小田前山城

概説 小田城の北約1kmにある前山の山頂と、それから東西に延びる尾根上にも城の遺構がある。前山山頂の遺構は、独立した山城として完結しており、本来は平地にある小田城中心部の遺構と別個に存在したとみられるが、現状では、小田城の中心部を囲む長大な防御線の一部になっている。[『筑波町史』より]
南西側からの遠望(バックは宝篋山)
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  1. ここは要害。右手には同心円状に二重の土塁が造られている
  2. 主郭から宝篋山を望む
  3. 主郭の北東側にある堀切付近。宝篋山への登山道の分岐点。
訪問記[2003/01/13]国道125号線小田の信号から北東側へ入った八幡神社へ車を留め、神社右脇の山道から真っ直ぐに登城を開始。尾根に上がるとそこは一面の篠藪で方向も分からない。磁石を頼りにとにかく北西方向へ進むうちに主郭東側下の山道に出る。まずは主郭へ上がりこの後向かう宝篋山を展望する。前山西側は次回探索する予定。小田城、小田前山城、宝篋山の三者は総合的に見ていく必要があることは登ってみればよく分かる。
[2003/01/20]八幡神社や愛宕山神社脇以外の登城道を探しに再訪。前山城の西側遺構を散策。国道125号線切り通しの階段を上がって畑脇を抜けてわりとすぐに現れる要害の右手にある同心円状二重土塁とその先の枡形的空間が一つの見所かなと感じました。
所在地つくば市小田。国道125号線小田の信号から八幡神社へ登り鳥居の左脇の舗装道路を少し登ると右手に採石場がある。そのあたりに車を留め、少し道路を登ると右手に「小田山頂へ2.5km」の標識がある。そこから登ると、愛宕神社があるのでその左脇の山道を登っていけば前山城の主郭東側下を北上する登山道へ通じる。その先に堀切があり、棒杭の標識が立っている。右(東)へ取れば宝篋山へ至る(約1時間)。その後分かったのですが、愛宕山神社脇から登るよりも、国道125号線の切り通しの階段から上るのが楽だと思います。この道は宝篋山へそのまま通じています。
参考書『筑波町史』、『重要遺跡調査報告書II(城館跡)』