IEのシェア低下分をMozillaが奪う 今日の日経の記事に、Internet Explorer(IE)のシェアが、 調査を始めた1999年以降始めて低下したとある。 調査は、米ウェブサイドストリーという民間の組織で、 調査対象の範囲が全米に限ったものかは分らない。 低下の理由は、欠陥が相次いで見つかり、マイクロソフト社の対応が後手に回ったためという。 ではどれだけシェアを失ったか。 僅か1%程度。 6月4日の95.48%から、7月9日の時点で94.16%に低下したという。 これは、低下と言うより依然独占状態と見るべきだろう。 IEのシェア低下分をMozillaが奪ったそうだが、 寧(むし)ろMozillaのシェアが如何に低いかの方がニュースである。 Mozillaのシェアは同じ時期に3.54%から4.59%に上昇。 マイクロソフトの低下分を奪った格好になる。 しかし、この状況は変わる可能性はある。 欠陥の発見が被害に直結するわけではないが、やがてそれを衝いた悪質なビジネスが現れるかもしれない。 あからさまに被害が起きると、潮が引くようにシェアは失われるであろう。 先月、IEでWebページを閲覧するだけで個人情報が盗まれる欠陥が見つかった。 今だこの欠陥は抜本的に修復されていない。 そのため、専門家等は他のソフトを使うよう勧めている。 その声が広まっているかどうかは知らない。 Mozilla は第一野党の座にいるわけで、Mozilla にとってはチャンスである。 |
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Windows Update マイクロソフトは今日14日、7月の「月例アップデート」でパッチ(Patch)を公開した。 Windowsに「緊急」のセキュリティ・ホールが2件、「重要」が3件だとかで、 何だか知らないがWindows Updateを実行してパッチを当てた。 以前は、うっかりパッチを当てるとマシンの調子がおかしくなったりするので、 様子を見て当てたり当てなかったりしていた。 バグで、Windows 2000 が20倍遅くなるということもあった。 ところが最近では、何かと物騒なので素直にパッチを当てるようにしている。 ただし、パッチは月一回だけ公開しているようなので、 「自動更新」は意味がないから「コンピュータを常に最新の状態に保つ」のチェックは外してある。 第一、勝手に検索したりインストールされるのは気に入らないし迷惑である。 後で気づいたが、IT Pro の記事「IEにパッチ未公開のセキュリティ・ホールが続出」が出ている。 Internet Explorer(IE)に関する4種類のセキュリティ・ホールがあるそうで、 今日公開されたパッチとは別物だという。 対策は「アクティブ スクリプトを無効にする」、「別のブラウザを使う」ことを挙げている。 日経BP社のIT Proのアドレスは連絡先のページにリンクを張っています。 ![]() |
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Mozilla 1.7.1 日本語版 Mozilla 1.7.1 日本語版が公開された。 先日、Windows版のMozillaに見つかったセキュリティホールの修正版である。 これはMozillaの欠陥というよりも、Windowsの機能に起因したもののようである。 従ってMSN MessengerやMicrosoft Wordなどにも同じ脆弱性が相次いで見つかっている。 Webページを開いたり、リンクをクリックしたりすると、 PC内の任意のプログラムを実行させられる可能性があるそうだ。 この脆弱性は、アプリケーションをWebページなどから起動できるようにする「shell:」機能に関する問題で例えば、Internet Explorerのファイルを開くで と入力すると、ApplicationDataフォルダが開く。 この機能を使って仕掛けられたリンクをクリックするとにより、 予め別の手段で送り込まれた悪質なプログラムを起動される恐れもあるという。 以上、日経BP社のIT Proの記事から。 Mozillaを開発しているmozilla.org によると、 「ソフトウェアにセキュリティ脆弱性が発見されたときには迅速に対応する最大限の努力を続けて参ります。」ということで、安全面でMozillaを使っている。 