北京 第3日
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今日も北京の世界遺産を最低一つは見たいと思ったが、少しはショッピングもしたいので二つは無理そうである。結局今回は頤和園をあきらめて、ホテルに近い天壇を選択した。天壇は歩いていける距離である。昨日のホテルの朝食がごく普通の西洋風バイキングだったので(台湾で食べた豆醤・油条が忘れられないこともあり)、朝食を探しながら歩いて行くことにした。

すぐに地元客でにぎわう店を見つけたが、何しろ全く言葉がわからない。おずおずと入る。みようみまねで豆乳をつぎ、饅頭をもらって食べていたら、卵を持って来てくれた。出口で払ったのは二人分で五元(約75円)。

はずかしいことに、中国の通貨がRMBであることすら知らずに出かけた。RenMinBi (人民費?)らしい。 その単位が圓、角、分である。角は圓の10分の1、分はさらにその10分の1。角はコンビニでは使用したが、たいていは圓だけで足りる。

圓(yuan)は円と同じである。 街の値段票に¥5などと表示されているからちょっとめんくらう。これは中国圓のことであり、けっして日本円ではない。 圓の略字が元。お札には圓とあるが、コインには元と記されている。 いちいち日本円、中国圓と書くのも面倒なので、ここでは円は日本円のこととし、中国圓は元と記す。

日本円から中国圓への交換レートは、初日は一元あたり14.66円、滞在中円高のため最終日には14.6円を割った。空港、銀行、ホテルどこも交換レートは同じであるようだ。規制があるのかも知れない。一元15円で暗算するのは楽である。10倍して5割(半分)増やせはいいのである。例えば5元なら、50+25=75円となる。

そのまま天壇へ向かって歩いていくと、工事中の場所が多い。その中に近代的な劇場のビル(ウィーンのゼセッションを思い出した)が見えてくる。道を挟んで反対側には天橋楽茶園。このあたり(天橋)は今は再開発の真っ最中であるが、かつて歓楽街があったらしい。劇場が多いのはその名残りのようだ。そして、なんと天橋楽茶園の隣は、今夜行く万「月生」劇場ではないか。ホテルからタクシーをつかわずに行けるとわかってラッキー。

天壇公園

北京で目につくのが遊んでいる大人たちである。東京やロンドンとは違って、パリでもソウルでも街中で遊ぶ大人を見かけた。しかし、北京ほどではない。路上いたるところで夜遅くまでトランプや将棋や麻雀をやっているのだが、朝の公園ともなると、社交ダンス、太極拳、球技など思い思いの健康法を楽しむ中高年の人でいっぱい。後で劉恒江さんに聞いたところによれば、一定の年齢以上の人は公園に入る定期のようなものが買えるらしい。

ダンス音楽は中国風で競技種目とは違うステップもある。
中国の将棋
圓丘:皇帝が天帝に報告を行う場所。最上段中心点では小声でしゃべる自分の声がはっきり聞こえるらしいのだが、ガイドが大声で喚いていて未確認。
反対側の人の声が聞こえるようになっている回音壁もこの近くにあり、こちらは確認。雨は長くは続かなかった。

前門−大柵欄−瑠璃廠

実は中国旅行で一番恐れていたのはトイレ。その昔(返還前の)香港であまりの汚さに驚いた経験があるのだ。しかし、今回の北京ではそのイメージは完全に払拭された。少なくとも有名観光地の公衆トイレは全く問題がなかった。そのまま前門まで歩き、功徳林素菜館で精進料理。

大柵欄は、昨日歩いた王府井大街とは異なり下町風の市場。

大柵欄から瑠璃廠(清代の街並みを再現した骨董品街)まで胡同を歩く。

万「月生」劇場(雑技)

皿回し 回しながら空中回転
梨園劇場の教訓を活かして、しっかりとビデオに収録。
一番高い席(150元)を予約したのだが、ビデオ収録
には最高で正解。 前にテーブル付き(もちろん茶菓子
も)なので見やすく、しかも前一列は最後まで人が座
らなかった。
片手の上での演技が続く ...

ガイドブックのレストランは終っている時間である。ホテル近くの小さな店に入ってみたが、味は悪くない。中国のビールをたのんだら大ビンが出て来た。これが3元(約45円)。坦々麺も3元。空芯菜をたのんだら10人前はあろうかというほどでてきたのにはまいった(8元=約120円)。今日はたくさん歩いたので当然のようにマッサージ(タイ式)。


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