WALKING IN SICILY


PART 36(1/3)

りあえず、ドゥオーモがすばらしいことはわかったので、明日もう1度出直す価値があることに安心し、バスに乗って帰った。街に入ってからは地図で進行方向を確認していたのだが、途中でどこを走っているのかわからなくなる。ふたりでワァワァ言っていたら、いきなりバスが止まり、運転手さんがどこで降りたいのか聞きにきてくれた。前に座っていたおじいさんとふたりで地図を見て協議した結果、まさにその場で降りればいいことがわかったのだった。人の情けが身にしみる。

夕食は村上春樹氏御推奨の「ア・クカーニャ」と決めていたので、グラナテリ通りを歩いて探した。本で読んだ印象では、小さな食堂みたいなところと思っていたが、意外に立派なレストランでびっくり。開店10分前だったけれど入れてくれた。日本人は夕食が早いことを知っているのだろう。

注文も春樹氏お薦めの

  • パスタ・コン・サルデ(いわしのパスタ)・・・新鮮ないわしとタイム、ミントなどのハーブ、松の実、レーズンと太めのスパゲティ状のマカロニをあえたもの
  • いかの墨のリングィネ・・・歯が真っ黒になるくらいたっぷりのいか墨
  • きのこのクリームスープ
  • トマトのスープ
  • ポークソテーの黒オリーブとローズマリー風味・・・おいいしいけど量が!
  • アーティチョークのフライ
  • シシリー産の赤ワイン
  • ドライフルーツとナッツのペーストをパイ皮で包んだお菓子
  • エスプレッソ
  • ミネラルウォーター
  • 「さすがにここまで来ると、本に出ていたからといって日本人で混み合ったりはしないわね」と言っていたら、なんと日本人の男女が入ってきて隣りのテーブルにつき、パスタ・コン・サルデを注文するのであった。げにおそろしきは日本人。

    おなかがい〜っぱいになってホテルに戻り、寝た。さすがにパレルモで夜遊びする勇気はなかった。


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