これはNetscapeの兄弟分で、さらにMozilla Firefoxもあるが省略する。 タブ式ブラウザで、リンクをタブで開くことが出来る。 これが便利で、リンク元に戻ったり、幾つかのページを比較して見る時に、タブを切り替えればよい。 意外にMozillaを使っている人は少ないと仄聞するので、日本語化を行なっている 「もじら組 JLPプロジェクト」のURLを以下に示す。 ここからMozilla日本語版をダウンロードできる。 Windows版は、mozilla-win32-1.7.1-ja.exe でサイズは約12.5MB。 「もじら組 JLPプロジェクト」のURL http://www.mozilla.gr.jp/jlp/ |
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戦いすんで日が暮れて 政治のことを別にすれば、参院選はよくなってきたように見える。 以前は、「UFO党」だとか「オカマの党」だとか、わけのわからないものが現れて来た。 今回もいるにはいたが、やがて消えるだろう。 形だけでもイギリスの小選挙区制にしたお陰のようである。 共産も社民も選挙区で全敗した。 あれだけ負ければ、無所属で出馬する愚挙は遠慮するだろう。 国会は立法の場である。 一人で何かする所ではない。 居眠りぐらいは出来るかもしれないが。 まるで、ハタキでホコリを叩(はた)いた様な選挙だった。 叩(はた)いて綺麗(きれい)にしたら、自民と民主に公明がタンコブのように付いてきた。 自民は公明の票に助けられ、自民支持者は公明に加勢せず、民主を助けたという。 これでは、二大政党制にはまだまだ遠い。 イギリスの労働党は、元は犬も食わない社会民主系の政党であった。 現首相のトニー・ブレアは党首になると、党綱領の第4条改正を行なった。 産業の公有化を目指した条項で、労働党たる所以(ゆえん)の条項を捨てたのである。 党内の反対勢力を一掃し、政党を生まれ変わらせて、そして 18年続いていた保守党から政権の座を奪取したのである。 マニフェスト作りだけを真似てもダメである。 選挙をするだけの、「政治」をしない政党に夜明けは来ない。 |
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御馳走帖 ・ ビールの飲み方 ビール好きには飲み方に一家言を持つ人も多く、 飲み頃の温度や注ぎ方など、人それぞれ煩(うるさ)いようだ。 ひとつだけ共通しているのは、たとえ缶ビールの場合でもグラスに注いで飲むことであろう。 後はキンキンに冷やそうがある程度に冷やそうが、泡は指二本だとか、或はグラスも冷やすとかというような事は第二のことであって、 好き好きでよいと思う。 池波正太郎は「コップに三分の一くらい注いで、飲んじゃ入れ、飲んじゃ入れして飲むのが、 ビールの本当にうまい飲み方だ」と書いている。 私の場合、大体これに近い。 コップに注ぐのは、表面全体を泡で覆わせるためである。 ビールは空気に触れるとたちまち成分が飛んで、風味を失うので、 泡で蓋をするのである。 泡はしばらくすれば消えるから、 飲み干す分だけ注いで、落ち着いたらすぐに飲むのがよい。 家で常用しているグラスは、小さく細いもので、大分前に近所の酒屋に貰(もら)ったものらしい。 半分程度注いで飲む。 いつも飲んでばかりいるわけではない。 肴を食べているときには、グラスは空っぽにしておくのである。 そしてまた、半ばほど注いでグイッと飲み干す。 |
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猛暑 (承前) 梅雨はどこへ行ったのか。 天気図を見たら、前線は列島の北側にずれて、くたびれたように股を広げて垂れている。 日本海に雨を降らせている様でもなさそうである。 何年か前に飛行機に乗っていたら、パイロットが「これから、前線の中を通過します」と言うので、 どうなるのかと様子を伺っていると、余り揺れもせず何も起こらなかった。 昼時、近くの公園に出てみると。 鳩が木陰に群れていた。 鳩もやはり暑いのか。 踞(うずくま)ってじっとしているもの数羽。 小枝をくわえて暇をもてあますのが一羽。 時々バタバタと狂ったように飛び上がるのがいる。 暫(しばら)く見ていると、二羽の鳩が日向(ひなた)を歩き出しこちらの木陰にやって来る。 頭をコクリコクリと動かして、首をひねっては、丸い目をキョロキョロさせながら近寄ってくる。 来ても餌はないよ。 新聞によると、連日の猛暑でスーパーの惣菜売り場の揚げ物全般がよく売れているという。 あんまり暑いので台所で火を使いたくないからだそうだ。 てんぷらは五割増で、酢の物四割増だとか。明日はビールの話でも書こうかな。 |
