岡崎京子ファンサイト"i-Okazaki"

特集

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2000年から2002年にかけて、岡崎さんの特集本が何冊も出ました。これらが2003年の新刊ラッシュ、2004年のダブル受賞につながっていきました。また、2012年の映画化でもたくさん本が出ました。
-1995 / 1996-2000 / 2001-2002 / 2003-2012

◆ 2003-2012年 ◆

2012年の『ヘルター・スケルター』映画化に伴い、研究本等たくさん出版される。

『岡崎京子論』

杉本章吾著、新曜社、384ページ、3,570円、2012年10月25日発売

詳しい紹介→新曜社サイト
※「特集」ではありませんが、1冊丸々岡崎さんについて書かれているので、ここに載せました。

『岡崎京子の仕事集』

増渕俊之著、文藝春秋 2012年7月7日発売。
「映画化で再び注目を集めるカリスマ女性マンガ家、岡崎京子の仕事のすべてをこの一冊で紹介。未公表イラスト、エッセイ、対談を収録」(Amazonより)
長年岡崎さんの担当をしている編集者である著者が「死んでもいいからこの原稿を書くまでは生きると切望」した力作!(※まだ死んでませんけど(^_^;))
ちょっと詳しい紹介→CREA WEB

『岡崎京子の研究』

ばるぼら著、アスペクト、234ページ。2012年7月10日発売。
現時点において世界一詳しい資料集。
目次:
1963-1979 岡崎京子の前史 1980-1985 岡崎京子の黎明期
1986-1988 岡崎京子の初期 1989-1992 岡崎京子の中期 
1993-1996 岡崎京子の後期 1997-2012 岡崎京子の事故後
要単行本解説
→サイトjp.omolo.com
コミックナタリー
→著者の追加情報
詳しい紹介→本が好き!
 →本が好き!らぼ

『文藝別冊』総特集 岡崎京子 増補新版

2002年刊の同書の改訂版です。2012年7月10日発売。
河出書房新社

『平坦な戦場でぼくらが生き延びること』新版

椹木野衣著、イースト・プレス、2012年7月8日発売。
2000年に刊行した同書に「へルタースケルター」論を追加。

『ユリイカ』2012年7月号
特集=蜷川実花 映画『ヘルタースケルター』の世界

図版構成:蜷川実花
対談:美しき闘争 東京/芸術/批評/村上隆×蜷川実花
下克上 岡崎京子と蜷川実花をめぐる、二つの「ヘルタースケルター」と五人の女優/椹木野衣
溶岩とバービー人形/斎藤環
岡崎京子から蜷川実花へと受け継がれるもの/杉本章吾
インタビュー:蜷川実花
おかざき真理/D[diː]/松井みどり/飯沢耕太郎/清水穣/戸川純/安全ちゃん/金子ありさ/宇田充/樋口ヒロユキ/吉田アミ/菊田琢也

『岡崎京子デビュー25周年記念読本』

『FEEL YOUNG』2008年8月号の別冊付録
『毎日がクリスマスだったら…』(1988年)収録。各界からのメッセージ、作品リスト。

寄稿者    :推薦作品
よしもとばなな:『愛の生活』『東京ガールズブラボー』
やまだないと :『愛の生活』『ハッピィ・ハウス』
魚喃キリコ  :『pink』
山本直樹   :『私は貴兄のオモチャなの』
古屋兎丸   :『リバーズ・エッジ』
手塚眞    :『退屈が大好き』
辻村深月   :『リバーズ・エッジ』『水の中の小さな太陽』『ヘルタースケルター』
香山リカ   :『リバーズ・エッジ』
冬野さほ   :『ハッピィ・ハウス』『ヘルタースケルター』
浅田彰    :『東京ガールズブラボー』
マット・ソーン:『ヘルタースケルター』『リバーズ・エッジ』『危険な二人』『pink』『ROCK』
桜沢エリカ  :『ハワイ・アラスカ』

