ワールドカップ2010 ボクの視点 -2010.06.11〜Up

 1998年の「怒りのワールドカップ 98」以降、「敢えて言いたい!!コンフェデ杯決勝進出」、「私の目から見たワールドカップ2002」、「ワールドカップ2006 ボクの視点」など、サッカー、特にワールドカップに関連して意見や感想などいろいろ書いてきた。いつもボクの悲しい予想は大当たりで、悲しいことばかりだが、今回のワールドカップもボクの視点で記録してみようと思う。


 ワールドカップが今日開幕である。またいつものように観戦記を書いてみようと思うが、どうも今回は盛り上がっていない。。どの程度の記述ができるか全く自信はないが、とにかく始めてみることにする。

 先ずは、いま思うところなど感想である。

  • なんといっても今回の日本チームはヘボい。全然応援する気持ちになれないのが辛い。なんといっても監督が酷い、酷すぎる。。。岡田を監督に起用するなんて、私には信じがたい判断だ。サッカー協会何考えているんだろうね・・・というところだ。1998年の事を忘れてしまったのだろうか?それとも、その時の采配等を評価しているのだろうか!?
    とにかく、ボクには絶対にあり得ない選択肢だったし、今現在でも確信をもってそう思う。オシムさえ倒れなければ…と言っても始まらないが、監督起用で決定的に間違ってしまったので、日本代表チームに良いところが見つからない。選ばれた代表メンバー個々人の心意気まで全否定はしないが、「代表チーム」としてワールドカップに臨む志気が全く感じられない。。
  • まずは俊輔が最近良くない。さすがに衰えてきたのだろうか・・故障なのか気持ちなのか分からない。だいたい岡田は俊輔を使いたくないのだ。彼は、目立つ一流選手は使いたくないのである。岡田には、選手一個人の能力によっての良い結果では、監督としての立場がない・・という根本的に誤った基本姿勢があるからだ。今の日本では、俊輔が活躍しないとゲームメイクができないので、ラッキーを期待するだけのチームになってしまう。
  • 日本が善戦するためには、試合相手の失敗に加えてラッキーボーイの出現しかない。2002年の時の稲本が二,三人出てこないと。。。
  • ベスト4が目標とか言ってるが、頭狂ってるんじゃない!。喩えれば、ボクら一般人が100メートル走で9秒台目標とかホラ吹いてる感じだ。
  • 今の日本の実力では、一試合一試合120%の実力を発揮しようと死ぬ気で全力出し切って戦うことが目標に設定されるべきだ。予選突破はその結果として付いてくるので、目標にはなりえないのが現実だろう。
  • ということで、予想だが、日本は三連敗、良くて二敗一分というところだ。ボクは、この際ボロ負け三連敗で良いと思っている。そのくらいの結果で、多少は目を覚まして欲しいという気持ちだ。
  • 悪口ばかりで悲しい。。。
  • 強い弱いに関わらず、せめて応援したくなるチームにして欲しかったというのが、今回の率直な感想だ。

  • さて、今回の注目選手は…、やっぱりアルゼンチンの「メッシ」だろう。あのボールが足に張り付いたコントロールは凄い。この大舞台でどんなプレーをするか必見だ。他の選手は…、実はボクにはよく分かっていない。。スーパースターとまで言えそうなプレーヤーは居なさそうなのだが。。。

 こんなところが、数時間後に開幕試合を控えた現時点での率直な感想である。

 以上、2010.06.11 18:30PM記載


 これまでの結果を記載する。

  • 6月11日(金)
    • グループA 南アフリカ 1 - 1 メキシコ
    • グループA ウルグアイ 0 - 0 フランス

  • 6月12日(土)
    • グループB 韓国 2 - 0 ギリシャ
    • グループB アルゼンチン 1 - 0 ナイジェリア
    • グループC イングランド 1 - 1 アメリカ

