2023年11月10日(金) The Beatles CD「1962-1966」、「1967-1970」、そして"Now And Then"




1975年、天国のお父ちゃんが今にして思うに物凄く少なかったであろうお小遣いの中から買ってくれたLPレコード。
今も(私にしては珍しく帯付きで)大切に持っています。


あの頃のBeatleたちは

でした。

常に寄り添い続けてくれたThe Beatlesですが、それを再認識させてくれたのはやはり1995年頃の

でした。

そして2023年11月。
原点ともいうべき赤盤と青盤が2023年にリメイクされ発売されると知り、思わず買ってしまいました。


  • 2023年11月10日(金)発売 CD「1962-1966」の感想

  • 2023年11月10日(金)発売 CD「1967-1970」の感想

  • 2023年11月 2日(木)発売 "Now And Then"の感想

  • 全体を通して


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    【2023年11月10日(金)発売 CD「1962-1966」】


    "Love Me Do"はシングル盤のRingoがドラムを奏でるバージョンになり、以降、新たなステレオのミックスで。

    収録曲も追加され、カバー曲の収録は微妙だと思いながらも私もよくやる発売順に並べた独自のベスト盤のよう。

    強いて難癖をつけるならば、

    "Twist And Shout"、"Roll Over Beethoven"などカバー曲を収録するならば"Long Tall Sa"を何故、収録しない!?


    ところで新たなステレオのミックス。
    "A Hard Days Night"のイントロ、「ジャーン!」
    「ジャーン!」を構成する楽器の音が見事に分離されています。
    分離され楽器の構成がわかったのは嬉しい反面、音楽として聴くならば、オリジナルの「ジャーン!」の方が好きです。


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    【2023年11月10日(金)発売 CD「1967-1970」】


    強いて難癖をつけるならば、この曲やあの曲などこのアルバムに収録しなくても良いかもと思った曲がありました。

    そしてジャイルズくん、気持ちはわかるけどやらかしてしまったかも、"I Am The Walrus"。


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    【2023年11月 2日(木)発売 "Now And Then"】


    Anthology

    の頃、海賊盤やYouTubeでJohn LennonのHome Demoを聴いて、これはGeorgeが曲が良くないと拒否したのも頷けると思っていました。

    そしてこの曲がThe Beatlesの最後の曲として発表されると目にして、改めて聴いていました。
    やはり、本当にこの曲をThe Beatlesとして発売するのかと疑問を感じました。

    そしてYouTubeで公開されたThe Beatlesの新曲"Now And Then"を聴きました。
    Bメロがカットされている!
    The Beatles!
    とは思いましたが、The Beatlesの曲としてはやはり曲自体の出来はよくないかも。

    しかし映像付きのThe Beatlesの新曲"Now And Then"を聴いたら。
    その映像を観たら。
    映像を観ながら聴いたら。

    Beatleたちが直接関与してのThe Beatlesの新曲。
    Beatleたちが直接関与してのThe Beatlesの最後の新曲。
    もうこの曲の虜になってしまいました。


    そして独り言。

    もう止めてくれ! 素人のプロ顔負けの映像や楽曲の加工は!
    AIを利用したThe Beatles風の創作は!


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    【全体を通して】


    全体的にはシンコーミュージックから出版されている月刊誌「ヤングギター 2024年1月号」の特集で藤本国彦氏とNAOKI氏の対談が頷ける内容に思いました。



    うん、今回もジョージ・マーティンの息子ジャイルズ・マーティン、良い仕事をしています。

    収録曲も追加され、カバー曲の収録は微妙だと思いながらも私も何度も作成した発売順に並べた独自のベスト盤のよう。
    ただ聴く時の場面を選びます。

    レコードの時代は「今からこのミュージシャン(バンド)のこのアルバムを聴く。この面を聴く。」と意志を持って聴いていました。
    しかしCDの時代、MP3などデジタル・オーディオ・ファイルとその携帯プレーヤーの時代になり、アルバムという概念が崩れました。
    更にはAppleやYou Tubeなどのサブスクリプションにより音楽は家の中でも外でも垂れ流しの時代です。

    「このミュージシャン(バンド)のこのアルバム、この曲を聴きたいから、お小遣いを工面して商品(かってのレコード、カセット、CD)を買う。」という行為自体が皆無です。
    街のレコード(CD)屋さんに行きお店で買う、買おうにもそのお店が街にはなく、ネット通販です。
    10代の頃に不便だった環境、こういうことが簡単に出来たら良いと思っていたことがほぼ現実になり、便利になった反面、宝物だった商品が壊滅したのは寂しく思います。
    そして20世紀後半に若者文化を先導した音楽ビジネスは21世紀になって崩壊し、ミュージシャン(バンド)はネットの再生回数でヒットしてもその売上だけでは生活することは難しいと耳にしています。
    サブスクリプションでもその再生回数で音楽家が十分な適正な対価を得ることが出来る仕組みになるよう願ってなりません。

    今回、「1962-1966」で12曲、「1967-1970」で9曲の計21曲が増えました。
    CDで聴いても、ましてやサブスクリプションで聴くと情報量が長すぎて、まるで街中で流れているけど聴こえてこない音楽のよう。

    私的には1966年のベスト・アルバム「A Collection Of Beatles Oldies」、もしくは2000年のベスト・アルバム「1」位の量がアルバムとしての限界かもしれません。


    それにしても両面開きジャケットの内側に映る4人を取り囲む人たち。
    今は何をされているのでしょうね。



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