WALKING IN TUNISIA


PART 39(1/1)

すがにまずいと思ったのか、帰りのバスの中でモグラ氏が言い訳を始めた。

「ツアーというのは既製服を買うようなものでございます。お客様全員にぴったりフィットするということはあり得ませんから、多少の不備はご容赦いただきたい。が、そんなことばかり言ってますと会社がつぶれちゃいますから、何かご不満があればおっしゃってください。ご希望に添うようにいたします」

カルタゴからチュニスに戻る道は、両側が水!

チュニス湖の真ん中を横切っているらしい。高低差がほとんどないから、水量が増えたら道がなくなるのではないだろうか。でも、1本道でず〜っと水の中を走って行くのはとても気持ちがいい。

ホテルに入り、夕食までの間にONTT(観光局)を探したが見つからない。あったとしてもこの時間ではもう閉まっているだろうから、また明日来てみることにしよう。通りには相変わらず男たちの姿しかなく、しかも何をするでもなく佇んでいる人が多い。娯楽が少ないんだろうか。

LE MERIDIEN HOTELでの夕食は、なんと、前回泊まったときとまったく同じメニューだった。1日交代くらいでメニューが巡回してるんだろうか? そういえばこの食堂はどうもメインダイニングではないらしい。いつも食事してるのは私たち日本人団体と、地元の客が数人といったところ。チュニスでいちばん大きなホテルだというのに、欧米人観光客の姿をまったく見ない。ひょっとして・・・隔離されてる?


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