→ブログわくわく亭雑記

◆ 2001-2002年 ◆

岡崎さんへの関心、期待が高まり、特集本が何冊も出版されました。そして翌年の新刊ラッシュへとつながっていきました。

『岡崎京子研究読本 OKAZAKI-ism』

岡崎京子研究読本 OKAZAKI-ism 21世紀BOX 2002年7月 1,500円

1.岡崎京子と時代
  ・岡崎京子と足跡
  ・岡崎京子と80年代(tach)
  ・岡崎京子と音楽(サンダー秋葉)
  ・25年前のコミックシーン 岡崎京子とその時代(井坂十蔵)
  ・「ポンプ」と岡崎京子(峰脇隆邦)
  ・岡崎京子の遺伝子 -誰にではなくどこに-(みなずきゆず)
2.岡崎京子の世界
  ・岡崎京子単行本未収録作品紹介(池田孝一、korosuke)
  ・単行本収録作品紹介(佐野有希)
  ・「岡崎作品」登場キャラクター一覧(佐野有希)
  ・キャラクターおよびテーマから分析する「岡崎作品」像(佐野有希)
  ・作品の中の風景 (河村正和)
  ・「東方見聞録」による東京名所めぐり(井坂十蔵)
3.岡崎京子の技術
  ・岡崎京子による引用・言及事例集
  ・岡崎京子の漫画テクニック考察(井坂十蔵)
  ・岡崎京子作品論~満たされる空虚(目黒卓朗)
付録:岡崎京子の関連記事見出し一覧

岡崎さんについての研究本です。tachさんの「岡崎京子と80年代」収録、bbiwのイケダさんやKorosukeさんの単行本未収録作品のレビューも載ってる労作です。詳しくはtachさんのサイトへ(8/18/2002)

『文藝別冊』 総特集 岡崎京子

河出書房新社 2002年3月、1,200円

下記の『文藝』2001年秋季号が好評だったため編まれた増補版。まる一冊オカザキ

1.岡崎京子単行本未収録コミック
  ・東京は朝の7時(朝日ジャーナル、1992年)
  ・初恋・地獄篇(初出不明)
  (共に『恋とはどういうものかしら?』に収録)
2.岡崎京子インタビュー・アーカイブ
  ・岡崎京子のバージンください
  ・Are You Happy?
  ・PEPPER SHOP インタビュー
  ・電話はコミュニケーションを分断する
3.岡崎京子テクスト・コレクション
  ・ノート(ある日の)(ちくま 1996.1)
  ・やってくるのはエンドマーク/家の中には何か
   がある/カッコイイのが勝ち(1989思想の科学)
  ・テクノロジーの巨大な疑問符(1992年 朝日ジャーナル)
  ・ある過剰とある欠如としての(1992年12月 ユリイカ)
  ・岡崎京子コミック 「全あとがき再録」
4.岡崎京子未発表資料
  ・「恋する乙女は小さな野獣」 創作ノート
5.岡崎京子の「女のけもの道」
  ・女の仕事道/女のおたく道/女の電話道(1994年 CREA)
6.インタビュー
  ・吉本ばなな「マンガ家に育てられたマンガ家」
  ・宮台真司「岡崎京子と「戦後」の意味、あるいは、女は男の乗り物か」
  ・椹木野衣「エンド・オブ・ザ・ワールド」
7.エッセイ
  ・藤野千夜「またお花見をする日」
  ・池田弥生「ピカピカの東京ガール」
  ・ヤマダ・トモコ「岡崎京子はいかに少女マンガで、いかに少女マンガでないか」
8.座談会 足立守正/岡村みどり/臼井遥
  「オカザキ・オデッセイ 岡崎京子と鼻の穴?!」
9.特別講義 大庭萱朗
  「programme: kyoko okazaki」
10.資料
  ・「岡崎京子を読み解くためのキーワード集」
   (下記キネ旬ムックのキーワード集の発展形)
  ・tach「岡崎京子全作品徹底レビュー」

