WALKING IN SICILY


PART 37(1/4)

テルのフロントでエアターミナルバスのバス停の場所を聞くと、やたらていねいに地図を書いてくれたが、結局それはマッシモ劇場の横。しかたがないので劇場まで行ってみると、なんと正面にちゃんと標識があるではないか! きのうだってひとまわり全部見たはずなのに、全然気づかなかった。まさか、時間外は外してあるんじゃないでしょうね?

ともあれ、帰りの足が確認できて安心。モンレアッレ行きのバスには駅から乗ろうと思い、駅行きのバスに乗った。しかし、油断があったのだろう。まっすぐ行けば駅なのに、途中で曲がったきり、違う方向にどんどん走って行く。あれよあれよという間に終点。港のそばで降ろされてしまった。確かガイドブックには、パレルモの危険地帯ということで「港周辺」がのってたような・・・。

たまたま近くにいたおじさんは、冬だというのにTシャツ姿で、なぜか腕章をしている。市民ボランティアか? でもまあ、悪い人ではないらしいので駅に行く道を尋ねると、歩くとかなりあるらしい。が、次のバスは当分来ないというし、そんな寂しいところでずっと待ってる よりは動いたほうがマシだ、と歩き出した。

地図によれば、そこはヴィットリオ・エマニュエル通りで、パレルモ1の繁華街のはずだが、と〜んでもない。

道の両側には自動車の部品屋が多い。でも、売ってるものはサビた金具とか盗品っぽいタイヤとか、まともじゃない。どの家もドアが焼け落ちていたり、窓ガラスが割れたままだったり。門口に立って私たちを見る人々の目つきも険しい。

え〜ん、怖いよお。

と、心の中では泣きながら、歯を食いしばり、顔をこわばらせて、ほとんど駆け足で歩き続けた私たちだった。無事に駅に通じる通りに出たときは、足がガクガクしてしまったほどだ。

ようやく駅につき、今度は9番のバスでモンレアッレに。

ガイドブックには、「モンレアッレには9番か8/9番のバスで」と書いてある。確かにどちらのバスでも行けるのだが、9番のほうが遠回りのような気がした。しかも、着くところがドゥオーモのある広場から離れた街中で、いきなり降ろされると方向がわからなくて迷う。

途中の景色は、8/9番はモンレアッレの丘に登る道をぐるぐると回っていくので、眺めがいい。9番はどこを走っているのかわからないくらい、細かく街の中を走っていく。もっとも、急がない旅なら9番でのんびりいろんな村や街を見ていったほうが楽しいのかもしれない。


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