
WALKING IN TUNISIA
PART 6(12/27)
コンコルド広場まで歩いてバスに乗り、オルリー空港に戻った。荷物はモグラ氏が運んでくれてるので、チェックインの時間までにカウンターまで行けばいいのだ。らくちん。
空港のカフェでクロックムッシュを注文する。センセが頼んだサンドイッチは、プラスティックの容器に入った味もそっけもないものだったけど、クロックムッシュはちゃんと熱々が運ばれてきた。とろとろに溶けたチーズがパンからあふれてお皿の上にこぼれるほどのボリュームなのだ!
それにしても待ち時間が長いなあ。チェックインしたあとは、めいめい好き勝手に散らばっていて、姿が見えない。モグラ氏はまたもや寝ている。この人、日本でどんな生活を送っていたんだろう?
センセは、リュックの中から魔法瓶をとり出すと日本茶を淹れ始めた。
「あたし、これがないと生きていけないのよねぇ」
ふ〜ん。
この人はツアーも個人旅行も山ほど経験してるらしいけど、食生活だけは日本式でないとだめらしい。お腹をこわした時のために、お米と炊飯器まで持ってきてる(おかゆを炊く)と聞いたときは、さすがに驚いた。
「ちょっと行ってくる」と出かけたセンセが、怪訝な顔をして戻ってきた。
「トイレの中に変なものがあるのよ」
ほんと。洗面所の横にタイルで囲った長方形の箱庭のようなものがあって、中には土が入ってる。
沈思黙考。
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ひょっとしてこれって・・・ワンちゃんの・・・?
さて、いよいよチュニスに向けて出発だ!