
GOING TO BELGIUM
8月1日の(3)
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再び会場に着いたのが5時ちょっと過ぎ。塀の内側を覗くとステージの上に何人かの人が動いていて、音もしている。近づいていくと、おお、ジャックがいる! まっしぐらにステージに近づいていった。こちらを見ている。「ハイ! ジャック!」と手を上げると向こうも返してくれた。
ジャックがステージ奥に戻り、ふと我にかえると、視線を感じた。横を見ると、男2人女1人がこっちを凝視している。女性は東洋人だ。「日本の方ですか?」と聞いたのと「日本からみえたんですか?」と聞かれたのがほぼ同時だった。 「私はロンドンから来たんです。まさかここで日本人に会えるなんて・・・」「私だって・・・」「だからなのね。さっきあそこの彼に誰か別の人と間違えられたんです」 言われてさっきの男2人を見ると、長い金髪を後ろでしばったほうの子が何か言いたそうに見ている。 「あなたがジェローン? 私がSHOHです。会えてよかったわ」「やあ、きみがSHOHか!」 ジェローンはオランダ人で、私のホームページを見てドイツ、ベルギーでの日程を問い合わせてきた。なにしろ GREAT WHITE はもう7年もヨーロッパではライブをしていないので、必死だったと思う。オフィシャル・ホームページの掲示板にも問い合わせていたが、誰も答えていなかったので、詳細がわかった時点で私からメールをしていた。来られたんだ、よかった。男友達と一緒だが、ふたりとも AC/DC がトリを努めた MONSTERS OF ROCK のTシャツを着てるのがおかしい。何もお揃いで着なくても(^^;)。 そのあと4人でいかにここまで苦労してたどり着いたかをひとしきり話す。ジェローンと友達は隣りの国オランダからだし、車だったから、朝の10時ころ出て今ごろ着いたらしいが、日本人のMさんのほうはこのライブがあるとわかったのが2日前で、しかも間違ったフェスティバル名と地名、ベルギーということしかわからなかったので、ものすごく苦労したらしい。イギリスにあるベルギー大使館にまで問い合わせたが、わからなかったという。そりゃそうだろうなあ。
結局地名を頼りに、人に聞きながらここまでたどり着いたと言っていた。ホテルも着いてからみつけてチェックインしたらしい。私と同じ所だ。村にホテルは2軒しかないから当然と言えば言えるけど。しかし勇気あるなあ。 ステージは地面から1メートルくらい高い所にあり、さらにステージから1メートルちょっと離れたところに柵がある。この柵が異様に高くて、背の低い私が立つと、あごの下くらいに柵の上端がくる。見にくいったらない。地面が平らではないので、柵に沿って歩いてみるとマイケル側のほうが柵が低くなっていることがわかった。Mさんはマイケル・ファンだと言うし、「始まったらこっちで見ようね」ということになる。 メンバーはきのう着いて、ここから車で15分くらいのホテルに泊まったらしい。きのうはちらっとだけ会場を見にきて、きょう(というか明日か)ライブが終わったあとはホテルに戻って荷造りし、朝の4時にブリュッセルに向かって出発、7時台の飛行機でアメリカに帰るのだという。ひえ〜、凄いハードスケジュール。予算がないからだろうけど、ほとんど眠れないじゃないか。体こわさないといいけど・・・。 |
All Words and Photos (C)SHOH