  • 6月13日(日)
    • グループC アルジェリア 0 - 1 スロベニア
    • グループD セルビア 0 - 1 ガーナ
    • グループD ドイツ 4 - 0 オーストラリア
  • メキシコは、これまでと違ってスピーディーな試合運びでとってもいい感じだ。チョコチョコとした足技で細かいパス回しのチームだったが、今回はダイナミックな展開ができるようになっていて、とっても良いと思った。
  • 南アフリカ、がんばってるなぁ〜、正直もっとヘボいかと思っていたけど、そんなことなかった。
  • 韓国はなんか勢いがあっていいゲームをしているね〜〜、ギリシャの経済破綻とオーバーラップしてしまった。。
  • アルゼンチン戦、注目のゲームだったが、不覚にも途中で寝てしまった。。。勝ったらしいけど、内容は確認していないのでなんとも。。。
  • イングランド・アメリカも途中まで見たけど、あとで引き分けだったとしって驚いた。キーパーのハンブルで失点は痛いね〜〜
  • ドイツは、まあさすがとしか言いようがないね。。前大会で一躍注目を浴びたクローゼだが、いまいちと聞いていたけど今回も早速得点するところはさすがとしか言いようがない。
  • それにしても、今大会は、ボールのせいだろうかミスでの得点が多い。

さて、今日はこれからオランダ・デンマーク戦、そして次に日本・カメルーン戦だ。

  • オランダ-デンマーク戦はさすがといえる好ゲームで、見ごたえがあった。オランダのコンパクトに速やかにプレスするプレーはなかなか凄い。かなり強いね!!
  • さて、日本・カメルーン戦だ。結局は日本が勝ったけど、試合内容は、今大会これまでで一番低調なゲームだった。双方ともパスワークでミスが多いので、パスがつながらない。結局ロングで蹴りこむだけの冴えない試合内容だった。本田のゴールも、フリーで詰めたところの足元にボールがくるという、ごっつぁんゴールに近い。伝え聞こえたカメルーンの不調はどうやら本当だったようだ。ラッキーな勝利を得て、予選突破の可能性が出てきた。デンマーク-カメルーン戦が鍵になりそうだ。。
  • これまでのワールドカップのボクの予想では、今回初めて外れた。いつもの悲しい予想は、今回に限ってはお恵みを頂けたようだ。日本のサッカーへの長期的な視点では良かったとは思えないのだが、観戦者としては大いに楽しみがでてきた。

以上、20100615


 日本-オランダ戦

 昨晩のオランダ戦は0-1で負けた。想定内とすれば、引き分ければ最高だったが、失点が1点で済んだのは助かったというべきだろう。これで得失点差でいける可能性が増えたことになる。報道等では惜敗と書かれたりしているが、試合内容自体は、その実力差を見せ付けられたものだった。あれだけボールを支配されたゲームでは、選手としてはとても辛かったはずだ。受身状態が続くとフラストがたまって、ある意味無力感につながっていく。ボールを全くキープできないので、守備一辺倒にならざるを得ず、いつも11人が自陣内にいて守備密度がこくなると、点もなかなか取れないものだ。。。

 オランダも、この状況を打開できないところをみると、破壊力はいま一つという見方もできる。その程度で良いのだ!という見方もあるが、優勝を狙いたいチームとすれば不安をかかえているという言い方もできるだろう。。

 終了間際の岡崎のチャンスがものにできないところが日本の長年の課題が凝縮されている。シュートが枠に行かないのだ。。。一流のストライカーは、あのような形で必ず点をとる。一般のエースなら、枠に行って、あとはキーパーのセーブしだいだ。日本のフォワードのシュートは枠に行かないので絶対に点にならない。。。これが解決されないといつまで経っても日本は世界では勝てないことになる。相手のミスを待つか、ラッキーな場合だけの点では戦えないのである。一人ストライカーが出てくればよいのだが。。。

 (解説)シュートに入る前のラストパスを受けた際のトラップに注目してください。ここが最初の肝で、決定的に日本が劣っている点です。

 現在の状態、つまり、「カメルーンに勝って、オランダに負けて、デンマークと勝負」という状況は、想定内として最高にうまく行っているシナリオである。それに、今確認すると、カメルーン-デンマークが1-2だったみたいなので、得失点差では日本が一点上だ。。そこまで考慮すれば、想定以上ともいえる。

