自己満足Beatles 64年オーストラリア シドニー公演聴き比べ
・・・その後



1995年頃にNiftyというパソ通内でブート音源の聴き比べゴッコをし、その内容を96年12月に本サイトを公開した時に掲載した。その後、1970年代後半のビートルズ・ブートのマイ・ブームに続き90年代前半から始まった私の第2次ブート・ブームは終わった。
そんなある日(1999年6月頃)、風の便りでYellow Dog系レーベルから2枚組"Australian Tour 1964"というブートがリリースされ、そこにはそのCDにはこれまで無かった"This Boy"の初登場音源が含まれているらしいことを知った。その内容(音は未聴)からやはりブートCDのクレジットを基本とし音源を整理するのもいいけど自分の耳で音源を聴き比べるその姿勢が大事だと再認識させられた。しかしそのような聴き方は物凄くエネルギーを必要とする。つい"This Boy"は他の音源からの流用ではないのかとも疑いたくなる。そして自己満足Beatles'64年北米ツアー・ライヴ音源聴き比べも気になってしまう。

・・・例えば私が某ミュージシャンの音源を寄せ集めて「あの日の音源」としたら誰もわからないと思う。私もそれをやられたら騙されること間違いない。もちろん私はそういうことを絶対やらないのは言うまでもない。・・・

もし私に3度目のBeatlesブートのマイ・ブームが訪れたら確かめてみたいと思う。もちろん第三者の検証結果があればそれで良い。(1999年7月16日)


以下が1996年12月頃に掲載したその内容である。



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64年6月17日Dudley St, Melbourne, Victoria, Australia(Evening Show)


64年6月17日Dudley St, Melbourne, Victoria, Australia(Last Show)


ここメルボルンからRingoが復帰する。15日から3日間、1日2回ずつのステージが行われた。6回のショーに合計45,000人の観客がつめかけた。
メルボルンでの最後の公演は、オーストラリアの9チャンネルによってテレビ放送用に収録され、7月1日に1時間番組「ビートルズ・シング・フォー・シェル」に放送された。

MELBOURNE COMPLETE! (CD)



[Company Info]
COVER:COMPLETE SHOW LTD. EDITION 1000 COPIES
LABEL:RED HOT RH-18 PROMOTIONAL COPY NOT FOR SALE. ALL COPYRIGHTS IN THE RECORDED WORKS AND IN THE RECORDED PERFORMANCES RESERVED-NO LENDING! UNAUTHORIZED DUPLICATION, LEASE, PUBLIC PERFORMANCE AND BROADCAST PROHIBITED!
MATRIX:BP-077

[SONGS]
Disc:Total Time: 57:13
1I Saw Her Standing There4:58
2You Can't Do That3:07
3All My Loving2:18
4She Loves You2:52
5Till There Was You2:14
6Roll Over Beethoven3:07
7Can't Buy Me Love2:33
8This Boy2:21
9Twist And Shout3:57
10Lomg Tall Sally2:15
11I Saw Her Standing There3:28
12You Can't Do That3:05
13All My Loving2:15
14She Loves You2:47
15Till There Was You2:14
16Roll Over Beethoven2:28
17Can't Buy Me Love2:20
18This Boy2:22
19Twist And Shout4:21
20Lomg Tall Sally2:11

[RECORDING DATA]
1-10:FESTIVAL HALL, MELBOURNE, AUSTRALIA , 17/6/64.(EVENING SHOW)
11-20:FESTIVAL HALL, MELBOURNE, AUSTRALIA , 17/6/64.(LAST SHOW)

[SOUND QUARUTY]
[SPEED]

[COMMENTS]
本「ザ・ビートルズ/全記録」によると6月17日の最後の公演がテレビ放送用に収録され放映されたとある。ところがCDの音源とビデオを比較するとCDの"Evening Show"がビデオの映像である。バカ正直にブートのクレジットを信用する気は全くないが、ブートのクレジットが間違っていると考える。
またブートによってはEvening Showの音源とLast Showの音源を入り混ぜたまがい物があふれている。
その原因の一つに当時17日の昼夜2公演をラジオ局が収録して、2つのテープを編集したものがラジオで放映されたらしい。
ただしブートによりその編集は様々であり断定は出来ない。
このブートの表記のEvening ShowそしてLast Showは正しいが、"Last Show"の音源はやはり昼夜2公演の混在である。

その音質であるが全般にJohnのギターがオンの音源である。
【Evening Show】のトピックスは以下の通り。またこのCDとセット売りされていたビデオ映像(後述)ともちろん同じ演奏である。
"Can't Buy Me Love"の曲紹介するPaulに割り込むJohn。「手拍子だよ、手拍子」の口調がイカレテいる。
"Twist And Shout"はいつものショート・バージョンではなくロング・バージョンである。

