- さて、今回の日本代表チームだが、基本的には全体にレベルが上がったし、強くなったな〜としみじみ思う。先ずは日本のサッカーの底上げを感じる。
- しかし、だからといって以前の代表チームと比べて不安要因が少なくなったかといえば決してそんなことは無い。つまり全体的に上手くはなっているが、ある線を越えた選手が多くなった訳ではないからだ。私の言う「ある線を越えた選手」とは中村俊輔選手、小野選手の2名だけである。つまり、海外でも総合的に十分通用する選手と言う意味だ。中田がいるじゃあないかという声が上がりそうだが、彼は違う!。彼は上手いだけであり、決して通用する選手ではないし、実際どこにいってもダメだった。最近少し変わってきたという話も聞くが私はまだ信用していない。
つまり、現在の日本代表チームはバックアップ機能が充実したということではあるが、チームとしての実力が上がったというのとは違う。
言い方を変えれば、中村・小野の両選手がフルに活躍しなければ勝ち抜けないということだ。。あとは前回の稲本のように突然のラッキーボーイが出現するかどうかである。
- 他の不安要因としては、得点能力が相変わらず低いこと。これは日本の究極の課題だが、今回はこれに輪をかけて問題がある。ジーコは柳沢を使いたがることだ。どこからどう評価しても彼に代表フォワードとしての力はない。一言で言えば下手すぎるのである。彼が点を入れるのは、たま〜にあるラッキーシュートかミスが功を奏したケースだけである。予測能力もなければスピードも無い上に、トラップが下手だから良いチャンスボールがきても自分のコントロール下に置くことができない。私は、彼が代表になった時点で、日本は10人で戦うのか・・と嘆いた。ある意味98年の城みたいなもんだ。願わくは、試合で使わないで欲しい。大黒などいい選手がいるのだから。。。それにしても、久保が代表になれなかったの痛いし残念だ。もっとも故障している久保でも柳沢よりは遥かに良いのだが。。。私は、平山相太を早くから代表入りさせて鍛えておけば…と思っていた。上背もあるし、なによりトラップが上手い。確実にボールを自分のコントロール下におくことができるセンスは、今のフォワードの中では一番である。しかし、ジーコは平山を使わなかった。折角の逸材なのに!残念である。しかし、今さらそんなことを言っても始まらない。ここは高原に頑張ってもらうしかない。そして、柳沢の故障が長引いて試合に出ないことと中田が出しゃばらないことをひたすら願うだけである。そうすれば、日本の予選突破も可能だろう。
- もう一つの不安要因は守備だ。以前のガッチリした守備と違って、いつ点を取られてもおかしくないチームになっている。日本のようにそもそも得点力の無いチームは、先ずは守備が万全で無ければならない。トルシエのサッカーは嫌いだが、その点では確かなものがあった。ジーコのサッカーはやはりブラジルのサッカーであり、基本的に堅実さを求めていない。もう一段ステップアップしているチームならそれでも良いのだが、結局日本代表チームはいま一つ及ばなかった。よって明らかな不安要因となるのだ。
- F組の分析だが、予選突破は正直なところなかなか苦しい。オーストラリア、クロアチアに1勝1分けしないといけないだろう。クロアチアのように大柄な選手自身がその体力とスピードを生かして単純突破してくる相手に、日本は結構弱いのだ。オーストラリアは、やはり監督がヒディングであるという点だ。前前回、自国のオランダ代表チームを率いてベスト4、前回は韓国代表チームをベスト4という実績は、何かが違う。選手の能力を引き出して強いチーム作りができる監督であると思える。とにかく初戦のオーストラリア戦に勝つこと、これ以外に日本の可能性はないと考えざるを得ない。。。頑張って欲しい。特にこの一戦だけでも、柳沢が出ないことと中田が出しゃばらないことである。そうすれば日本にかなりの勝機があるだろう。
ブラジルと同じ組になったのは、予選突破という意味では苦しいが、ワールドカップというマジな舞台でブラジルと戦うという機会は幸せと考えるべきだろう。ブラジルというチームは毎回エンジンがかかるのが遅くて初戦はもたもたしたりする。引き分けちゃったりすると、マジで日本戦ということもあり得る。世界の一流チームがマジになっている姿を体験できる良い機会であり、寝ぼけた神経をぶっ潰して欲しいものだ。
- 優勝候補といえば、ありきたりだがブラジルとなるか。。。ロナウジーニュ、ロナウド、アドリアーノといった連中には「なんだこりゃ!」といった超破壊力を見せつけて欲しいものだ。ブラジルは核になる選手がいれば強い。今回はロナウジーニュが核となって、かなり強いだろう。
(以上、20060604, 20060609追記)
さて、開幕した。なるべく多くの試合をレポートして見よう。
■ ドイツ−コスタリカ戦、6月9日(金)開幕戦
ちょっとコスタリカへぼ過ぎるんじゃない!ドイツの守備の悪さとワンチョベの得点力(?)で2点を取ったが、組織的なプレーは全くなく、よくこれでワールドカップに出て来たねという試合ぶりだった。ドイツの、素早くボールを奪って攻める姿勢は評価できたが、ドイツの力の程はこの試合では測れない。守備の甘さが命取りになる可能性は否めないと思った。それにしても右上隅にフィリップ・ラームが狙いすまして決めた1点目のシュートは凄かったね。
■ イングランド−パラグアイ戦、6月10日(土)
イングランドとなると、ベッカムとオーエンだろうか。。。若干18歳でデビューしたオーエンの小柄でピューっと走る姿が脳裏に浮かぶ。ベッカムは嫌いなので、そのイメージが強いイングランドはどちらかと言うと応援する気にならない。パラグアイといえばキーパーのチラベルトだが、彼は既に引退しているので、これといって思い当たる選手はいない。ということで、冷静に試合を見ることになる。
まあ面白い試合では無かったですね。イングランドの前評判はなかなかのようだが、攻撃は単調でレベルの高さは感じなかった。2m近くある長身の男にロングで合わせるだけでこれといって冴えはなかった。結局パラグアイの自殺点1点だけで、どちらのチームも今一という印象だった。
■ アルゼンチン−コートジボワール戦(C組)、6月10日(土)
「死のC組」といわれるだけあって、レベルの高い試合だった。2−1でアルゼンチンが勝利したが、内容的には互角に近い。組織プレーや緻密さでアルゼンチンがやや勝ったようにみえるが、どちらのチームも強い。経験の差という言い方もできる。それに、アルゼンチンには伝統的なしたたかさ(悪く言えば、えげつなさ)もあるしね〜。この汚さがアルゼンチンを好きになれないんだよね〜〜、ボクは…。
アルゼンチンの攻守の切り替えは見事で、攻撃は早いし多彩である。従来は個人プレーに走る欠点があったが、今回のチームは違う。もともと個人個人が上手い上に、組織としてまとまっているので、このチームはかなり強いとみた。
コートジボワールも凄かったね。アフリカ特有の身体能力の高さは見事だ。スピードもあるし、ボール扱いも上手い。特に得点したFWのドログバ、見事です。
C組はあとオランダとセルビアモンテネグロだ。セルビアと聞くだけでボクには嫌悪感が走る(現代で民族浄化をやった国だからね。許せん!)ので、ここには勝って欲しくないが、コートジボワールの試合を見て確かにC組は大変だと思った。
