Linuxバージョンアップ編
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Linuxバージョンアップ編
4.Linuxをバージョンアップしよう!
    4.1 カーネルをバージョンアップしよう
   4.1.1 カーネルのバックアップ
   4.1.2 あなたのカーネルバージョンは?
   4.1.3 カーネルのパッチをあてよう
   4.1.4 パッチ当てに失敗したら
   4.1.5 カーネルをコンパイルしよう
   4.1.6 もっと詳しく知りたい方
    4.2 X−Windowをバージョンアップしよう
   4.2.1 必要なファイル
   4.2.2 インストール
   4.2.3 XF86Setupで設定
   4.2.4 もっと詳しく知りたい方へ

4.1 カーネルをバージョンアップしよう
4.1.1 カーネルのバックアップ
 カーネルのバージョンアップを始める前に、カーネルのバックアップをとっておきます。(必ずとっておいて下さいね。)
バックアップの取り方は、tarでLinuxディレクトリごと圧縮するも良し、Linuxディレクトリごと別のディレクトリ(例えばLinux.bak)にコピーするも良し、何でもかまいません。
4.1.2 あなたのカーネルバージョンは?
 Linuxパッケージに入っているカーネルは恐らくバージョン2.0.0でしょう。さあ、あなたのカーネルバージョンはどうなっているでしょうか。
カーネルバージョンを知るには、以下の命令を実行して見てください。

     uname -a
すると、
     Linux rutabage 2.0.30 #5 Wed Nov 16 17:50:00 EST 1997 i486

のような結果が返って来るはずです。これは、簡単にいうとバージョン2.0.30のカーネルを使用していますよ。と言うことです。
あなたのカーネルバージョンはいくつでしたか? ちなみに、このホームページ作成時点ではバージョン2.0.33が最新です。
ここで、バージョン2.0.30とはどういう意味なのでしょうか。知っていれば読み飛ばして下さい。まずは下表を見てください。
カーネル2.0.30の場合
メジャー番号マイナー番号パッチレベル
2.0.30
これはカーネル2.0のパッチレベル30ということです。
では、パッチレベルとは何でしょうか。このパッチレベルとは、カーネルバージョン2.0.0を元にして、バグの修正や新たな機能の追加を行なった時ごとに付けられる番号です。
4.1.3 カーネルのパッチをあてよう
 それでは、カーネルのバージョンアップの話に入りましょう。
現在、使用しているカーネルのバージョンはもう知っていますね。それでは、現在最新の2.0.33にバージョンアップしてみましょう。
 始めに、あなたのカーネルバージョンが現在2.0.0である場合、パッチファイルを2.0.1から2.0.33まで手に入れなければなりません。
 次に、カーネルにパッチを当てる場合はパッチレベルの低い順に行ないます。カーネル2.0.0に対しては必ずパッチ2.0.1を当てます。間違いのないように当てましょう。
パッチを当てるには、次のコマンドを実行します。

     zcat patch-2.0.1 | patch -p0

すると、何やらすごい勢いで画面がスクロールします。スクロールが止まったらパッチ当て終了です。順番どおりに次々とパッチを当てていって下さい。
すべて終了したら、カーネルをコンパイルします。
4.1.4 パッチ当てに失敗したら
 パッチ当てに失敗したら、もとのカーネルで、最初からやり直すことをお勧めします。カーネルのバックアップは必ずとっておいて下さい。
4.1.5 カーネルをコンパイルしよう
 パッチをすべて当て終ったら、カーネルの再構築をします。コンパイルの仕方は導入編を見てください。
無事、カーネルの再構築が終了したら、Linuxをrebootして再立ち上げをします。

     uname -a

を実行してみて下さい。バージョンが変っていれば成功です。
4.1.6 もっと詳しく知りたい方
もっと詳しく知りたい方はKernel−HOWTOを参照して下さい。

4.2 X−Windowをバージョンアップしよう
現在最新版のXFree863.3.1にバージョンアップする方法を簡単に紹介します。
4.2.1 必要なファイル
 PC/AT互換機の場合で3.2以前から移行導入の場合は、以下のファイルをダウンロードして下さい。
以下のファイルはftp://ftp,iij.ad.jp/pub/X/XFree86/XFree86/3.3.1/binaries/Linux-ix86/にあります。
ダウンロード先はどこでもかまいません。とりあえず、/var/tmp/と言うことにしておきます。必要に応じて以下の/var/tmp/を
置き換えて下さい。
必ず必要なファイル
 preinst.sh 導入前スクリプト
 postinst.sh 導入後スクリプト
 extract XFree86伸長ユーティリティ
 X331bin.tgz 標準的なファイル
 X331doc.tgz 文書
 X331fnts.tgz  75dpi、周辺ファイルとPEXフォント
 X331lib.tgz 実行時に必要なデータファイル
 X331man.tgz オンラインマニュアル
 X331set.tgz XF86Setupユーティリティ
 X331VG16.tgz 16色VGAサーバ
あなたのビデオカードにあったサーバを選んで下さい<-------------どのサーバを使いますか
 X331SVGA.tgz SVGAサーバ
オプションファイル X331AGX.tgz 8541/Aサーバ
 X331f100.tgz 100dpiフォント X331AGX.tgz AGXサーバ
 X331fcyr.tgz キリル文字フォント X331I128.tgz  I128サーバ
 X331fnon.tgz その他のフォント X331Ma32.tgz Mach32サーバ 
 X331fscl スケーラブルフォント X331Ma64.tgz Mach64サーバ
 X331srv.tgz フォントサーバと設定ファイル X331Ma8.tgz Mach8サーバ
 X331prog.tgz  Xヘッダファイル、設定ファイルと
コンパイルに必要なライブラリ
 X331Mono.tgz Monoサーバ
 X331nest.tgz ネストしたXサーバ X331P9K.tgz P9Kサーバ
 X331vfb.tgz 仮想フレームバッファを使うXサーバ X331S3.tgz S3サーバ
 X331prt.tgz Xプリントサーバ X331S3V.tgz S3Vサーバ
  X331ps.tgz 文書のポストスクリプト版 X331W32.tgz W32サーバ
  X331jdoc.tgz 日本語文書(Ver.3.2用)
  X331jhtm.tgz 日本語文書のHTML版(Ver.3.2用)
 X331lkit.tgz Xサーバリンクキット
  X331lk98.tgz PC98サーバ用のXサーバリンクキット 

4.2.2 /usr/X11R6のバックアップ
 まず、失敗はないと思いますが、念のためにバックアップをとっておいて下さい。
バックアップの取り方は、なんでもかまいません。とりあえずtarでもしておいて下さい。
また、Xの設定ファイルも念のためにバックアップをとっておいて下さい。
4.2.3 インストール
 インストールは簡単です。以下の命令を順番に実行していって下さい。
  1. cd /usr/X11R6
  2. sh /var/tmp/preinst.sh
  3. /var/tmp/extract /var/tmp/X331*.tgz
  4. sh /var/tmp/postinst.sh
4.2.4 XF86Setupで設定
 インストールが済んだら、次はXFree86を使えるように設定します。
/usr/X11R6/bin/XF86Setupを実行して下さい。
質問にしたがって設定していき、すべて終了したらstartxを実行します。
(わたしのXF86Configファイルを参考までに)
4.2.5 もっと詳しく知りたい方
もっと詳しく知りたい方はXF86−RELNOTEを参照して下さい。



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