【Last Show】もEvening Showと基本的に同じであるが音はAfernoon Showに比べると少し悪い。 "I Saw Her Standing There"はPaulのカウントと共にRingoのバスドラ。ところがギター係の人たちが入り損ね、カウントからもう一度やり直す。Georgeの間奏、12弦ギターの音色が奇麗である。
"You Can't Do That"の1コ−ラス目の"If I catch you talkin' to that boy again"でJohnが歌詞を間違える。 "All My Loving"前のPaulのM.C.が"Thank you very much,everybody.And〜Thank you and good evening. How are you? All Right? Thank you, We'd like to carry on now with a song which is called 〜."である。"All My Loving"は怪しい。Evening Show同じ音源である。おまけにLast Showでは"All My Loving"の最後のジャーンに被さるようにJohnのM.C."Next UUU Next song〜"が入る。
"She Loves You"は音源が違う。特に最後にブレイクする"Glad"の後のPaulのシャウト「イエイ」がLat Showの方が「イエ〜イ」してる。 音質が変化して"Till Ther Was You"を紹介するPaul。"Till There Was You"は同じ音源だと思われる。 "Roll Over Beethoven"のイントロのスネアの遊び。Ringoよ、ミスったな。休符であるところでドラムが入れてしまい遊ぶしかないRingoである。
"Can't Buy Me Love"の曲紹介をするのはPaulではなくJohnである。"Can't Buy Me Love"は音源が違う。間奏直前のPaulのシャウトが違っている。
ただLast Showの方はその曲の最後のジャーンに被さるようにGerogeの"This Boy"のM.C.がはじまる。M.C.自体は全く違うのですが、曲自体が妙に似ているというかLast ShowとAfternoon Showの違いがわからない。というよりも同じである。エンディングのJohnのうなりが顕著である。
"Twist And Shout"はもちろんロング・バージョンで音源に違いが無い。
ここで音質が変わり最後のPaulのM.C.である。"Long Tall Sally"のPaulによるM.C.は「メルボルン最後だよ」と言ってるが演奏はEvening Showと同じ音源である。M.C.は違うが"Long Tall Sally"の演奏自体はJohnのギターが同じように途切れるように同一音源である。

MELBOURNE CONCERT AND BEATLE MAYHEM! (VIDEO)



[Company Info]
COVER:COMPLETE SHOW LTD. EDITION 1000 COPIES
LABEL:RED HOT RH-18 PROMOTIONAL COPY NOT FOR SALE. ALL COPYRIGHTS IN THE RECORDED WORKS AND IN THE RECORDED PERFORMANCES RESERVED-NO LENDING! UNAUTHORIZED DUPLICATION, LEASE, PUBLIC PERFORMANCE AND BROADCAST PROHIBITED!
MATRIX:BP-077

[SONGS]
Disc:Total Time:
1I Saw Her Standing There2:23
2You Can't Do That2:23
3All My Loving2:23
4She Loves You2:23
5Till There Was You2:23
6Roll Over Beethoven2:23
7Can't Buy Me Love2:23
8Twist And Shout2:23
9Long Tall Sally2:23
10BEATLE MAYHEM2:23
[RECORDING DATA]
1-9:FESTIVAL HALL, MELBOURNE, AUSTRALIA , 17/6/64.(EVENING SHOW)
10:

[SOUND QUARUTY]
[SPEED]

[COMMENTS]
64.6.17のEvening Showの映像で奇麗である。昔からよくある映像であるが、これは奇麗だ。ただ時々、マスターの問題であるがレンズの切り換え?か画面が少し暗くなる時がある。すぐに戻るが度々?時々?ある。
"I Saw Her Standing There"は間奏直前のPaulのShoutから映像は始まる。
"You Can't Do That"は年末のテレビ"アンソロジー"と同じ映像である。
"All My Loving"に写るPaulの若いこと。あれからもう30年以上たったのである。良い余生を過ごしてくれることであろう。いつの日かまた新譜・ツアーにでてくれることを祈るばかりである。
"Till There Was You"はPaulによるMC、イントロ、Paulが歌いはじめたところでCut Out。
最後の"Roll Over Beethoven"からCut In(T_T)。あれ?この曲、JohnもPaulと一緒にハモっている。
"Can't Buy Me Love"のPaulがMCで手拍子を求めるのを待ち、Johnもすかさず「手拍子だよ、手拍子」。その手つき、目つき、口許、全てが怪しい雰囲気。続いて足踏みを求めるJohnの挙動も怪しい。ウ〜ン、ナイスな映像である。
Ringoのスネアを叩くリム・ショットが凄くカッコイイ。歌うPaulの姿も最高である。
"Twist And Shout"ももちろん白黒だけどシェア・スタジアムを含めどんな映像よりもカッコイイ。ロング・バージョンでこんな素敵な映像があることが驚きである。カラーのロイヤル・バラエティ・ショーっていうのも素敵でした。
"Long Tall Sally"では2度目の間奏の後、男性がステージ上手から登場しJohnと握手をする。握手をしながら背中を叩き、演奏に戻ろうとするJohnの両肩に手をかけ「イカスよ、ジョン、しっかり、やれよ」とでも励まして舞台上手に下がる男性。Johnから離れること約3mで警備員がでてきて取り押さえ?る。
一度引っ込みますが、再びステージに戻り4人が横に整列(左からPaul,George,John,Ringo)して頭を下げてお礼し再び引っ込み、国家が流れ終わりである。これってカーテンコールっていうものでしょうか?。
その後は40分位ほとんど音声無しのパレード、移動する彼等の映像である。
飛行機はプロペラでジミー・ニコルも写っている。
1000セットの限定販売で私のはNo.0542である。



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