WALKING IN TUNISIA


PART 50(1/3)

夜からの強行軍に備えてベッドで横になるが眠れない。パリの友人が泊まっているホテルに電話し、行かれなくなったことを伝言する。

ホテルでの軽食

  • 前菜・・・コッドロー(たらの卵をパテ状に固めたもの)にマヨネーズをかけたもの
  • ミックスベジタブル・・・例の冷凍素材をいためただけ
  • ラムロースト・・・じゃがいものボイルと、かぶ、にんじん、きゅうりをアボカドであえたものが添えてある
  • オレンジ
  • 3人娘の妹がベルトにつけていたぬいぐるみバッグを、ウェイターのおじさんがえらく気に入って、譲ってほしいと何度も言う。

    「だめだめ」と断わると、財布をとり出し、1ディナール払おうとする。

    「ばかもん。そんな安いもんとちゃうで」

    すると今度は食べ物で釣ろうというのか、厨房からいろんなものを運んでくる。オリーブ、マッシュルーム、タジン、アイスクリーム、しょうゆ。

    私たちのテーブルだけ、食べ物があふれんばかり。ほかのメンバーがうらやましそうに見ているのを尻目に、遠慮のかけらもなく食べまくった私たちであった。ごちそうさまぁ。

    空港に着くと、バスを降りる私たちひとりひとりに、タヒルがカーネーションの花を1本ずつ渡してくれた。

    (=^^=)ジーン

    考えてみたら、この旅行の間、彼はずうっと私たちと一緒に旅行していたわけで、奥さんと生まれたばかりの赤ちゃんに1週間も会っていないことになる。 「あしたは休みだからベベ(赤ちゃん)と遊べるんだ 」とうれしそう。

    チュニジアも失業率が高いらしく、こうした旅行者相手の仕事ができるのはかなり恵まれた立場なのかもしれない。でも、仕事だから、というだけでない親切と気配りを、彼からはいつも感じとれた。ほかのツアーメンバーもみんな、別れが残念そうだった。

    「このまま東京までバスを運転してってよ」

    誰かが冗談を言ったら、うれしそうに

    「OK、OK 。ペキン経由で走っていくよ」

    さあ、いよいよチェック・インだ。


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