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ソウル
Seoul

 北村文化センターでもらったパンフレットの表紙に載っていた約100年前の古地図。
見事に東西の宮殿に挟まれた北村の位置を示しています。また南には清渓川がその上流までしっかりと描かれているのをはじめ
河川があちこちにしっかりと描かれています。それらの過半は暗渠になったのでしょうね。
そして、昌徳宮と宋廟とはしっかりと繋がっているのでした。その間に道路を通したのが日帝なのだそうです。

 韓国から帰ってきてから、佐倉の歴史民族博物館で「日本建築は特異なのか」ーー東アジアの宮殿・寺院・住宅ーー展をやっているのを見つけ、期間末ぎりぎりに見に行きましたが、いやなかなかタイムリーで面白かった。西洋から見れば殆ど差のない中国、韓国、日本の3ヶ国について、でも我々から見れば歴然とした差があるという比較を、宮殿・寺院・住宅を主体にして結構分かりやすく解説してくれていました。
 
 その中でソウルについては、風水の影響が色濃く反映されながら形成されてきたという説明がされています。結構起伏のある地形を読み取りながら1300年代末期には王宮を配し、更に東大門、南大門などを設けていき、町が形成されていったとのこと。中国の厳格なシンメトリーから来る堅苦しさからの変容は、結構日本に通じるものがあるようです。いや、東大門、南大門の配置は、北京や平安京より遥かに自由になっており、地形優先、そして多分風水優先という思想が受けて取れます。確かに南大門などはこれは西大門ではないかと思うほど、西に位置しています。でもよく見てみると宮殿の南にはその名の通りの南山があるから、どうしても南大門はそれを避け、西になった訳か。なるほど。

 そしてソウルでは、正に宮殿、寺院、そして住宅を見て回ってみました。

 

放火によって焼け落ち、再建中の南大門。その復元が待たれます。しかしオフィスビルが聳えてますね。


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