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猛暑 今日の最高気温は35度くらいまで上がったようで大変暑かった。 今年はこのまま猛暑の夏になるのだろうか。 梅雨はどこへ行ってしまったのだろう。 暑いと何でも売れるから、景気には良いことだろうが、ほどほどに願いたい。 去年の夏は寒かった。 何でも3のつく年は冷夏になることが多いとかで、93年も冷夏で米作に被害が出た。 その翌年、10年前の94年は暑かったように記憶する。 気象庁のホームページで、過去の観測データを見てみると、7月と8月の平均気温に差がないので暑かったのだろう。 ひと月分の気温を平均してしまうと、暑いのかどうだか分らなくなってしまう。 この電子閲覧室というページは、Javaを使って、色々なデータをグラフにして表示できて面白い。 例えば、気温の変化のグラフを年度ごとに表示して比べてみることが出来る。 気象庁のURL http://www.jma.go.jp/JMA_HP/jma/index.html |
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モナリザ 鳥瞰(ちょうかん)は、高い空中から地上を見下ろすことである。 一昨日の「日本最古の東京鳥瞰」で、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」を思い出した。 「モナリザ」は別名「ラ・ジョコンダ」ともいい、十六世紀初頭に描かれたという。 謎めいたこの肖像画の、" 微笑 " のことはよく話題にされるが、 実はこの絵の背後の風景が鳥瞰図になっていることは余り取り沙汰されないようである。 地上から遠く離れた場所から見たような構図で、 彼女があたかも空の上にいるかのような印象を受ける。 それがこの世のものでないかのような雰囲気を漂わせているのである。 そして鳥瞰図は、ダ・ヴィンチが発明した手法である。 話は変わって、紀伊國屋書店のデータベースを検索したら、『大東京鳥瞰写真地図』 の復刻版が90年に出版されていたようだ。 『大東京写真案内』(博文館新社)というもので、 販売価:\2,854(税込)。 店舗には在庫なしだそうだ。 また発見された写真地図は、MAPSHOPで販売されていた。価格は21万円。 MAPSHOPのURLは http://www.dosanko.co.jp/mapshop/ |
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御馳走帖 ・ デパ地下 百貨店の地階の食料品売り場が様変わりしたのはいつ頃からだろうか。 以前はお惣菜といえば、筑前煮、金平ゴボウや揚げ物など日持ちのするものばかりだったように思う。 ところが今では、全国チェーンの専門店が幾つも入り、新鮮な野菜や果物、産地品の山の幸・海の幸を使って創作サラダや惣菜が賑やかに並んでいる。 その上、一流ホテルのレストランや日本料理の老舗なども入って、 コース料理のバラ売りをしている。 夜の飲食店の客がデパ地下に流れたと数年前、新聞で読んだ覚えがある。 値段は高目だが、店で食べるより安上がりだろう。 不景気で並の飲食店の客足がにぶるなら、一流のホテルや日本料理店も同じだろう。 逃げたお客を先回りし、デパ地下でつかまえるとは見上げたものだと褒めたい気もする。 |
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日本最古の東京鳥瞰(ちょうかん) 日本最古というと太古の昔のような趣があるが、そうではなく七十年前のことである。 航空写真地図が、海上保安庁の資料館で見つかったそうで、 先日の新聞で知った。 東京のほぼ全域を縮尺一万分の一で撮ったものだという。 昭和八年(1933年)に刊行された『大東京鳥瞰(ちょうかん)写真地図』のことで、 版元は博文館である。 関東大震災から十年、復興を遂げ、空襲を受ける前の東京の姿がリアルに記録されている。 新聞では、東京駅周辺、六本木近辺と隅田川周辺の三枚の写真が載っていた。 東京駅周辺の写真には、皇居東側に文部、大蔵、内務省の建物が並び、官庁街だったことがわかる。 六本木近辺には、軍事施設などが記されている。 興味深いのは隅田川周辺の写真で、新大橋、清洲橋、永代橋が見える。 隅田川大橋は、まだ架かっていない。 隅田川には風情がある。 昔からその様で、広重の『名所江戸百景』があるし永井荷風の明治期の小説に『すみだ川』がある。 アーチをブルーの光でライトアップした永代橋の夜景は美しい。 |
