図書館員のコンピュータ基礎講座

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入力装置

ポインティング・デバイス

ポインティング・デバイス(Pointing Device)は、画面上の位置(座標)を入力するための装置です。

マウス

マウス(Mouse)は、ネズミに似た形状からその名がついた装置です。机上で動かすと底に付いているボールが回転し、ディスプレイ上のポインタが移動します。そして、上部に配列してあるスイッチを押す(クリックする)と画面上のポインタの位置(座標)が入力される仕組みになっています。
最近では、ボールの代わりにLEDの光を利用する光学式マウス(別名、オプティカル・マウス(Optical Mouse))というものもあります。

トラック・ボール

トラック・ボール(Trackball)は、マウスを裏返した形をしていて、ボールを手で動かしてポインタを移動させる装置です。マウスのように装置自体を移動させなくても操作できるという特徴があります。

ジョイ・スティック

ジョイ・スティック(Joy Stick)は、レバーといくつかのボタンがついていて、レバーを前後左右に傾けたり、ボタンを押すことで画面上の位置や座標を指定する装置です。主にシューティング・ゲームやフライト・シミュレータなどのゲーム用に使われます。

タッチ・パネル

タッチ・パネル(Touch Panel)は、画面上に表示されているメニューを指やスタイラス・ペン(Stylus Pen)と呼ばれる専用のペンで直接触れることで入力を行なう装置で、画面上に取り付けてある感圧式や静電式の透明センサにより感知するようになっています。銀行のATMや駅の券売機、PDA(ピーディーエイ;Personal Digital Assistance = 携帯情報端末)などでよく用いられており、タッチパネルをスクリーン上に取り付けたものはタッチ・スクリーン(Touch Screen)と呼びます。

タッチ・パッド

タッチ・パッド(Touch Pad)は、ノートパソコンなどで利用されるポインティング・デバイスの一種で、パッドと呼ばれる板状の装置の上で指を動かすことでポインタを移動させます。

マウスの画像 光学式マウスの画像 トラック・ボールの画像 ジョイスティックの画像 タッチ・パネルの画像 タッチ・パッドの画像
マウス 光学式マウス トラック・ボール ジョイスティック タッチ・パネル タッチ・パッド

キーボード

キーボード(Keyboard)は、キーを指でたたいて文字を入力する、コンピュータの最も基本的な入力装置です。英数字、記号、かなのほか、Esc(エスケープ)、Delete(デリート)などの制御を行うための制御キーや、特定の機能を割り当てることのできるPFキー(プログラム・ファンクション・キー)、カーソル移動のための矢印キー、数字入力専用のテンキーなどがあります。

キーボード

タブレットとデジタイザ

タブレット(Tablet)とデジタイザ(Digitizer)は、製図版のような平らなボードの上を、ポインティング・デバイスでなぞることで入力する装置です。ポインティング・デバイスとしてスタイラス・ペンやカーソルと呼ばれるものが使用されることが多く、CAD(キャド;Computer Aided Design = コンピュータ支援設計)用のシステムとして多く利用されています。タブレットと、デジタイザとの違いは明確ではありませんが、一般に高精度のものをデジタイザと呼ぶことが多いようです。
また、デジタイザには3次元デジタイザと呼ばれるものがあります。これはペンで3次元物体の表面をなぞったり、磁気、レーザー、超音波などのセンサーを使って非接触で読み取って形状を入力するキャナです。芸術や建築、医療用に多く用いられています。

タブレット

スキャナ

スキャナ(Scanner)は、絵や写真などをデジタル画像データに変換してコンピュータに取込むための装置で、イメージ・スキャナ(Image Scanner)とも言います。読み込み精度はdpi(本来はppi)で表されます。コピー機のように原稿を置く据え置きタイプと、スキャナを手に持って原稿をなぞるハンディ・タイプのものがあります。

フラット・ベッド・スキャナ

フラット・ベッド・スキャナ(Flat Bed Scanner)は、コピー機のようにガラス台の上に原稿を置き、下から光を当てて画像を読み取るスキャナです。スキャナとしては最も一般的なタイプです。

フィルム・スキャナ

フィルム・スキャナ(Film Scanner)は、写真のネガやポジフィルムなどを読み取るスキャナです。透過原稿ユニットと呼ばれる装置を装着してネガやポジフィルムを読むことができるフラットベッド・スキャナもありますが、フィルム・スキャナのほうが読み取り精度が高いです。

OCR

OCR(オーシーアール;Optical Character Reader = 光学式文字読取装置)は、手書きや印刷された文字をデジタル画像データとして読み取り、文字データに変換する装置です。OCR専用機は、郵便番号や申請書の自動読み取りなどの大量データの読み取り用として利用されていました。現在ではOCRソフトをパソコンにインストールし、フラットベッド・スキャナなどと組み合わせて文書や名刺を入力したりするのに広く使われています。

OMR

OMR(オーエムアール;Optical Mark Reader = 光学式マーク読取装置)は、マーク・シートなどの、鉛筆などで塗ったマークを光学的に読取る装置です。読取り精度が高いので、試験の採点などによく利用されています。

フラット・ベッド・スキャナの画像 フィルム・スキャナの画像 OCRの画像 OMRの画像
フラット・ベッド・スキャナ フィルム・スキャナ OCR OMR

バーコード・スキャナ

バーコード・スキャナ(Barcord Scanner)は、文字通りバーコードを読み取るスキャナで、バーコード・リーダ(Barcode Reader)とも呼ばれます。ハンディ・スキャナ(Handy Type Scanner)やペン・スキャナ(Pen Scanner)のように手持ち式が一般的ですが、スーパー・マーケットなどで使用される据え置き型スキャナ(Stationary Type Scanner)などもあります。

磁気カード・スキャナ

磁気カード・スキャナ(Magnetic Card Scanner)は、文字通り磁気カードを読み取るスキャナで、磁気カード・リーダ(Magnetic Card Reader)とも呼ばれます。キャッシュ・カード、テレホン・カードなどの磁気カードには、磁気ストライプと呼ばれる帯状の磁気記憶媒体がついていて、磁気カード・スキャナは磁気ヘッドを使って情報を読み取ります。

ハンディ・バーコード・スキャナの画像 ペン型・バーコード・スキャナの画像 磁気カード・スキャナの画像
ハンディ・バーコード・スキャナ ペン型・バーコード・スキャナ 磁気カード・スキャナ
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CyberLibrarian : tips on computer for librarians, 1998-