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2年生の1学期の中間テストのことでした。答案用紙の点数を見てあ然!「0点」と書いてあるではありませんか。0点なんて、のび太くんの世界だけかと思っていたのに・・・。しかしよくよく答案を見ると、正解もいくつかあります。これはどういうことかと顔を上げると、「後で来なさい」と先生はとっても恐い顔。
そういえば2年から始まった地理の授業だけど、プリントの字はきたないし、声はよく聞こえないし、授業はずうっと寝てたっけ。男子クラスを回避するために選択した地理なもんで(注:2年の社会の選択科目で日本史や世界史を選ぶと男子クラスになる可能性が大だったのです)、共学クラスになったとたん当初の目的は果たしちゃって、試験勉強も全然やらなかったのです。当然、問題はちっとも解けなくて、よせばいいのにメチャクチャな答えを書きまくったのでした。例えば、地球の内部構造の問題で、地殻とマントルの境界面って確か「・・・チッチ」だったなあと思えば、「モンチッチ」という風に(本人なりに努力して)書いていたのです。
「モンチッチとは何だ!モンチッチとは・・・」
授業の後、僕は地理教室の控え室でたっぷりとしぼられました。どうやら僕の解答は先生のお気に召さなかったようで、正解も少しはあったものの怒りの0点にされたようです。この先生は翌年他校に異動されそれっきりだけど、僕が地理に関連する仕事をしていることを知ったら、きっと腰を抜かすだろうなあ・・・。ねえ、岩本先生。
僕の家には、1983年(2年の時)と1984年(3年)のテーマソング選考会の録音テープがあるんだけど、1984年のは卒業してから一度も聞いたことがない。というのもこんな大失敗をやらかしてしまったからです。
テーマソングの審査結果を発表するのは、ステージチーム長の役目。僕にしては一世一代の晴れ舞台です。そこで思いっきり盛り上げようと、吹奏楽部でドラムの友人を呼んで、
「発表の時、「今年のテーマソングは!」というところで止めるから、スネアでタカタカタカタカってのをやってよ」
と頼みました。ところが・・・
もう皆さんはどうなったか分かったでしょう。皆の前に立ってすっかりあがってしまった僕は、「今年のテーマソングは○○です!」と、ドラムを無視して発表してしまったのです。テーマソング当選の歓声の中、ドラムの彼は一人ぼう然。「どうしてあいつはドラムのところに座ってんだ〜!」とのヤジは、今だに忘れることができません。その後のB面の発表の時は、ちゃんとドラムを入れたから許してね、小山君。
劇団扉座の「ホテルカリフォルニア-私戯曲県立厚木高校物語」を観に行った時の台詞に、こういうのがありました。
「こいつ模試で偏差値23だったんだぜ」
「えっ、偏差値って25までしか無いんじゃないの?」
んんんんっ!どっかでこの台詞聞いたことがあるぞ、とふと思いました。それもそのはず、僕は模試の小論文で偏差値17ってのを取ったことがあったからです。
理系クラスにもかかわらず地理を受験科目に選んだ僕は、文系の模試をよく受けに行き、進学資料用の模試データをメチャクチャにしていました。ある日僕が行ったのは、何を間違えたのか「一橋模試」。会場では厚高の連中に、
「なんでお前ここにいるの?」と代わる代わる聞かれ、
「記念受験、記念受験」とよく分からない答えをしていました。
そしてその結果が、小論文の偏差値17。「白紙で出したって17は無いんじゃないの?お前また人がカチンと来ることを書いたんだろう。前科者だからな」と、後で友達にさんざん冷やかされたのでした。