■■■ちょっと言いたい放題■■■ −2006.06.11
ワールドカップが始まって、TVでいろいろと評論家や元選手等が出てきてコメントする。どうしてもっと客観的な分析や評論ができないのかと、いつものことながらガックリくる。。。希望的観測ばかり言う。まあ、これが日本の伝統的な評論なんだけどね。。。ふと、セルジオ越後氏の見方が気になった。彼の評論は辛口だが、真実をみて素直に述べる。あんまり的確すぎて回りに受け入れ難いぐらいの様子なんだけど。。。
ここに彼の評論が載っていた。。。
http://germany2006.nikkansports.com/column/sergio/sergio-backnumber.html
なんだ!ボクと同じじゃあないか!日替わりのラッキーボーイの出現を待つしかないと言っているし。。。
■ オランダ− セルビア・モンテネグロ戦、6月11日(日)
いずれも守備がしっかりしたレベルの高いチームだった。攻撃的なオランダと守備的なセルビアを反映してボールのキープ率は圧倒的にオランダの割合が大きいが、内容的にはほとんど互角に近い。お互いに攻めるチャンスを作らせない試合で、派手さは無いため多少面白みには欠けたが質の高いゲームだったと思う。勝敗は一瞬の隙を突いてオランダがとった一点で決まった。C組のチームは、他にはアルゼンチンと象牙海岸、確かにこの組はレベルが高い。この後の試合はとっても面白そうだ。。。
■ 日本 - オーストラリア戦、6月12日
(試合前のコメント)
結局、柳沢が先発で出るようだ。。。私とすればガックリだ。。これで、勝利の可能性がかなり減った。。。願わくは、そのマイナスを払拭するぐらいに中村俊輔が頑張って欲しいし、ドイツ戦のような高原であって欲しい。。。小笠原と小野をうまく使えないものかと本当に思う。先発じゃないんだよね〜〜。
(前半を終わってのコメント)
ラッキーな一点だった。内容は明らかに負けていたが、あのキーパーの凡ミスで救われた。。。後半はもっと立て直して欲しいし、そうでないとまだまだ危ない。それにしても、柳沢は案の定機能してないね〜。他の選手に代われば、もっとチャンスが増えるのに。。。このラッキーな一点を守りきれるかどうかが後半の鍵だね。
(終わって)
やられたー!!!1−0のまま残り5分になって、「もうラッキーで取った1点を死守するしかないな〜」とつぶやいた直後だった。。。。後半もひやひやの連続だが、なんとか残り5分まで持ちこたえていたが、ついにー。。。やっぱり、追加点が取れなかったのが痛かった。特に高原・柳沢で相手バックスと2対1のシーンで得点できないんだから。。。柳沢のポジション、何考えているんだよ!!!駒野のセンタリングもダメだし、決定的な福西のシュートも枠にいかないし、攻撃力の無さが如実に出ていた。あ〜悔やまれるよ〜!なんで柳沢なんか使うのか。。。
またしても、ボクの悲しい予想通りになってしまった。。。悔しいよーーー。
さて、一日経って少しは冷静に成りつつあるので、ここで改めて敗因を分析して見ようか・・・どこの時点で、どう表現するかだが。。。
- チーム作りや作戦に緻密さが無いので、当然といえば当然の結果(という見方ができる)。前回、予選突破しているので、今回も当然の如く狙えるとの雰囲気が日本中に流れていたが、ワールドカップを甘く見すぎている。前回は完全なホームゲームの上に、組み合わせにもの凄く恵まれ、かつトルシエの徹底した組織プレー(選手は辛かっただろうが…)のチーム、更に稲本というラッキーボーイも出現したということを考慮しなければいけない。
- チーム作り:
- そもそも守備に重点をおいた組織プレーのチーム作りであるべきなのに、自由な発想に基づく攻撃的なチームを目差していた。ここまできたのがラッキーだったとも言えるし、ここまでが限界だったという言い方もできる。
- 個々人の体格・技術が優れているわけでもない上に、特に得点力がないチームで、守備を徹底しなかったらどこかで破綻するのは目に見えている。前哨戦のドイツ戦、本番でのオーストラリア戦で実証されてしまったというところだ。アジア予選のレベルでワールドカップ本戦をみることはできない。作戦面でのミスと合わせると当然の結果ともいえる。
- 作戦面:
- 選手起用では、柳沢に固執してきた。。。そもそも、鹿島所属の選手には長いこと固執してきたが、最後の最後になっても柳沢への固執は変わらなかった。FWとは点を取るためのポジションである。技術も想像力も意気込みも無い選手は、その存在がマイナスなのである。柳沢先発を聞いて、ボクは負けを覚悟してしまったが、悲しいことにその通りになってしまった。柳沢でなければ追加点が取れていた可能性が高い。
- 今の布陣では、右からの攻めができない。駒野、センタリングちゃんと上げてよ〜!
- この試合での采配もまるでダメだった。後半、追加点が取れずに終盤にかかった際、残り10分をきった時点で、ラッキーな1点を守りきる作戦に徹底する必要があった。そのためには、生きの良い元気な守備のための選手を入れなければならない。その辺りどうも徹底してなかったように思えるし、そもそもそうした場面を想定したチーム作りや代表選手選びをしていない。坪井のバックアップをするバックスが茂庭しかいないなんて。。誰かいないのかい??MFやFWはあんなに余っているのに!何考えているんだよ!と言いたい。
- 悔しいが、オーストラリアはそもそも強い。ランキングなんて何の参考にもならない。ずっと試合の主導権はオーストラリアだった。ラフプレーに近い当たりにやられて、日本はボール回しができなかった。ラッキーな一点があったので、日本のペースという言葉も聞かれるが、ボールの主導権はほとんどオーストラリアだった。しっかし、日本はなんでシュートがないんだろ。おしいと言える良い感じのシュートは高原の一発だけ(あれもミートしてなかったけど。。。)
- こんなこと書きたくないが、順当な結果だった。。う〜ん悔しい。。。
■■■日本が負けて、気力を失って筆が進まず・・・・でした。。さて、気を取り直して■■■
■ アルゼンチン 6−0 セルビア・モンテネグロ戦、6月16日
アルゼンチンの強さが際立った試合だった。あのパスワークからの得点は何だ!ちょっと凄すぎた。組織プレーをものにしたアルゼンチンは強いね〜。セルビア、手も足も出なかった、というゲームでした。
■ オランダ 2−1 コートジボワール戦、6月16日
アルゼンチン戦のコートジボワールは素晴らしかった。ドログバ凄い。オランダ戦、とっても楽しみにしていたゲームでした。前半、あれよあれよという間にオランダが2点を取ってしまった。しかし、ここからが前の試合(アルゼンチン−セルビア)とは違うね。象牙海岸の猛攻が続く。。。なんとなく応援している象牙海岸の1点は、今回始めて私が大声を上げた得点だった。後半も猛攻が続くが、最後までオランダが守りきった。。う〜ん、象牙海岸、まだまだ見たいよ〜、残念です。このゲーム、ドログバはおとりに徹してアシスト役だった。象牙海岸は、皆われがわれがという思いが強すぎて、もっとドログバにフィニッシュさせるような攻めができなかったのが敗因だろう。その辺りがこのチームの弱点ですね。オランダ、ラッキーだったね!。