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御馳走帖 ・ 蕎麦、パスタ、中華そば 麺類はその素材を味わうのがいい。 蕎麦(そば)はもりに限る。 蕎麦粉の味が美味しいのである。 かけにするなら、具は色々と入れないのが良い。 ただし冬場はまた別である。だが、今は冬のことは考えたくないので省略する。 パスタもデュラム小麦のセモリナを食べるのが目的で、具はそれを妨げるものであってはいけない。 最近では、どこのスーパーにもデュラム小麦のセモリナの乾燥麺は置いてある。 家で常用しているのは、バリラ社のスパゲティである。 食べるなら、アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノが美味しい。 ペペロンチーノは、具がないようなものなので「絶望のスパゲティ」と呼ばれているが、勝手に云わしておけばよい。 ボンゴレ・ビアンコも美味しい。白ワインの風味とアサリの旨みが堪らない。 ラーメン・中華そばは、つるっとしたものより縮(ちぢ)れた麺が好みである。 二年ほど前から、「ちりめん亭」の中華そばや辛味そばを、時々食べに行く。 醤油味のスープがあっさりとしていて、縮れ麺によく馴染んで美味しい。 麺は、通常よりも水を多くして長時間かけて熟成させて作るそうでこれが旨いのである。 「ちりめん亭」は、モスバーガーが経営していることは最近知った。 |
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七五三と厄年 昨夜のNHKニュースで、死産した胎児の男女の比率は、男子の割合が年々高まり、妊娠中期では男子が女子の10倍にのぼっていると言っていた。 目出度く生まれてきた子供は、やはり健康に注意して大切に育てなければならないものである。 長らく平均寿命を下げていたのは、子供の死ぬ比率が高かったためで、元々子供の命は弱いもの危ないものである。 今と違い江戸時代は、多くの子供が死んだ。 この時代、「七歳までは神のうち」と言われ、それまでに死んだ子供は人の「死」ではなく、神様があの世に帰っていったと考えたそうだ。 ようやく八歳に成長して人間界の子供として迎えたのである。 七五三を祝うのはそのためである。 男子は三歳と五歳、女子は三歳と七歳の年の十一月に氏神に参拝するのは、子供の成長を祈るためである。 三歳と五歳と七歳は、子供が成長する節目で、その危ない節目を乗り越えるのを見守ったからである。 同じような節目に、厄年がある。特に、男の厄年の四十二歳は「死に」通じ、女の厄年の三十三歳は「散々」な目に遭うというから、注意して越えなければならない節目である。 厄年は、前厄と後厄があり三年続く。 現在は宗教的な意味合いは薄れたが、厄年は今でも生きているそうだ。 丁度この年の頃になると、体質に変化が現れる時期で、食事や生活習慣を見直す事を注意する意味があるらしい。 そろそろ、そういうことを考えて健康について見直してみれば良いだけであって、 厄落としや厄払いの祈願の必要は特にないという。 |
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雑記 気長に待つことにしていたつもりが、気がつくとMozilla 1.7 日本語版が公開されていた。 Internet Explorer(IE)とOutlook Express(OE)は、恐ろしくて使えない。 事実、OEは一度も起動したことがない。 帰りに寄った本屋で、内田百閒の新刊文庫「第三阿房列車」が出ていたので買う。 この二年ほど、百閒の文庫は毎月出版されている。 百閒の読者には十代の頃にその文章の魅力に惹き付けられて、 ファンになったという人が案外多いという。 女性ファンが多いそうだ。 新しい読者が増えるとよいな。 花や猫の写真ばかりじゃ寂しいので、百閒先生にも登場して頂くとする。 ![]() |
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