10/31(日)

インドでは何をやるにも人手。踏切の上げ下げも人。(どうやって列車が来ることを知るんだろう?)建築現場も、道路工事、畑仕事も(もちろんトラクターは多数走っている)全てを機械化、自動化すると、さらに失業者が増えて貧富の差が大きくなるし、かといって、このままでは良くならないだろうし(このままで良いと思っているのかな?インドは)、インドは今先どの様に進んでいくのだろう?
今のところ、インドにはもう二度と来たくない。けど、5年後、10年後のインドは見てみたい気がする。

B-TWOが車をクラクションを鳴らしながら運転し、India, No rule!と言っていた。またある人はWe have no system.とも言っていた。全ての宗教を飲み込んで、人種だけでなく全ての生き物に寛容な国インドは、人種の坩堝アメリカにある種似ている。でもアメリカの坩堝はマネーという火で燃えたぎっているけれどインドは火となるものがない。アメリカ人のほとんどの価値観はマネー重視だろう。でもインドは人それぞれ全く異なる価値観を持っている。だから全体を統一するRuleやSystemが作れないのではないか。政治はどこの国も同じで金で動いている。インドもしかり。警察も同じらしい。旅行者ずれした人も同じ。では日本人の価値観は?インドには我々とは別の道を歩んで欲しい。またそれができるのはインドの他中国くらいか。(北朝鮮みたいになると困るけど)

8時に出発したはいいが、なんだかほとんどの駅に停まっているようだ。これでは何時に着くことやら。この自分の座っているBOXには他に乗客が一人しかおらず、彼も2時間ぐらいで降りてしまった。何もすることがない。横になったりして時間をつぶす。2時頃になりお腹がすいたので、長時間停まっていそうな大きな駅でカレー味のジャガイモのフライを買って食べる。

3時頃にこのBOXの上段に寝に来た人に何時にボンベイに着くのか訪ねたところ、夕方7時とのこと。これが縁で彼らと2時間ほど話をする。彼らもエンジニアで、これからバンガロールにTrainingに行くとのこと。SAPやらERPやらの単語がでてきて懐かしいような。それはそれで悲しいけど、おかげで会話が弾んだ。

インドでは改革がゆっくりとしか進まず、遅れている。日本は原爆を落とされて50年で世界一の国となった。インドも日本人を見習わなければならない、と50代くらいの人に言われた。これは喜んでいいことなのか?50年間頑張ってきて何が残ったのか。唯物主義?いずれにしても、5年後のインドを見てみたい気持が強まっていく。
ソフトウェア開発者の時給はいくら?と聞かれたので、まあだいたい20ドルくらいだろうと答えたら、インドでは2ドルで10倍の開きがある。だからインドの開発者を使った方が良いと言われた。

ハイクラス(列車でA/Cクラスに乗る人達)とは大体同じレベルの知識を共有していると感じた。少なくとも日本のいい加減なサラリーマンよりはレベルは上だ。

結局7時ちょっと過ぎにボンベイに到着。(正式にはムンバイだけどみんなボンベイと呼ぶ)とりあえず、YMCAを目指すことに。郊外電車(いわゆる通勤電車みたいなもの)に乗る。料金3ルピー。それでチャーチゲート駅まで行き、タクシーでリーガルシネマまで。20ルピーだった。本当はメーターだと15とかそれくらいだったけど、最初にいくら?と聞いてしまって20ルピーになってしまった。YMCAはリーガルシネマ周辺とのことなので歩いて探す。10分くらいで見つけたが、いつの間にかインド人専用になっていてYWCAをすすめられた。YWCAはドミトリーしか空いていないのでヤメ。近くにあったHotel Apolloに行く。部屋はあまり綺麗でないが、約1,700ルピーだったのが1,300ルピーにするというので決めてしまった。チェックイン後、近くの料理屋で夕食を食べる。チーズとコリアンダーの入ったカレー。(これがとっても美味しい。ライスお代わりした)とライス、ミリンダで79ルピーだった。

ボンベイは夜も結構暑くて、何度か起きてはA/Cをつけたり消したりして9時近くまで寝てしまった。


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