前の3時間ほど集中して打ち込んだので、ノルマを果たした。

06/28/火
2学期になったので火・水は休み。午後、日本点字図書館で臨時の理事会。議案は1つだけなのですぐに終わる。あとはひたすら新書を書く。大乗仏典の話になってきたので、どんどんと先に進む。実家に行っていた妻が戻ってきた。老人の介護は大変だ。わたしの両親はすでに亡い。妻は両方生きている。わたしは末っ子なので、親は最初からかなり高齢だった。妻は長女なのでそういうわけにはいかない。末っ子に生まれるというのは何かにつけてラッキーだと思う。

06/29/水
午後、自宅のある集合住宅のロビーで某出版社と打ち合わせ。来年の仕事について。夕刻、蒲田で羽田プロジェクトの会議。何か月がスケジュールが合わず出席できなかったが、いつもと同じように和やかに会議に参加。二次会も楽しかった。

06/30/木
大学。長い木曜日。アキ時間に少し仕事。6月が終わった。書きかけの新書。半分くらいのところまでは来ているので、何とか来月半ばの締切までにはゴール近くに行けそうだ。


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