『文藝』 2001年秋季号 特集:岡崎京子

岡崎京子特集 『文藝』2001年秋季号 河出書房新社 2001年7月 1,000円

岡崎京子の「言葉」に焦点を当てた特集120ページ
上記の『文藝別冊』にほとんど再録されています。

1.岡崎京子・未発表ロング・インタビュー
  「電話はコミュニケーションを分断する」(1994年)
2.単行本未収録コミック 「ゴダールマンガ 恋はマニ
  エラ・バロック」(別冊現代思想ゴダールの神話)
3.岡崎京子・テクスト&インタビュー
  ・「THE BALLAD OF SEX DEPENDANCY II わたしたち」(ヘテロセクシャル)
  ・ノート(ある日の)(ちくま 1996.1)
  ・岡崎京子インタビュー (PEPPERSHOP/April 1994)
  ・「岡崎京子の女のケモノ道」女の仕事道/女のおたく道/女の電話道(1994年 CREA)
  ・やってくるのはエンドマーク/家の中には何かがある
   /カッコイイのが勝ち(1989年思想の科学)
  ・テクノロジーの巨大な疑問符(1992年朝日ジャーナル)
  ・ある過剰とある欠如としての(1992年12月ユリイカ)
  ・岡崎京子コミック 「全あとがき再録」
4.スペシャル・インタビュー
  椹木野衣「エンド・オブ・ザ・ワールド」
5.Thinking about O.K.
  ・川勝正幸「彼女が若い世代に向けてまんがを描く理由」
  ・岸野雄一「いつもオカザキがいた、大事なときには」
  ・北沢夏音「ぼくはくたばりたくない」
  ・木村重樹「岡崎京子vs雑誌カルチャー」
  ・工藤キキ、加藤賢崇、マユタン、常盤響

◆ 1996-2000年 ◆

事故の後は多くの人が心配し、それぞれの方法で応援しました。

『平坦な戦場でぼくらが生き延びること』

椹木野衣著 筑摩書房 B6版234ページ 2000年12月 1800円

美術評論家の椹木野衣氏が筑摩書房の小冊子「ちくま」に連載していた岡崎論をまとめたもの。岡崎作品を通して80年代から現在、未来を見通した作品論・時代論です。
筑摩書房 →椹木野衣公式twitter

『SWITCH』2000年1月号 Vol.18 No.1
特集:岡崎京子×90年代

『SWITCH』2000年1月号、岡崎特集 スイッチ・パブリッシング

1.岡崎京子×90年代
  Good-by Yesterday, Hello Tommorrow
2.comic『砂漠王子と砂漠王女』
  (『恋とはどういうものかしら?』に収録)
3.photo message「優しい彼女への便り」 荒木経惟
4.連載記事「岡崎京子と僕らの時代」吉野ハルヲ
  (3月号(Vol.18 No.2)と4月号(Vol.18 No.3)に続編)
5.単行本解説 増渕俊之

計40ページ。

スイッチ・パブリッシング

キネ旬ムック『マンガ夜話』vol.2
萩尾望都・大島弓子・岡崎京子特集

『マンガ夜話』vol.2「萩尾望都・大島弓子・岡崎京子特集」 キネマ旬報社 1998年12月

1.ストーリー/登場人物紹介、作者紹介
2.ゲスト紹介 香山リカ、、高見恭子、戸川京子
3.BSマンガ夜話1996年8月27日放送より
4.イシカワ式 『FORGIVE ME』
『マンガ夜話記憶全集』 5.岡崎京子 単行本リスト
6.岡崎京子 マンガ作品年表
7.岡崎京子を読み解くための46のキーワード

右下は同人誌『マンガ夜話記憶全集』

『クイックジャパン』No.12

太田出版 1997年2月
「岡崎京子全単行本レビュー」
バージンから最近刊のチワワちゃんまで。それぞれ400字程度のコメントと表紙の写真付き。
前書きに「病院でリハビリに努めているところで、回復に向けて毎日がんばっているとのことです」

『まんが夜話 第5夜 岡崎京子』

NHK BS2 8/26/1996 1時間
 いしかわじゅん、香山リカ、高見恭子、戸川京子、岡田斗司夫他の出演で、『PINK』をテーマに、時代性、ディティル、絵の特徴などについておしゃべり。
 事故後まもなくの放映。
 各人のスタンスははっきりしていたが、話がかみ合いきれなかった。

◆ 事故以前 ◆

1989年の『pink』のヒットを受け、一躍人気者に。1990年には特集本が2冊組まれました。

『ROCK 岡崎京子デラックス』

ROCK総集編

JICC出版局 1990年10月
 1.巻頭グラビア特集(オカザキの素)
 2.スーパーイントロダクション”ROCK”
 3.コミック(ロック)総集編
 4.KYOKO PRESS 6篇
 5.号外デイリー・オカザキ
 6.オカザキ・グッズ・マーケット

月刊「カドカワ」1990年8月号 『岡崎京子スペシャル』

岡崎京子スペシャル 角川書店

本人自身による全作品解説
新妻京子ちゃんにオゲレツな64の質問
自宅仕事場初公開&ヴァージン・グッズ12
岡崎京子&桜沢エリカの東京健康ランド満喫記
連載コミック「カトゥーンズ」