訪問記 | [2002/6/17]5年前、函館新聞に発掘の記事が載っていたのを見つけて早速次の日に見学に行った。このときが発掘現場を見た最初だった。その後速報展示館などもでき見学もしやすくなっている。この展示室はそれほどお金を掛けているといった作りではないが担当者の創意工夫が感じられる良い資料館だと思う。我が、美浦村にもこんな感じの「木原城展示室」が欲しくなる。ここ南茅部町と勝山館の上ノ国町は北海道でも発掘調査に熱心な自治体だと感じさせる。
[2002/8/5]『特別展示南かやべ縄文メッセージ展』が開催されていた。今回の目玉は(1)世界最古(約9千年前)の漆製品(2)足形付土板(3)漆塗り注口土器(4)中空土偶の実物が展示されていること。その他の展示物も含めて造形の美しさとそれを実現できる高度な技術の存在を感じることができた。
[2002/12/28]とんでもないニュースが届きました。速報展示館に隣接する資料収蔵施設が火災で全焼してしまったそうです。昨夏、速報展示館で今回焼けてしまったものも含めて特別公開があったので見に行っていただけに驚きが大きいです。何年もかけて掘ってきたおばちゃんたちの落胆の顔が目に浮かびました。遺跡って掘らなければ我々の目に触れることもないですが失われることもないです。掘るからには保存設備を充実させて欲しいですが、そこまではお金が回らない自治体がほとんどでしょう。どうしたらよいのでしょうか。 |