 日本は予選突破なるか?!楽しみは続くのでよいよい。。。それにしても、一試合でどうにでもころぶのだと改めて思った。 

-2010.06.20朝


 日本-デンマーク戦

 まさに快勝といえるだろう。一流チーム相手にこんな快勝をしたのは、8年ぶりぐらいではないだろうか。。。監督はヘボでもこんなこともあると、嬉しい大誤算だった。

 とにかく、日本にとっていいゲーム、最高のゲームでした。PKの時も流れから止めると思った(実際止めたけど、こぼれて入れられてしまったけど)。

 詳しくは後ほど。。。

2010.06.25朝Up


 8月のお盆休みになりました。毎回記載していた「ワールドカップでのボクの視点」だが、今回は、こんな中途半端になってしまった。一応修めないといけないと思って、いま書いている。今回はどうも気合が入らなかった。。。

  • 今回の予想はおおはずれでした。正直、日本は三戦全敗、または良くても2敗1引き分け程度で予選リーグを終わると思っていた。決勝リーグへ行くとは思っていなかった。
  • でも、こんなことがあるんですね。。。やっぱりアフリカのチームというのは波が激しい(昔から)。一戦目にカメルーンと当たって勝利したことが決定的に大きかった。この一勝で、予選突破の可能性を維持し続けたことが選手にとってどれだけ大きなことだったかと思う。そしてデンマークに快勝できた。
  • もう最悪の状態を継続していたから、ワールドカップが始まった時、またはカメルーン戦で得点できた時あたりから、選手は吹っ切れたところがあったのではないだろうかと推察する。最悪を継続した結果と調子の上がってないカメルーンとの試合で、ある意味、監督からの呪縛から解き放たれたのではないだろうか。。と思った。
  • ただ、日本に対するある意味冷ややかな目になってしまっていたボクには、その後の試合も応援すれども気持ちのなかに隙間があったことは否めない。98年に岡田が「結果が全て、結果が全て」と言っていた事が蘇ってくる。確かに今回は、その言葉にピタリであったと、つくづくするのである。
  • でも、ワールドカップ自体は十分に堪能しました。
  • ベスト4以降の各試合の素晴らしかったこと!スピード・展開など申し分ない試合でした。これがワールドカップです。ベスト4になるということは、そのような試合ができるチームになるということなのです。
  • オランダは今回も準優勝でした。万年2位みたいになってしまいましたね。
  • 全般的には、以下のようです。
    • ボールのせいか、選手の頭上を通り過ぎることが多く、その結果、これまでのワールドカップでは見られなかったありゃ!!っというシーンが多かった。カメルーン戦での勝利の得点もこのシーンのひとつだ。最初の頃だったので、なにヘボやっているんだ!と思ったが、こうしたシーンはずっと続いた。ボールの飛び方が違っていたのだと思う。
    • 同様に、キーパーのハンブルが凄く多かった。キーパーのミスでの得点も多かった。二線級ばっかり来ているのかい?と思わせる程だった。
    • このように、ミスによる得点が多かったこともあり、ワールドカップの得点シーンとしてはこれまでで最低のレベルに思えた。
    • ボールのせいだけで無いだろう。超一流選手の切り替わりの時期になってしまったのだろう。これまでのスター選手が衰えてきたが、それに変わる注目の選手はほとんどいなかった。アルゼンチンのメッシぐらいだっただろうか。。バッジオ・ロナウド・カルロスアルベルト・ロナイジーニョ・ベッカム・デルピエロ等々超一流と言われたレベルの選手はほとんどいなかった。イタリアのカテナチオを作っていたバックスもどうも錆びてしまって鍵がかからなくなってしまったようだった。
    • というわけで、全般的な内容はワールドカップの歴史の中で、少なくとも私が見てきた1970年メキシコ大会以降で一番インパクトの少ない大会だった。
  • 冴えない采配下の日本チームに沈んでしまった心のせいか、ボクの予想外れのせいか、ワールドカップの抜けたプレーの少なさのせいか、ボクが年取って意欲低下したか、もの凄く忙しかった今年前半の反動か、いずれが原因かはわからないが、ボクの視点を書き続ける意欲を維持できなかった。。
  • 一応、以上です。(ガク…)

2010.8.15記載UP

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