(ヘンリー・A・キッシンジャー博士フォーラム) 「新たな国際秩序の構築へ」 (2011.11.14) 東日本大震災の感想から:今、日本は変革を行うときである。 国際情勢は大西洋中心から太平洋中心に移ってきている。 アメリカは、新たな問題への対応に迫られている。自らの政策を調整する必要がある。その問題は日本にとっても同じく課題であろう。アメリカは今、学んでいる時期である。 今まではロシアが脅威だったが、これからは中国が脅威になるだろう。中国は自らの国造りに取り組まなくてはならない。 日本とアメリカはそれぞれに内政問題で手一杯である。外交政策に十分な手を打てないでいる。 日本はTPPにおいて、懸念される問題ばかりでなく、自ら何ができるかを見ていくべきではなかろうか。 国益と国際協調について、... 対中国の問題:原則@、...原則A平和裡に進めていく必要がある。 これらは良い方向へ向かうための良い機会である。 サイバー攻撃について:原則を作っていく必要がある。 新たな国際秩序の構築は、平和的に進めていかなくてはならない。 日本にとっても、新たな秩序の始まりであろう。 50年先の世界について、... |
(道浦母都子講演) 「現代短歌への招待」 (2010.9.26) 奈良時代、万葉集の頃の和歌と現代短歌とはずいぶん違う。 100年前の与謝野晶子や石川啄木と比べても違う。 今10代の人が作るものは理解できない。 朗読すると良い。私はフラメンコギターと合う。 短歌は定型を持った詩である。体で作る。声に出して読む。 縦書が正しい。 若い人は自由に作って良い。誰かに分かってもらえるものであれば。 五七五七七のリズムを奏でていれば。韻を踏む。譬喩。 生活の中から詩を拾う。ナルシストの作業である。 ジャンプが大きいほど面白い。 ギャップがあるほうが面白い。 辞書と植物図鑑を持て。 旅に行ってしか感じられないものを歌にすると良い歌が出来る。 孫歌は感心しない。テレビを見て、作るのも感心しない。 良い歌を詠むには、まずたくさん読むこと。歳に関係なく、いくらでも作れる。 アンソロジーを読むと良い。好きな作家を見つけて学ぶこと。 現代は日常語でも許される。 (実作講評) (質疑から)独自の視点、独自の表現を探してもらいたい。 |
(ジェームス三木講演) 「ことばのコミュニケーション」 (2008.11.2) 印刷するとミスプリになることが多いので,いつも悩ましい。 今の人は字を書かなくなった。漢字を知らない。言葉を知らない。 高度情報化社会に飲まれている。 自分に必要な情報の量が分からない。情報に呑み込まれ,溺れている。 そこにはウソ,間違い,悪意も出てくる。 ことばのコミュニケーションの問題とは,うまく伝わらないこと。書いた人が思ったようには伝わらない。相手がどう読むかまで考えなくてはならない。 作曲や建築とは違い脚本は思うようには表現してもらえない。 @書き過ぎると伝わらない。簡潔にしなくては焦点が暈ける。 黒澤監督の例。企画書のこと。 A相手の身になることだ。 龍馬の例。国際関係が分かるということ。 政府は国民に嘘をつく。言い換えが巧妙だ。 北朝鮮の例。 戦争は被害妄想から起こる。文化の交流だけが分かりあえる。 政治・経済・軍事・宗教は対立する。 日本人はいろんな文化を受け入れる特性がある。 歳をとるとだんだんに,することをやめていく。何をやめるかでその人の性格が現れる。 どうして人間はドラマを見るのか。ハラハラ,ドキドキ,泣かされることを望んでいる。 対立がドラマの元となる。ジレンマがある。 人は天使と悪魔の心を併せ持っている。 ドラマの終わり方は,クライマックスで愛が成就するのかしないのか。戦いに勝つか負けるかだ。愛は性欲に,戦いは食欲に結びついている。 動物より人間が偉いのは,神を発見したことだ。 今の時代は経済闘争,スポーツ,ゲーム。 映画をもうひとつ作りたい。テーマは,年寄りの生きがい・年金・自衛隊について。 70歳以上しか自衛隊に入れないとしたら解決するという,近未来SF。 脚本家は好奇心の強い人がなる。 一番の幸せは誰かを幸せにすること。 日本のドラマは迷路に入ってきた。面白くなくなってきた。 韓国は俳優がいい。学んだ人を使っている。 これからは楽しむことだ。楽しみがあると生きていける。楽しみを作れる人は幸せだ。 |
(樋口裕一講演) 「頭がいい人、悪い人の話し方」 (2007.9.1.) 7か条の話 @ 異文化を知れ −−多様な価値観 A 好きなものを持て −−やる気 B みんなに好かれようと思うな −−敵を作ることも時には 何かをしなかったことも −−インパクト 批判される方がいい C 発信せよ −−表に現れなくては意味がない −−自分の発言は叩き台である。自分のことは棚に上げろ。満点を目指さない。 D 論理力を身につけよ −−フランス人の例 型が大切 −−四部構成 −−3WAT 定義、現象、結果 →整理 −−3W1H WHY(理由、背景)、WHEN(歴史)、WHERE(地理的条件)、 HOW(対策) E コミュニケーションを円滑にしろ −−(コツは) 相槌を打つ。 質問する。 前もって準備しておく。 笑わせる。(努力する) 舐められるな。(3回目に怒鳴る。いい顔をしない。) 仲間内の言葉を使わない。(相手にわかる言葉で) 上手に自慢する。(違う情報で落とす) 得意ネタを作る。 感情的にならない。 F 自分は可塑的である −−自分を卑下することは傲慢につながる 思い込み、イメージを持ちすぎないこと −−自分探しではダメ だんだんものになること |