WALKING IN TUNISIA


PART 10(12/28)

テルでの朝ごはん

  • スクランブルエッグ・・・ふつう
  • ハム・・・ふつう
  • チーズ・・・ふつう
  • クロワッサン・・・変。何がというと、ナンの生地で作ったみたいな歯ごたえ
  • ジュース・・・わざわざ書くのもなんだけど、めちゃくちゃまずい
  • 出発までの待ち時間を惜しんで街に出る。

    すごいすごいすごいすごいすご〜い!

    遊歩道に並ぶ大きな樹々から、雀よりも小さな鳥がいっせいに飛び立つ。それが100羽や200羽じゃない。何千という数だと思う。セミしぐれのような鳴き声が、人の声までかき消すほどのすさまじさだ。

    きのうは気がつかなかったけれど、通りにはファーストフードの店が多い。といってもハンバーガーやフライドチキンではなくて、フランス風のデニッシュペストリーとコーヒー、ジュースで朝食をとる人たちのための店だ。軽いおそう菜風のものも並んでいる。ここもやはり男たちばかり。

    オレンジジュースを注文して驚いた。なんと、その場でオレンジを2つに切っては、器械にかけてギュギュッと絞り、下に置いたコップがいっぱいになるまでオレンジを切り続けるのだ。なんて贅沢なんでしょ! もちろん感動のおいしさ。これで0. 3ディナール(約30円)だなんて、信じられない。

    オレンジの横にニンジンも山積みしてあったから、ニンジンジュースも同じようにして作るのかな。でも、水分が少ないから、カスカスのジュースになりそうだなあ。オレンジを混ぜるのだろうか・・・ああ、なんか今になって気になり出したら気持ちが悪い。飲んでみとけばよかった。

    店のお兄さんがなにやら話しかけてくる。なにしろガラスのコップだから、飲み終わるまでは店から出られない。フランス語とは高校以来の御無沙汰で、宇宙人と話しているみたい。でもまあ、E.T.とだって意思が通じるんだから、同じ人間同士、わからないはずがない。

    「中国人か」
    「ノン、ジャポネ」
    「バカンスで来ているのか?」
    「ウイウ〜イ」
    「いつまでいるんだ?」
    「これだけ(指で数を示す)」
    「おお、そんなに短いとは!」

    これ以上会話が進まない。やっとジュースを飲み終わり、「じゃあね」と立ち去る私であった。

    さて、いよいよバスに乗りこみ、カイラワンに向けて出発! 途中の道でローマ時代の水道橋を見る予定だ。


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