GOING TO BELGIUM

７月３０日

荷物を詰めたらめちゃくちゃ重い。着替えなんてほとんど持っていないのに、どうしてこんなに重いんだ、と思って考えたら、ビニール類がやけに多い。あとはカメラとウォークマン、電池、フィルム、テープといった機材関係。今までこんなに重い荷物を持って旅行したことはない。向こうに着いてしまえば宿は１個所で移動もないから特に問題はないんだけど。 21：55の飛行機だが、航空券の引き取りがあるので、２時間前には空港に着くように言われている。早めに出たつもりなのに、それぞれの駅での待ち時間が３０分くらいあったため、成田空港第二ターミナルに着いたら21：00近くになっていた。疲れた顔で待っていた（残業させちゃったんだもんね）係員から航空券を引き取り、チェックインに向かう。 エールフランスの担当者は私の荷物を見て、「本日は満席ですのでお荷物は預けていただきたいのですが」と言った。が、いまさら言われたってカメラも何もかも一緒くたにほうり込んじゃってるから、簡単に詰め替えられない。「それでは仕方がありませんが、乗機前にスチュワーデスから安全のために機内持ち込みを拒否されるかもしれませんので、ご承知おきください」と脅されてしまった。ＪＡＬに乗ったとき、前の客が機内持ち込みサイズのスーツケースを拒否され、搭乗口の直前で預けさせられてるシーンを見たことがあるが、外国系航空会社でそこまでシビアにするとはとうてい考えられない（注１）ので「はいはい」と適当に返事をする。 遅く着いたために禁煙席の通路側が空いていなかった。少し考え、３人掛けの窓際で１２時間我慢するよりも、煙草の煙を我慢するほうがマシだと思い、喫煙席の通路側にしてもらった。隣りがヘヴィースモーカーかどうか、これは一種の賭けでもあるが・・・。まあ、寝るときに喉が乾燥しないようマスクを持っているので、いざとなったらこれをずっとかけてればいいや。パリからブリュッセルへの搭乗券も一緒に発 券されたので、パリでのチェックインは必要なくなった。 あとはお金をおろさなきゃ、と空港内の銀行に行ってみて冷や汗。空港のＣＤは遅くまでやってはいるが、21：00には終了するのだ。ギリギリだった。下手すると現金なしで現地に着いてしまい、すべてＶＩＳＡカードでキャッシングということになるとこだった。危ない、危ない。 次に腹ごしらえと思って、またまたあせる。食堂・売店はほとんどが 20：00閉店なのだ。もちろん飛行機に乗れば夕食が出るが、23：00くらいになってしまうはず。体調維持のため変な時間に食事をしたくないので、夜の便のときは夕食はほとんど食べないことにしている。そのためには今食べておかない・・・。あいてる中華料理屋をみつけ、そそくさと食事をすませる。 しかし、この便は前にも利用しているのに前はそんなにあせった記憶がない。あのときは早めに空港入りしてたのかなあ。アメリカに行ったときはＪＡＬの夜便を利用したが、あのときは第一ターミナルだったせいか、もっと店も開いていたような気がする。 空港税の自動販売機も終了していて、検札のところで直接買うようになっていた。出国管理はがらがらで、すぐに中に入れた。セキュリティ・チェックでは係員に「１６００のフィルムを持っているんですが」と聞く。「あ、じゃあ手検査にしましょう。出してください」というので、すぐに出せるようにしておいたフィルムを渡す。すると係員は「あ、これだけですか」と拍子抜けしたように言った。 搭乗が例によって遅れ、22：30くらいにようやく離陸した。私の席は喫煙席のいちばん後ろ、軽食や飲み物が自由にとれるギャレーのすぐそばだった。隣りは２人とも外国人（多分イギリス人）で、えらく愛想が悪く、座るときに私が会釈しても返しもしない。でもまあ下手に話しかけられて睡眠の邪魔をされるよりマシかも。おまけに超ラッキーなことに、隣りのおじさんは非喫煙者だった！ 離陸して１時間くらいすると夕食が配られた。オードブルの鮭のテリーヌと野菜だけ食べた。すぐに寝ようかと思ったが、映画が始まってしまった。ビル・マレー主演のまあまあ笑えるサスペンス・コメディだったのでついつい見てしまう。終わってから本格的に寝に入った。この便のいいところは、日本を夜出るので、ふだんと同じように眠ることができ、目がさめてパリに着くと現地の朝なので、あまり時差ボケしないですむところ。ただし、うっかり機内で寝そびれてしまうとあとがつらい。幸い２本目の映画は「釣りバカ日誌」だったので爆睡することができた。起きた頃パリに到着した。 （注１） ところが航空機マニアの友人にその話をしたら、そんなことはないそうです。たまたま私は運がよかっただけらしいので、皆さんはスレスレのサイズの手荷物を作らないように気をつけましょう(^^;)。