6/12(木)
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朝7時にホテルをチェックアウト、ホテル前のサンドイッチ屋でサンドイッチとレモネードの朝食を摂ってからセルビス乗り場に行き、セルビスでアブダリバスステーションまで行く(サンドイッチ25ピアストル、レモネードは50ピアストル。セルビスは10ピアストル。とても安い)。

アブダリでダマスカス行きのバスを探すが、ダマスカスまではバスではなく5人乗りのセルビスで行くらしい。道路沿いのオフィスで約30分待って、5人揃ってから出発となる。料金は6ディナール、8時半の出発。
約1時間でヨルダン側のイミグレーションに到着。陸路の場合の出国税は4ディナールだった。ヨルダン、シリア人以外は少なくて、自分の手続きはすぐ済んだが、ヨルダン人窓口は凄く混んでいて、それも順番通りではないらしく、セルビスの同乗者は1時間近くかかり、その間ずっと待っていた。シリア側でも日本人はすぐに終わったが、同乗者は20分近くかかっていた。
ヨルダンとシリアのイミグレーションの間には1キロぐらいの緩衝地帯が設けられているが、ここはどちらに属するのでしょう? ちょうど真ん中が国境なのか? それともどちらも属さないのか? どっちでしょう? ともかくも約4時間で、12時半頃ダマスカスに到着。(時差はありません)

市内に入ってしばらくすると、いきなりセルビスは止まり、ここが何処だか分からないうちに他の同乗者は普通のタクシーに乗り換えて何処かに行ってしまった。また自分用(?)のタクシーも止めてくれたが、どうなっているの? どこかの大きなセルビス乗り場までつれてってくれるんじゃないの? と思っているうちにセルビスも何処かへ行ってしまい、行く当てもないままタクシーに乗り込む。
事前に調べていなかったので、何処に行っていいのか分からない。本当は今日はダマスカス泊で明日パルミラに行こうと考えていたのだが、もうこうなったら今日パルミラまで行ってやれ、と思い、パルミラ行きのバスが出ているバスステーションまで行ってもらうことにした。
途中、お金の両替をしたいから銀行か両替商に寄って、と言うと、普通の民家まで連れて行かれ、そこでドライバーは2,000シリア・ポンド(以下ポンド)を持って来た。どうするのかなと思っていると、いきなり車内で両替の交渉をすることに。
米ドル50ドルを両替したいと言うと、手持ちを合わせて2,100ポンドを出してきたので、現在のレートは知らなかったが、日本で調べたとき1ドル=45ポンドと書かれていたように記憶していたので、紙に「$1=45Syria Pound」と書いて渡したら、納得した顔になって2,500ポンドを出してきた。1ドル=45ポンドだと50ドル=2,250ポンドになるのだが、どうやら手持ちが無いらしい。しょうがないのであと5ドル上乗せしてあげて2,500ポンド受け取った。55ドル=2,450ポンドで得したことになるが、本当のレートが分からないし、すんなり出してきたことを考えるとやっぱり損したのか?(後で銀行で両替したところ、1ドル=43.5ポンドだった。かなり得したことになる。でもタクシー代で2ドルも払わされた)
逆光の中のアラブ城

バスターミナルでは、入り口に荷物の検査があって、その検査官(警官?)にパルミラ行きのバスをたずねる。すると親切にもあちこちのブース(バスターミナルには複数のブースがあって、それぞれ異なる会社異なる行き先らしい)を聞きまわってくれて、おかげで苦労せずチケットを買うことが出来た。パルミラ行きのバスは110ポンドで、15時出発とのこと。
出発まで一時間あるので、サンドイッチを食べる。その際にお店でたずねたおじさんが、自分の分も、と言って2つ頼んでしまい、結局2つ分お金を払わされてしまった。ちょっとずうずいしいおやじだなと思ったが、別の人に親切にされているし、まあいいか。
(この文章、手帳を何度も読み返しているのですが、なんで2つ分払ったのか、怒らなかったのか、どういう状況だったのか全然思い浮かびません。ごめんなさい(99/01/31))

15時にバスは出発。途中何度か乗客名簿をチェックポイントらしきところで渡している。どうやら人々の移動をチェックしているらしい。
バスは砂漠の中を進む。ヨルダンと比べて平坦なせいか、よけい砂漠らしく見えてしまう。隣に座った人に、休憩所でジュースをご馳走になり、その人はデリゾールに住んでいるのだが、住所を教えてくれてデリゾールに来ることがあったら訪ねてきてくれと言われたりで、シリア人は本当に親切だ、という印象を持った。ヨルダンと比べたら、ヨルダンは都会、シリアは田舎(良い意味での)といった感じ。

夕焼けの羊飼い

約3時間でタモドール(パルミラ遺跡のある町)に着く。「地球の歩き方」に載っていた「AQFA HOTEL」に行こうとすると、ちょうどAQFAの客引きの少年が来ていて、彼に着いてホテルまで行く。本には多分彼のことだと思うが、親切でよく世話を焼いてくれると書いてあったが、結構しつこくて、話し方も気に入らなく(なれなれしい?)腹が立ってきた。部屋代やらなんやら、こっちはまじめに交渉しているのに、ジョークばっかり行っているので、「So, I'll go another hotel.」とか「I hate you!」とか言ったら、泣きそうな顔をして謝ってきたので、今更別のホテルを探すのも実際面倒だし、部屋もきれいで安い(750ポンド)ので、ここに泊まることにした。

荷物を置いて、パルミラ遺跡の全景を見渡せるアラブ城まで行く。夕日がきれいとのこと。歩き出すと何処からともなくタクシーが近づいてきて、200ポンドで行くよ、と言うが、高い(後からよく考えると安いんだけど、その時は100ポンドにならなきゃ乗らないという気持ちだった)ので歩いていく。が、かなり遠い。その上結構急な斜面で、たまに滑りそうになる(車道はまわり込んでいて遠回りなので、斜面を登って行った)。夕日に間に合わないかと思ったが、何とか40分ほどでアラブ城に到着。
そこでは久々に日本人に会った。それもツアーで来ている一団に。こんなところに来るツアーもあるんだな、と感心した。

アラブ城から見たパルミラ遺跡は、美しいの一言。ぜひ下の写真で味わってください。

夕焼けに染まるパルミラ遺跡全景

30分ほどアラブ城からの景色を楽しみ、来た道を戻る。そのままホテルには戻らずに夕食を食べに町の中心に行く。メインストリートはわずか100m程の小さな町だ。
店頭でシシケバブを焼いている店があったので、そこに入ってシシケバブを食べる。125ポンドだった。

■本日の宿情報
AQFA HOTEL



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