■■■今日は対クロアチア戦■■■
今日は対クロアチア戦の日だ(6月18日)。マスコミは相変わらずの報道ぶりだが、こんどは「過剰期待・過剰落胆」とかちょっと斜めからみる一部違った論調もでてきたようだ。
勝利する可能性は2,3割というところだろうが、実際サッカーは分からない。クロアチアはヒディング程の緻密さは無いと見たので、少なくともオーストラリア戦よりは中盤でボール回しをさせてくれるような気がする。そこから是非勝機を見出して欲しいものだ。死ぬ気で頑張れ!普段どおりなんかではダメ!120%の力を出して欲しい。
ところで、今朝方TVのある番組で聞いた言葉に感心した。元毎日新聞の評論家が紹介したものだが、「オーストラリア戦の後で、三浦カズ選手が『日本には守りきる文化がない』と言っていた。……。」というものだ。
『日本には守りきる文化がない』、なるほど!っと思った。その意味するところは深い。そこで、ネット検索してみると、なんと原典は4年前頃のトルシエの言葉(2002年頃?)だったようだ。トルシエが『日本にはディフェンスの文化がない』『頭脳的なディフェンスでなければ苦しい』と言ったそうだ。
Il MiO diAriO, oL? 俺-日記(http://home.att.ne.jp/sigma/nessuno/diaryole/diary0302.htm)より
ボクが「なるほど!」と思った理由も、ここに書いてある。ほとんど同感である。カズ選手の言葉は、本人は無意識かもしれないがこの辺りから来ているのかもしれない。
日本は、『頭脳的なディフェンス』または『目を見張るオフェンス』が出来ることが勝利への最低条件ということなのだろう。
さて日本戦の前に昨日の試合を書いておこう。
■ポルトガル 2−0 イラン戦、6月17日
フィーゴさすがだね!と思ったゲームでした。イラクは、同じアジアとしてなんとなく応援していたが、前半は頑張って0−0でした。よし、なんとか…と思っていたら、遂にやられたー。。。そして、フィーゴがPKを獲得して決まってしまった。
■チェコ 0−2 ガーナ戦、6月17日
初戦をアメリカに完勝したランク2位のチェコを見ようと思った。評判の高いチェコを…と思いきや、あっという間にガーナの得点! チェコ、言われているほど強くはなさそうという印象で、そのうち寝てしまった。。。結局、2−0で負けてたのね。。。
こんなところでいいでしょう。。。(気持ちが入ってないのが如実に出てるな〜〜)
■ 日本 0−0 クロアチア戦、
(試合前)
先発が発表された。
GK:23 川口能活
DF:21 加地亮、5 宮本恒靖(Cap)、22 中澤佑二、14 三都主アレサンドロ
MF:10 中村俊輔、7 中田英寿、15 福西崇史、8 小笠原満男
FW:9 高原直泰、13 柳沢敦
だって。。。どう〜して柳沢だすのかね????勝ちたくないのかね〜??
俊輔のフリーキックと小笠原のミドルシュート期待ということか。あとは、高原、気が狂え!というところかな。。三都主が上げれれば少し可能性が増えるね。後半、小野が入って・・・となると大黒か玉田がいないとだめだな〜〜これは、う〜んだね。。。
宮本の表情、鬼気迫るものがあるね。(テレ朝)アナウンサー、日本選手はリラックスしてる様子で安心などと馬鹿なこと言ってるけど・・・。
さあ、試合開始だ!
(前半終わって)
川口、PKよく止めた!素晴らしい。FWは相変わらず機能してないが、全体としてはまずまずのできだ。ミドルシュートの精度が今一だが、中田のシュートは素晴らしかった。もうすこし、前線近くで俊輔にボールを渡せればチャンスが増えるのだが、もう一歩そこまで行かない。クロアチアは単純な攻めだから、センタリング時に余裕を与えなければ何とかなる。そこだけだね。。。残り10分を切って、日本がボールをキープできなくなった。クロアチア、既に止まっていただけにこの時間帯を攻めることが出来なかったのが残念だ。逆に攻められて危なかったが、なんとかしのげた。。。後半は、もっと頑張れ!
(試合が終わって)
やっぱり柳沢はダメだった。あれを入れなければ居る意味が無い!しかし、柳沢がそのレベルであることは、ボクがくどいほど指摘している通りである。ボクがここまでこだわってきたのも、彼はあのような重要なポイントで必ずミスをするからだ。
川口が止めたPKを生かすためにも今日はなんとしても点を入れてほしかった。途中交代で入った玉田、大黒も全く機能しなかったのも痛かった。終盤、三都主の突破とセンタリングにだれもゴールに突っ込んでないのには、誰かつめろよ!と、さすがに声を上げてしまった。
今日は俊輔も冴えなかったね。。。キレがないので、何か起こる感じがしなかった。双方へとへとになって、決め手に欠いた。ピシっと打たれたらやられていたシーンが沢山あったけど、クロアチアのシュートもヘボくて助かったよ。
これで、ブラジルに勝たなければいけなくなった。ある意味、とっても良かったと思う。まじでブラジルと戦えるチャンスはまたとない。もともと決勝トーナメントへ行ければラッキーなぐらいだったことを考えれば、その経験だけで十分に意味がある。(ここで負けていたら双方消化試合での対戦にもなりかねなかった。)
■■■一言■■■ -2006.06.22
柳沢パッシングが凄い。さすがにあれを外すと…。。。成田空港では特別通路をもうけるとかの話も出てる。98年の城は、水をかけられ生卵をぶつけられたとかだったが、何か対策をとらないと今回はそれ以上の可能性もありそうだ。。。ボク自身、98年の城も今回の柳沢についても、試合前から辛辣な批判をしていたが、それ以上に、ボクにはそもそも何故彼らを使ったのかが理解できないのだ。こういうことがあるから(何の世界でも)専門家(または、有識者)と言われる人間の判断を軽々に信用してはいけない、と本当に思う。城も柳沢も、ある意味、被害者との見方も出来る(と、心優しいボクは思う)。その実力も自覚もない人間が無理やり舞台に上げられてしまったが、当然の如く活躍できないし、とんでもないミスをする。。。今年になって当時の様子を城が語っていた。『カズさんが居なくなって夜も眠れなくなって…』と。。。98年Wカップを境に、城は表舞台から去ることになったが、あの岡田の犠牲者だとも言える。(本人がどう思っているかは知らないが)
それにしても、クロアチア戦でのNHKの解説で、あの岡田と城がゲストで並んでいたのには、さすがに呆れてしまった。。。小島もレギュラー解説でいるから、3人そろってある種のパロディーかと思ってしまった。NHK、あいかわらず何考えているんだろうね。。。(解説: 小島は3人目のキーパーとしてWカップ代表になったのだが、当時の日本代表で、カズを降ろしてまでキーパー3人登録の必要があるのか?という見方もあった。)
その岡田が、レギュラーキーパーは選手の信頼を考えて起用したみたいなことを言っていたので、これにも呆れてしまった。「人の信頼」なんて言葉、岡田の口から出して欲しくないね。。。城も、シュートミスの柳沢にブラジル戦も出て欲しいとか言っているから、これにも呆れてしまった。慰めあいたいのかね〜〜〜。犠牲者かもしれないけど、やっぱりダメだね!!
