Paul McCartney
映画「Paul McCartney And Wings - One Hand Clapping」
ポール・マッカトニーがやってくる ヤー!ヤー!ヤー!
えっ、何処へ?
それは8年前、子供が某業界に入り、最初の配属先で借りた富山県富山市の市街地にあったアパートから自転車に40分ほど乗った郊外にある映画館。
その8年前に鑑賞した映画はThe Beatles
の「Eight Days A Week - The Touring Years」
その映画館にPaulがWingsと共にやってくるとは嬉しいではありませんか。
公開に先立ち発売された2枚組CD「One Hand Clapping」

を、もちろんストリーミングで聴いたり。
2024年の今。1976年頃のように
毎日、聴く。
一日に何度も繰り返し聴く。
ということは決してありませんが、ストリーミングの視聴環境のお気に入りに登録し、思いついた時に聴いています。
思い出
-
もしかしたら残っているかな? と思い、物置に何十年前に収めた段ボール箱を開けると20世紀末期、平成の時代に西新宿界隈で購入したと思う海賊版VHSテープ「One Hand Clapping」

が出てきました。
早速、デッキで再生してみました。

何十年かぶりに鑑賞するこの映像。
購入した当時は14型位のブラウン管テレビで鑑賞していたその時も画質は良くないと思ったのですが、55型のテレビだとその粗さが更に際立ちます。
画質は我慢・・・流石に出来そうにありません。

でも1975年のアルバム「Venus And Mars」前夜のWings。
画面に釘付けになる魅力ある映像には変わりありませんでした。
そしてやはり20世紀末、1994年頃に西新宿界隈で購入した海賊版CD

を鑑賞しました。
海賊版CD「BACKYARD+(PLUS STUDIO OUTTAKES AND HOME DEMOS)」

はともかく、公開に先立ち発売された2枚組CD「One Hand Clapping」

がリリースされた今、海賊版CD「One Hand Clapping」

に存在価値は無いのかもしれません。
映画
-
起
いきなりPaulが登場し1974年のWingsの姿を捉えた映画「One Hand Clapping」をお楽しみください。
という旨でご挨拶。
時は1974年の夏ではなく2024年の秋。
当時、Paul、32歳。現在、Paul、82歳。
YouTubeで観る昨今の演奏するPaulは歳よりも若々しく見えますが、このスクリーンに映るその顔立ちに少し衝撃を受けてしまいました。
ただ歯のお手入れはしっかりされているように思いました。
健康寿命に歯はやはり大きく影響するのかもしれません。
承
本編「One Hand Clapping」。
1973年12月7日に販売されたアルバム「Band On The Run」が成功し、コンサート活動の再開に燃えるPaulはメンバーの補充を行ったWings $4。
1974.4-1975.4 Wings#4 Members
- Paul McCartney(vo,b,g,p)
- Linda McCartney(vo,kybd)
- Denny Lane(g,vo)
- Jimmy McCulloch(g,vo)
- Geoff Britton(ds)
1974年10月25日にシングル「Junior's Farm / Sally G」を発表した彼らはリハーサルを繰り返し、そのプロモーションの一つとしてテレビのドキュメンタリ番組向けに1974年8月26日から30日までの5日間にEMIスタジオで撮影された本作品。
しかしクリーンなドラマーGeoff Brittonと、他のメンバー、特にギタリストJimmy McCullochとの確執が激しくなり、PaulがドラマーGeoff Brittonを解雇したため、テレビのドキュメンタリ番組もお蔵入りした映像。
4Kリマスターされ鮮明化された映像!?
もちろん海賊版VHSテープ「One Hand Clapping」に比べ、鮮明な画面です。
しかしテレビ・サイズの映像を映画館のスクリーン・サイズにしたためか、4Kリマスターされ鮮明化された映像とうたうには厳しい画質に思いました。
どうしても映画「【IMAX】ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサート」位の画質を期待していたので少し残念に思いました。
しかし音質は素晴らしかったです。
9月26日限定のドルビーアトモス限定特別上映ではない普通の映画館のシアターで鑑賞したのですが、実際にコンサートを観ているような、実際にスタジオで演奏しているバンドの演奏を観ているようでした。
各人のインタビューもMALによるデミックスで音声も鮮明に聴こえ、もちろん字幕で何を話しているのかもわかりました。
印象的だったのはPaulかLindaが度々エンジニアGeoff Emerickに演奏に対するコメントを求めているシーンが挿入されていたことです。
改めてエンジニアGeoff EmerickがPaulから本当に信頼されていたことがわかりました。
あと数か所、Lindaのインタビューや、演奏の合間にメンバーが意見交換するシーンでドラマーGeoff Brittonが思いのほか意見を言っているシーンです。
その後、解雇されてしまうようには思えない位。
コンサートのMCなど隠し録音して後から文字起こししないと、大枠は覚えていても会話レベルでは覚えていられません。
映画も同じで、やはり字幕の内容を速記するとかしないと、大枠は覚えていても会話レベルでは覚えていられません。
映画の内容自体は海賊版VHSテープ「One Hand Clapping」

で何度も観ていますが、映画館のスクリーンで観る映像はやはり良いです。
最後"1985"をピアノでの弾き語りからマイクを手にして歌い上げながらエンディングで右と左の拳を交互にポーズする慣れない姿は何度観ても微笑ましく思いました。
そしてピノアで"Baby Face"を弾き語りする32歳の君こそベイビーフェイスなPaul。
転
その32歳の君こそベイビーフェイスなPaulから突然、82歳のPaulが画面に突然、現れ「まだ席を立たないで!」。
撮影最終日の1974年8月30日に、一人アコースティックギターで弾き語りしたEMSスタジオの裏庭がとても素敵な場所であったことを語ります。
結
1974年8月30日に、一人アコースティックギターで弾き語りするPaul。
途中で救急車かサイレンが聴こえたりして、実際にその場にいるよう。
スクリーンに映るその顔立ちの変化に少し衝撃を受けながらも、時の流れの中で、一人の人間が、一人の音楽家が、今日も人生というものを見せてくれています。
ポールが、ビートルズが教えてくれた。
帰宅
-
8年前は自転車で行きましたが、今回はJR西日本の高山本線の各駅停車に乗って行きました。
映画が終わり建物を出る頃にはショッピングセンターは閉店時刻。

もちろん帰りも映画館から最寄り駅まで夜道を徒歩で20分ほど。

JR西日本の高山本線の駅でディーゼル車に乗車したのでした。

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