
ローマに着いた。空港からオスティエンセ駅まで電車で行き(切符を買うのに4か国語が選べる自動販売機があった!)、ここから15分近く歩いて、地下鉄ピラミデ駅まで行く。動く歩道ではあるが、それでも遠い。それにオスティエンセで降りたところからの案内が不親切で、すごくわかりにくい。そこでまごついている観光客を目当ての白タクもいた。初めてローマに着いて、いきなりこれではひどいと思うなあ。どうしてリムジンバスと併用にしないのだろう?
地下鉄でバルビエリまで行き、予約してあったホテル・システィーナに行く。入ったところに小さな机が置いてあるだけのフロントで、こじんまりしている。机の後ろに座っているおじいさんがとても品のいい、いかにも古きよきホテルマンという風なのもよい。部屋は狭いが、清潔で心地好い。
Yが先についていた。ほんとうはシャワーを浴びたいところだが、時間がない。今日は土曜日で店が7時半まで開いているので、それまでの3時間、目一杯買物に走らなければならないのだ。Yは7日、Wは8日出発だからまだいいが、私は明日帰るので、今日のうちにおみやげを買わないと、(物欲の強い)親・姉妹から冷たくされてしまう。
それまでほとんど日本人に会わずに過ごしてきたのに、ローマのショッピング街に出た途端、日本人だらけになってしまったのには驚いた。店の人も日本人と見ると、
「これ、かわいいよ」
「着てみて」
「よく似合う、買うといいよ」
「こっちも試して」
「何色が好き?赤?緑?茶色」
「サイズは?」
「安いよ」と日本語で矢継ぎ早の攻撃。
うううううぅ。香港みたい。
対する日本人ギャルもすごい。手袋なんか3つも4つもまとめ買いしてるし、日本のバーゲンセール会場とまったく変わらないノリで、ばりばり買いまくってる。気おくれなんて言葉は、彼女たちの辞書にはないのだ。
そうは言っても、ムードに押されて、私たちも熱に浮かされたように歩き回ってしまったのだった。