■アルゼンチン 0-0 オランダ戦
0-0だったけど、いいゲームでした。オランダも」頑張ったし。。アルゼンチンのボール扱いの見事さに感嘆です。そして、マラドーナ2世と言われるメッシ、さすが上手いね〜〜。両チームともかなりやりそうだね!
■日本 1−4 ブラジル戦 -2006.06.22
(試合前)
予選突破には2点差以上で勝つのが最低条件だ。普通に考えれば可能性は0に近い。しかし、あきらめずに向かって最高の試合をして欲しい。勝ち負けよりも、最善を尽くした良いゲームが出来ればそれでよいのだと思う。皆がどれだけ『ゾーンに入る』(注)かどうかだ!それを体験して欲しい。。
(注) F1レーサー等が、極めて高度に集中した極限状態の時などに、普段の能力を遥かに超えて全てが思いのままに操れるが如くの状態になることを、『ゾーンに入る』と表現する。「神がかり」というようなものだろう。2002年のワールドカップで宮本が、相手選手の動きがスローモーションのように把握でき、余裕で守備ができた時間帯があった、というようなことを言っていた。彼はその時ゾーンに入っていたのだと思う。野球で「ボールが止まって見える」というのもそれだろう。。。レベルは当然違うが、ボクはボクなりのゾーンに入ったことが2度だけある。
さて、先発が発表された。
GK:23 川口能活
DF:21 加地亮、19 坪井慶介、22 中澤佑二(Cap)、14 三都主アレサンドロ
MF:17 稲本潤一、7 中田英寿、8 小笠原満男、10 中村俊輔
FW:11 巻誠一郎、20 玉田圭司
巻と玉田できましたね。稲本も。まあ、大方の予想通りでしょうか。。。さて、ブラジルは?
GK:1 ジーダ(cap)
DF:3 ルシオ、 4 ジュアン、13 シシーニョ、16 ジウベルト
MF:8 カカ 、 10 ロナウジーニョ、17 ジウベルト シウバ、19 ジュニーニョ ペルナンブカーノ
FW:9 ロナウド、 23 ロビーニョ
状況によっては後半アドリアーノが出てくるということか。。。ロベカルやアドリアーノを引っ張り出すぐらいの展開になって欲しい。
(前半終わって)
川口の好セーブが生きている。。そして、稲本のギリギリのパスが三都主へ、三都主が完璧なパスを出して、玉田が見事に決めた。素晴らしい得点です。日本、できるじゃん!(逆に、これまでの試合が悔やまれるよー)
残り数分になって、前半をこのまま終われるかが課題になってきた。ロスタイムにはいって…、川口、でかく蹴るなよ〜〜!!と叫んだ瞬間、あっという間にやられた〜。。。言ってるじゃない!。。。。。後ろで回してればいいんだよ、なんでそれが出来ないんだよ〜〜〜。これが出来ないと絶対に勝てない。
ガックリで負け気分だが、気持ちをなんとか切り替えないと・・・
(翌日、つまり20060624)
後半は、残念ながら予想通りの展開でした。前半ロスタイムに同点にしたブラジルは気分よく余裕で後半に臨み、早めに追加点を入れて逆転するや、あとはコンディションの調整のための練習試合の如くでした。。。(ロナウド、おかげで一気にタイ記録になりました。これで通算得点の新記録はほぼ間違いないでしょう。)
前半で追いつかれた時点で試合は終わってました。折角あそこまでできたのに、ハーフタイムと後半開始をブラジルに気分良く過ごさせたのが悔しくてたまらない。。。。こりゃまずいぞ!っと思わせてこそ何かが起こるんだし。。。仮に試合結果は同じように負けだったとしても、試合内容の質が全然違ってくるし、日本、あのブラジル相手によくやったね!と、ある意味満足できるじゃない。もしかしたら、女神が振り向いてくれたかもしれなし。。。こういう展開でボコボコにされるのは本当に悔いが残るよね〜〜。
それにしても、ブラジルと日本の差がまざまざとでた試合だった。たったワンモーションでシュート態勢がとれるブラジル、総がかりでもシュートを打つまでいかない日本。寝ぼけたTVコメンテーターも、さすがにその次元の違いに気づくだろう。何故、日本はまったくシュートが打てないのに彼らは2〜3人で軽々とシュートまでもっていけるのだろうか・・・。
この試合、もう少し振り返って見たい。
前半の出だし、中盤での素早い総がかりプレスをかけて日本の意気込みを感じさせた。あれを90分間続けられれば…とは思うが、それはさすがに無理だ。後半が怖いと予感させる。そんな中、稲本−三都主−玉田の連携で先取点を取った。一瞬目を疑うかのシーンだった。前半も残り少なくなって、なんとかこのまま終わって後半に臨みたいと思う時間帯になる。そして、ロスタイムが1分と聞いた時、ああ良かったと思った。1分なら何とか持ちこたえられると思ったからだ。。。そんな時、川口がボールを大きく前線に蹴った。あぁ!と思った。後は時間つぶしをして前半を終われば良いのに…。結局残り10秒か20秒で同点にされてしまい、これで、この試合はほぼ終わった。後半始まってまもなくブラジルが得点した後は消化時間でしかなかった。。。
個々の選手では、
- 日本チームのキーマンだった俊輔はこの試合も冴えなかった(くどいようだが中田がキーマンではないのだ!!)。中村俊輔が機能しなければ可能性のないチームなのだ。だからこそ、体調不十分でも俊輔を使い続けるしかなかったし、その点ではジーコは正しい!。中村本人も十分それを承知しており、それが試合後のインタビューで何も語れなかった姿が物語っている。
- 中田英はこの試合もの凄く頑張ったと思うし、その点だけは十分に評価したい。しかし、必死に頑張っていたと思うが、それが空回りしてしまう(パスミスも多かった)ところが、皮肉というか中田らしいというか。。。これが彼の個性だといってしまえばそれまでだが、今までの言動や姿勢などが問題で、今更急には調和できないといったところだろう。中田、遅かったね!
- 玉田は素晴らしい点をいれて良い経験になっただろう。稲本のギリギリのパス−三都主の完璧なパス−玉田の思い切りの良いシュート、この1点は(唯一)見事な得点でした。
- 巻は、皆の期待は大きかったが、ボクは活躍できないと思っていた。彼の力というよりも代表としての経験がなさすぎた。Jリーグで活躍できてたぐらいとWカップ本大会は全然ちがう。。。天才でもない限り、直前に代表になったばかりの巻が活躍できる場はなかっただろう。なので、ボクは高原、大黒、玉田しか考えていなかった。
- 高原は直前のドイツ戦がピークだったのだろうか。。。この試合も出たと思ったら故障して、交代枠の無駄遣いにしかならなかった。。
- 中田浩二を使ったときは、なるべく広く経験させようというジーコのある種の優しさを感じたのだが…(?)、交代枠の無駄使いがなければ、遠藤も入れていたかもしれないと思った。次の日本のサッカーの為に。(考えすぎかな…)
さて、今回の総括は改めてまとめることにするので、この辺にしておくが、それにしても悔いの残る三試合だったな〜〜もう、涙ちょちょ切れちゃうよ〜!
