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反薄明光線 anticrepuscular rays
太陽の高度が低いとき、条件が良いと、
光芒は頭の上を通り越して、
太陽とは反対の地平線へと伸びていきます。
光の筋は、頭上を通り越した後はどう見えるのでしょう?
直感的にはさらに広がっていくように思ってしまいますが、
光の筋は平行なので、何と、一点
(太陽と正反対の点、対日点) へと収束するように見えます。
この、太陽とは反対側の空に見える光の筋を、
反薄明光線 (anticrepuscular rays) といいます。
日本では、裏御光という呼び名もあります。
上の写真は日没間近の時刻に東の空に見られた反薄明光線です。
左の写真は日が昇る直前の西の空に飛行機の中から見られたものです。
頭では解っていても、なかなか不思議に感じる光景の一つです。
しかし、注意深く探せば意外と見つかる、それほど珍しい現象でもないのではないか、
という気もします。
日の出/日没前後の、空も暗めの比較的短い時間にしか見られそうにないところが、
この現象に気づきづらくしているのではないかと思います。
丈の高い雲の出やすい、夏場の夕刻が狙い目ではないでしょうか。
関連項目
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