■韓国 0−2 スイス戦、
韓国、決勝トーナメントに進めるかどうかの大事な試合だ。この組では、フランスが進めるかどうかも興味の的だ。韓国、いい試合してたけどやられました。スイスの2点目、確かにオフサイドではないです。韓国負けたけど、ゴールを狙う執念やいいプレーが随所にありました。韓国の人々の落胆ぶりが映されるが、彼らは、韓国チームは良くやったと評価する。ここが我が日本チームとの違いか。。
フランス−トーゴ戦も気になるが、フランスがリードする。それぞれ2−0になった時点で、決まったという感じでした。。。これで、アジアは全滅になりました。次回のアジア枠、大丈夫かな〜。折角増えたけど。。。次回はオーストラリアがアジア枠に入るので、あとはオーストラリアの活躍が重要かも。。。
■■■またまた一言■■■ −20060624
クロアチア戦に負けた後、昔一緒にサッカーをやっていたボクの友人のDsk.To氏にメールを書いた。その彼から、ブラジル戦の前に長文のメールが届いた。ここに彼の主張をボクが勝手にやわらかく編集整理して記載するが、ボクも全くといって良いほど同感である。ボクもまとめとか総括の中で書こうと思っていた内容が随所にあった。(なので、紹介する)
- メインテーマは「日本にはサッカーの文化がない」である。ボク(Dsk.To氏ではない)が嘆いているような選手の根源的な問題や、そうした選手を取り巻くこの日本のサッカーやワールドカップの取り組み方が以下のテーマである。
- サッカーが日本ではマイナースポーツだった時からサッカーを愛してやまない自分(彼)としては、日本という国がサッカーを組み込めないでいることが悲しい。確かにプロリーグができたのは涙が出るほど嬉しかったし、ワールドカップに出場できるのも鼻水流しっぱなしぐらい嬉しい。しかし、5年前にも実感したことだが、サッカーが文化として根付いていない日本でワールドカップを開催してはいけないという思いがあったし、実際根っからの日本開催反対論者だった。しかし、開催してしまえば文化の種が育つかもしれないとも思ったが、結局のところ今だ根付いていない。
- サッカー文化が根付いてないこの状態では、日本代表が世界を相手にして戦えるはずがない。今回の代表の結果は、当然選手やスタッフの責任であるが、より根源的には、日本人皆の責任だと思える。
- 世界におけるサッカーの位置づけをいろんな角度から認識するべきであり、サッカーが、競技やスポーツの域を超えた存在であることに気づいてほしい。
- オフト、トルシエ、ジーコは、サッカー文化のない日本という国で代表監督として努力した。彼らにどれだけの苦労があったか想像を絶する物がある。3人は打ち合わせしたかのように、日本の足りない面をすこしづつ改善することをまるでリレーのように取り組んできた。ジーコについては、今回の采配云々ではなく、代表監督としてやってきたことを評価し、また感謝したい。あれだけの名声を得ている人間で、誰がサッカー文化の無い国に来てアマチュアのチームから始めるだろうか?その崇高な志を誰が理解しているだろうか。。。
- 私が最もはらわたが煮えくりかえる報道は、「サッカーもWBCに続け」、「中田はイチローになれるか」、「サッカーも野球と同じく世界一を目指せ」という類だ。ふざけんなあ!!野球と一緒にするな(野球という世界のマイナースポーツなんかと一緒にして比較するな)。結局、野球を基準にするこの国の文化がある限り、サッカーの文化はなかなか育たないし、それが日本のサッカーが世界に通用しない根源である。
お〜ぃ!これでいいかい?
さて、私も少し補足しよう。
- 私も、ワールドカップ日本開催反対論者だった。当時日本はまだワールドカップへ出場したことのない国だった。一度も出場できてない国が開催国になって自動的に参加するんて、そんな恥ずかしいことができるか。。。それ以上に、ワールドカップはそんな大会じゃあないだろうと思ったし、そんな安易な道を与えて日本サッカー界に良い影響はないと考えたしだいだ。結果は、日韓共同開催ということになったが、うまい落としどころを考えたな〜と感心した。(韓国は既に何度も本大会に出場していた。しかし、近代になってその商業的価値を考慮した時に日本も無視できなかった。)
- そして、最も重要なこと。世界では、『サッカーはスポーツの一つではない』という真実である。オリンピックはスポーツの祭典としてスポーツ大会の最上位に位置している。ワールドカップは、そのオリンピックの遥か上位に位置している特別な大会である。つまり、サッカーはサッカーであって、スポーツの次元を超えたものなのである。ある時は戦争でもあり、国の威信をかけて戦うものなのである(実際勝敗をめぐって本当の戦争になっちゃったなんてことも過去にありました)。
野球と比較して語ろうとする発想自体が論外だ。そういう意味でも「日本にはサッカー文化がない」ということであり、社会がそうした考えなら選手もそうした考えに陥りやすく、当然そうした選手の集合体では、世界のサッカーに通用するはずもないということだ。
- このワールドカップでの日本代表の戦い方三試合については、作戦面等いろいろ問題もあり、ボクも大いに批判している。しかし、この4年間のジーコは日本サッカーに対して何だったかという視点でみれば、これは評価してしかるべきと思う。個人個人の自由な発想に基づいたサッカーを目差して、ワールドカップ本大会に出場できた。4年前、これが可能だと思った人間は皆無だったに違いない。サッカー先進国ならいざ知らず、日本というサッカー超後進国のレベルで、そんなこと目差せるはずがないと考える方がまともだ。しかし、ラッキーだったかもしれないが、そんなジーコのサッカーで本大会出場権を見事に獲得した。ここまでできたこと自体が凄いことだった。残念なことに、本大会ではまだまだ通用しなかったという結果だった。つまり、個人の個性を殺して組織プレーを徹底したサッカーでも、個々人の個性をより自由に発揮させたサッカーでも、ワールドカップに出場できるまでになったということである。
- 今後の日本のサッカーがどうなっていくのか。。。今ある壁を乗り越えるためには、サッカー文化が根付くのが必要なのか、一人の天才プレーヤーの出現を待つのか、また新たな有能な監督のもと着実に次の課題を一つづつ克服していくのか、いずれにしても次の壁を乗り越えることは並大抵ではできない。
私の思いを代弁するラモス瑠偉氏(現東京ヴェルディ監督、元日本代表)のコメントを紹介しよう。中田英への見方や評価も私と同じだったのがよく分かる。
- 「負けて残念とか、悔しいとかそういうレベルの話じゃない。腹立たしいだけよ。ジーコも選手達も頑張ったと思うけど、代表に選ばれてね、W杯で「頑張る」のは当たり前の話でしょ。オレが怒ってるのは何のために「頑張った」のかが間違ってるから怒ってるんだ。
代表っていうのは日本のために自分の全てを賭けて戦う場所だって。
W杯を目標にやってきて選ばれなかった全ての選手達の思いを背負って命賭ける場所だって。
この代表からはそういうものが全然伝わって来なかった。
最後にピッチでヒデ泣いてたけど、その涙は何の涙なのか聞きたいね。自分の最後のW杯になるから?力出せなかったから?ふざけるなって!泣くほどの悔しさを感じるんならもっともっとチームに溶け込まなくっちゃダメ。自分がやりたいサッカーがチームでうまく出来ないならチームがうまくやれるサッカーに自分から合わせなきゃ。代表はいつもどこでも勝つ事だけが正しいの。「オレの考えが正しい」っていくら言っても勝てなきゃそれは正しくないの。それがわからなきゃいつでもサッカー選手辞めてもいいよ。同情も何もしない。」
さて、決勝リーグが始まった。
■決勝リーグ一回戦についてはまとめて記載してしまおう。。。もう眠くて全部みてらんなかったけど。。。要所は見ました!
ドイツ |
2 - 0 |
スウェーデン |
アルゼンチン |
2 - 1 |
メキシコ |
イングランド |
1 - 0 |
エクアドル |
ポルトガル |
1 - 0 |
オランダ |
イタリア |
1 - 0 |
オーストラリア |
スイス |
0 - 0 PK:0-3 |
ウクライナ |
ブラジル |
3 - 0 |
ガーナ |
スペイン |
1 - 3
|
フランス |
- ドイツ、なんだか段々強くなっていく感じ。開催国でもあるし、さすがドイツ。
- アルゼンチン、かなり手こずったね。。。というより、メキシコこんなに強かったの。。。メキシコがあれだけボールを支配するとは。。。しかし、試合を決めたアルゼンチンの二点目、凄すぎる!
- イングランド、相変わらず冴えないけど、なんとか勝ち星を拾っていく。ベッカム良く決めました。。。
- ポルトガルにとっては、オランダには全くといって良いほど負けてないという相性の良さがそのまま反映された結果だった。
- オーストラリア、何かやってくれそうな気がしてましたが。。。延長戦突入の様相でどっちに転ぶか分からない展開になっていたが、何と何と残り一分を切ってPK! でも、あのPK判定は問題ありだね。既に横になっているバックスに自分から突っかかって転んでいるんから、ボクにはシュミレーションに思えたね。泣くに泣けないオーストラリア、ヒディングでした。。。
(後日、あのPK判定は誤審リストに載ってました)
- スイス、予選からここまで無失点。でも敗退。それにしてもPKが全然入らないなんて。。。ウクライナ、今ひとつピンと来ないんだけど。。。
- ブラジル、得点力の高さが如実に出てました。ロナウド、通算得点新記録達成だが、一瞬にして抜き去るところは見事です。
- スペイン、ワールドカップでは勝てないんだよね〜。いっつも前評判倒れですが、その点では今年も評判どおりでしすね!ジダン、さすがです。
さて、次は2回戦、見逃せない試合ばかりですね〜〜
- ドイツ−アルゼンチン: 屈指の好カード
- イングランド−ポルトガル: イングランド危ないぞ!でも、ポルトガル主力が出られない!
- イタリア−ウクライナ: う〜ん。。。順当にイタリアかね。。。
- ブラジル−フランス: この辺りからブラジル本気モードかな・・・
■決勝トーナメント準々決勝 4試合
週末2日間なので、心置きなく観戦できる。
- ドイツ 1−1 アルゼンチン戦: 双方譲らずPK戦。再延長とか再試合できちんと決着させたいぐらいの両チームでした。ドイツの同点弾、見事でした。。。後ろに目があるのとかと。。。そして、故意ではないけどクローゼの膝が当たってアルゼンチンGKの負傷退場が痛かったね。リケルメ、クレスポの交代の後は、本来ならメッシなど生きの良いのを入れたいところが、GK交代で枠を使い切ってしまった。結果、攻撃力がなくなり、PK戦でも正GKで望めなかった。アルゼンチンにとっては不運だったとしか言いようがない。負けるときはこんなもんですね〜〜。
- イングランド 0−0 ポルトガル戦: 主力がレッドカードで出てないポルトガルに対して攻めきれない。。。ここまでの試合内容どおりで、やっぱりイングランド、もう一歩ですね。イングランド、かろうじてここまで来たけど、残念でした。。
- イタリア 3−0 ウクライナ戦: (私の)予想通りでしたが、点差ほど内容に差があったとは思いません。オーストラリア戦を拾って調子が出てきたかな。。。
- ブラジル 0−1 フランス戦: ブラジル、何で最初からロナウド、アドリアーノの2TOPで行かないのかね〜???良い人材をもてあまして、上手く采配できなかった。どうやっても勝てるみたいな甘い気持ちだったか、ちょっと驕っていたかもしれませんね。1点取られてから、急にマジになっても遅い。結局、本気モードにはいる前に敗退することになってしまいました。ジダンはやっぱりさすがです。フランスの中では一人光ってますね。またフランスに負けるなんて、ブラジル、もう少しまじめにやれよ!!という感じですが、やっぱ残念ですね。
結局、ヨーロッパのチームだけになってしまいました。。。アルゼンチン−ブラジルの決勝を予想していただけに拍子抜けした思いです。「ヨーロッパ開催の時は、ヨーロッパが強い。」今回もそうでした。最も魅力的なアルゼンチン、ブラジルのスーパープレーをもっと見たいです。残っている4チームの中で、魅力的な攻撃を見せてくれるのはドイツだけだ。正直なところ、さびしいですね。
■■■ 続サッカー文化論 -育成- (Dsk.To氏) ■■■ −20060701Up
『今後の日本のサッカーがどうなっていくのか。。。今ある壁を乗り越えるためには、サッカー文化が根付くのが必要なのか、一人の天才プレーヤーの出現を待つのか、また新たな有能な監督のもと着実に次の課題を一つづつ克服していくのか、いずれにしても次の壁を乗り越えることは並大抵ではできない。』
この私の問いかけに、Dsk.To氏から長文メールがきた。彼は、日本でのサッカー選手の育成という視点で考えて見てはどうかと指摘する。彼の主張を、私の独断で編集整理して以下に紹介する
-
- 『指導者のプロ化』、『指導者組織の確立』が必要である。そこでは科学的な技術指導能力だけでなく、選手としての人間形成能力までも身につけた指導者を数多く育成すること。そのための先進国からのプロを積極的に招聘すること。トップチームやクラブチームの監督を招聘するだけではなく、育成年代のプロを招聘すること。
☆世界で通用しなかった頃の日本のプレーヤーが引退後の安易な選択として、クラブの監督となることを絶対阻止しなければならない。
- 地道に指導組織の充実を図ることにもっと力を入れるべきではないだろうか。一朝一夕にサッカー文化を根付かせるのは無理。それを選手にだけ求めるのは酷。選手を取り巻く人たちが受け持ってやらなければ、選手はのびない。のびのびトレーニングしてもらい、個々人の持っている潜在能力を効率的に発揮できる環境を与えてやりたい。
- 我々がサッカーに夢中になった子供の頃から比べると、画期的、飛躍的、異次元的、コペルニクス的転回的(ナンノコッチャ)にサッカーの環境は激変した。何せブラジルが1970年3回目の優勝を遂げた頃日本のサッカーは世界のサッカーから見れば3歳児のボールの突っつきあいレベルだった。
その後、地域でサッカースクールや、スポーツ少年団などが活発に活動し始め、子供たちという底辺は広がりつつあった。中には単身世界に向かって飛び出す若い選手たちも、少しだけどいた。
そんな低迷期でも、毎年の正月高校サッカーは、きらきら輝き、ある意味国内で唯一観戦に耐えるサッカーが繰り広げられていた。その当時のユース年代は、世界大会でこそ結果は出していなかったが、素質は十分世界レベルにつながっていたと思う。昭和何年だったか、決勝で清水東と帝京が戦った試合を見たオランダかどこかのサッカー関係者が、『今この2チームを丸ごと私に預けてくれたら、○○年後にはプロのチームを作ることができる』と言ったことを覚えている。外交辞令部分を除いても、その当時日本にプロサッカーの芽もない頃に、日本の若者に世界で戦えるプロのプレーヤーの素質が見て取れたのである。
しかし、現在、有能な若い選手がある程度整った環境で育ちながら、どうしてトップレベルの進歩が頭打ちなのだろうか? それだけ有能な選手がトップに上がっているのに、その選手たちやチームがどうしてレベルアップしないのか? 現時点の代表メンバーや選考漏れした選手でもそこそこの選手(技術的に?)がいながら、どうしてチーム力があがらないのか?
世界を見れば、19,20,21の代表選手が大活躍である。メッシを筆頭に、きら星のごとく現れているのに!
- ところで、今の日本の子供たちは、正しい『競争』を教えられているのだろうか?『勝つ』と言うことをどのように認識しているのだろうか。
ここでの最大の問題は、『学校のサッカー』である。これは世界標準では、非常に特殊な形態であること。子供たちはどこでサッカーを教わるべきなのか?学校で?クラブユースで?
先ほど提言した指導組織を目指すとするならば、学校サッカーは存続し得ない。私立であれ、ましてや公立で指導体制の整った組織など成立するはずがない。しかし、学校サッカーはなくならなくてもよい。なくなったらサッカーを楽しむ場が減ってしまう、日本では。つまり、学校サッカーは存続してもよいが、トップと結びつくのは学校サッカーではない仕組みが必要なのである。現実的には、学校サッカーで芽のある子をトップに連結した組織が拾い上げられるようにすることで解決できないであろうか?
- もうすでに日本サッカー協会は、このようなプロジェクトを進めているかもしれないし、企画しているかもしれない。私のような専門家でもない単なるサッカー狂が思いつくのだから・・・。日本初のサッカー選手養成学校もできたようだし(全国の資質のある中学生高校生年代を対象にしたと思った。それも男女とも)。センターフォワード養成プロジェクトも行われているようだし。
大いに期待しましょう。そして日本のサッカー文化のつぼみがふくらみ、花開くのを心待ちにしましょう。・・・・お楽しみはこれからです。
(以上、Dsk.To氏のメールより改変 20060701午前)
お〜ぃ、これでどうだい??
さて、ボクも補足してみよう。。。以下は、関連して思っていたこと、思ったことなど記載する。
■準決勝第1戦: イタリア 2−0(延長戦) ドイツ 20060704 21:00Up
今日は準決勝第1戦のイタリア−ドイツ戦だ。どっちが勝つかな〜〜。ドイツ、やや有利と見たが、どうだろう?どっちが勝っても良いけど、クリンスマン(監督)のあの異様な飛び跳ねる姿は是非見たいね。。。そろそろ寝ないと!!
- ところで、中田が引退と昨日発表になって、巷ではガタガタしてるようだけど、ボクにとってはどうでもよいことだ。全く評価してなかったから、あぁそうかい!ってなぐらいかな。。。でも、引退してもらって良かったと思うよ、実際。次の日本チームに彼は要らない!これで、スッキリとチーム作りしやすくなって皆ハッピー!だね。
まあ蛇足だが、結局彼は最後まで「自分だけの」サッカーだったね。
(以下、試合後 20060705)
いや〜〜劇的な幕切れでした。このゲームもPK戦か〜とか思っていたら、なんとなんと延長戦でのこり1分ぐらいで、イタリアの見事な一点が入りました。。。そしたら、あれよあれよと、デルピエロがもう1点。さすがデルピエロ、何気なく入れちゃったけど、かなり難しいシュートでした。。。これも見事です。クリンスマンの「飛び跳ねる姿」をみることはできなかった。このようなゲームを見てると、勝負のあやとは何なのか??と、つくづくする。。。
今年のワールドカップは、特に、試合開始早々と試合終了直前によく点が入る。油断してると見逃しちゃうよ!
■3位決定戦: ドイツ - ポルトガル (主審:上川徹 ←これが重要!)
今日は、あと数時間で3位決定戦だ。ほんとのこと言うと3位はどうでも良いのだ。オリンピックならメダルを取れるかどうかという決定的な線引きがあるが、ワールドカップは違う。ワールドカップは優勝を目差してどこまで行けたか、が問題なので、3位決定戦は基本的に意味がない。実際、当の選手たちはどんな感覚で3位決定戦に臨むのだろうか???正直なところ分からないが、試合をやる以上は負けたくないというぐらいでないかとも想像してしまう。
というわけで、この試合の意義は主審が上川さんになったということだ。日本人審判としてはじめてワールドカップ決勝リーグで笛を吹くことになった。とっても素晴らしいことで、頑張ってください。応援します!。
勝敗に関しては、これも予測できない。地元ドイツに分があるかな〜という気がする。
(あとは試合後に!)
たった今試合が終わってドイツが3−1で快勝した。面白い試合でした。スピードもあるし、ダイレクトパスがピシピシと繋がるし、枠へいくシュートも多いし、キーパーのセーブもいい中で、数々の得点シーンがある。高度なサッカーを堪能させてくれました。カーンもさすがだし、最後に出てきたフィーゴのセンタリングもここしかないという完璧なものでした。日本代表選手という一般から見れば無茶苦茶上手い選手が色あせてみえる選手達の中で光る!。スターといわれる名の通った選手は、やっぱりそれだけのプレーをするな〜とつくづく思います。(20060709 早朝)
■決勝: イタリア - フランス戦
この試合も予想するのは難しいが、私はイタリアの優勝とみた。フランスは、ジダンがどのくらい機能するかどうかの1点にかかっている。その点、イタリアは守備はほぼ完璧で、攻撃もいろんな可能性をもっている、というのがその理由だ。はてさて、楽しみだな〜〜。でもPK戦だなんてのは、さすがにやめてね!
(試合後)
優勝はPK戦でイタリアになった。。。PK戦、ボクの一抹の不安通りになってしまった。現実しょうがないのかもと思いつつも、決勝戦はPK戦ではなくて決着を付けて欲しいと思います。前々回のイタリアーブラジルもPK戦でバッジョが外してブラジル優勝でしたが、あれもスッキリしない優勝でした。
そして、ジダン。何を言われたのか?引退試合で頭突き退場とは!!何を言われたにせよ「うるせー!」と一喝するぐらいで止めておかないと。。。
昔、ジーコがボールに唾を吐きかけたシーンを思い出します。スーパースターがスターらしかなぬ行為を行ったとき、マスコミや関係者などのとまどいが感じられます。普通だったらムチャクチャ非難するのに一流のレッテルが貼られてる選手にはどうしても甘くなる。何か変だよ、とは思うのだが。。。まあ、ボクらが思う以上に本人の後味が悪いと思うから、それが罰ということなのかもしれないが。。。
少し脱線するが、そもそも何かに秀でた人は、その全てが素晴らしいかの如く扱われる傾向が強い。そんなことは完全にあり得ないことなのだが、何故かそうした扱いが多い。困ったものだ。サッカーが上手いから人格者である必然は全くない。様々な人がいて当たり前だ。サッカー選手としてサッカーの技量を評価することと、その人の人となりを評価することは全く別の次元であることを忘れてはならない。一番問題なのは、重要な判断を有識者と言われる人に委ねる場合である。知識があることと判断力があることは別のことなのに、専門家や権威者という名の下に判断まで委ねようとする。特に注意が必要なのは、医者、作家、弁護士、政治家だろう。一定程度以上に頭が働くだけに、その表面的な姿や評価とは別に、その人格については極めて要注意である。例えば、エイズのケースはその典型であるが、そうした類は山のようにある。この辺り、一度きちんと論じてみたいと常々思っているが。。。以上、脱線話でした。
■■■Dsk.To氏からのメール (20060708より 抜粋編集して紹介)■■■
決勝戦を前にDsk.To氏から長文メールがきていた。決勝戦展望、オシムジャパン、中田引退に関するものだ。その中から、決勝戦展望、オシムジャパンについて、その要旨(抜粋編集)を紹介する。中田に関する論評を紹介しないのは、その内容云々ということではなくて、ボクに取っては、敢えてここにスペースを割くほどの問題では無く、既にどうでも良い案件だからだ。
【決勝戦予想】
さて決勝戦。私(Dsk.To氏)の予想は…。
- 心情的には、老練三銃士のフランス優勝の予感(希望)。
- しかし、戦力分析的には、ジダンはガットゥーゾ、カモラネージ、ザンブロッタの三獣神にずたずたにされ、ピルロ、トッティというコントローラが二枚仕立てのイタリアが有利、仕上げの陣容もアンリ一枚に対して、ジラルディーノ、トニのイタリア、まして控えにはデルピエロ、忘れちゃ行けないインザーギ!!総合力ではどうしてもイタリアと言わざるを得ない。
- 守備一辺倒のイタリアが、攻撃的な守備と1点にとどまらない得点意欲でワールドカップを制するのでは?もはやかつてのイタリアのように『サッカーの試合は1:0が最高の試合』と言う文化は変化したね、これも各国の選手が集まったセリアAにおける変化かしら。ACミランあたりの攻撃的な改革が功を奏しているのでしょうか。
【オシムジャパンとサッカー文化】
個人的には、オシム就任賛成である。これは、オシムがジェフで作った『走るサッカー』が今代表に必要だからではない。オシムは日本の未熟なサッカー文化を承知し、成熟しきらない選手たちを承知し、そのうえで投げ出さずに日本のサッカーに携わり、何とかレベルアップさせよう、サッカーという広大な世界に引き上げようとしているからである。日本のサッカーをあきらめず、さげすまず、憤らず、さめずに向かい合えるからである。そう、オシムはサッカー文化で培われた哲学を持っているからである。
いま、オシムジャパンを取り巻く日本の幼稚なサッカー文化は、『オシムが日本代表を強くする』といった期待と『オシムが走る日本代表を作り上げる』と言った論調である。サッカーにおける、選手、チーム、代表というものを、もう少し世界レベルでとらえられないのであろうか。
代表とは、“セレソン”である。 (解説 Wikipediaより : 本来は「選抜」という意味であり、日本語の「代表」とはややニュアンスが異なるが、ポルトガルやブラジルなどの各種代表チームの愛称として定着している。。)
代表監督に求められるものは何か。わたしはコーディネートの能力だと思う。国を代表する選ばれし才能をいかに組み合わせ、ゲームや大会に向かってコントロールするかである。選手は、日頃所属するクラブで鍛えた能力を代表チームで120%発揮する。そう120%である。選ばれしものたちが、100%の能力しか発揮しないでどうするんだ。いや、120%発揮してしまうチームを代表監督がコーディネートするんです。今残っているチーム(←Wカップで)見ればわかるよね。
代表監督は『育成』する人じゃない。『組織』づくる人なの!!日本代表が強くなるには、Jリーグ各クラブが世界で戦えるクラブ、選手を目指してトレーニングする意気込みと選手個々が、世界レベルを目指すどん欲な向上心が必要なのである。それを選ばれし者があつまるセレソンで代表監督が指導してどうなるの!!ここら辺を日本社会、日本サッカー文化はまだまだ気づいていない。
(以上、Dsk.To氏からのメールより 20060717Up)
■まとめ - 20070717
ワールドカップ2006ドイツ大会は、イタリア優勝で幕を閉じた。ジダン問題がまだ燻っているが、かってにやってろ!という感じだ。以下、ボクの感想を雑雑と紹介して本稿を終わろう。
- 日本は2敗1引き分けという最悪に近い結果だったが、中村俊輔の調子が出ず、ジーコの今回の采配では残念ながら順当な結果だった。ここでは、ボクの悲しい予想は予言者の如く怖いくらいに的中した。
- 主審を勤めた上川徹氏が最も活躍した。
- ベテランが活躍したが、次世代を担うべき若者の活躍は見えなかった大会だった。ポルトガルのロナウドくらいだったかな。。ある意味一区切りの大会だったともいえる。次回大会は、全取っ替!という感じだろう。
- アジア勢全滅、もう少し頑張らないとダメだね。客観的にみて、代表枠4.5は多すぎる。
- ヨーロッパでの大会は、やっぱりヨーロッパが強い。あれほど強さを見せつけたアルゼンチンも驕り高ぶったブラジルも敗退して欧州選手権みたいになってしまった。
- 決勝トーナメントからがワールドカップ本選だ、というのがよく分かった大会だ。決勝トーナメントに残ったチームレベルはさすが。
- 新しいボールのせいもあるが、相変わらずワールドカップのシュートは凄い。
- 組織プレーのアルゼンチン、守備だけではないイタリア、試合が面白いドイツ、という従来に無い新しい面がみられた。
- 驕り高ぶったブラジル、相変わらずWカップでは弱いスペイン、身体能力の高いアフリカ勢、弱いアジア勢、などは従来どおりであった。
- 全体的にラフプレーがひどい。FIFAはもっともっと対策をとらないといけない。一発退場の選手は2試合出場停止など。。。
- やっぱりワールドカップは凄いし、面白い!!次の2010年南アフリカ大会を楽しみにしよう。その時まで、皆さん!ごきげんよう!!
う〜ん、なんだか冴えない「まとめ」だが、これで終わりとしましょう。。。