
さすがに朝食時は食堂も開いて、食事ができた。 けさは、チョコレートがかけてあるクロワッサン。中にもチョコレート が入っていた。もう、こうなったらなんでも来い!(ヤケ)それと、床屋の看板のねじりん棒のような形の小さなビスケット。昔懐かしい、小麦粉と牛乳だけのシンプルな味だった。
9時にインフォメーション(ホテルの隣だった)に行き、アグリジェント行きのバスについて訪ねたが、SAISに聞いてみないとわからないという。もうひとつ、街中にあるインフォメーションにも行ってみたが、答えは同じ。なんのためのインフォメーションなんじゃ。地図やパンフレットだけは好きなだけくれたが。
しかたなくSAISのオフィスにも行ってみた。が、ここでもわからない。信じられないが、自分のとこの会社のバスが運行しているかどうか、調べようがないと言うのだ。
こうなったらもうあきらめるしかない。鉄道で行くことにした。そうと決めたら、あとは観光だ。
エンナのドゥオーモは木彫りの天井が見事。とはいえ、小さいからすぐ見てしまう。近くにアレッシ博物館があり、ドゥオーモの秘宝やコインがあるそうだが休みだった。
町の端にあるロンバルディア城まで歩いた。ゆうべは暗くて不気味に見えた道も、朝の光の中で見ると中世の面影が残る石畳で、趣がある。建物も石造りの立派なものが多く、所々の壁についたランプも歴史を感じさせる。
前にも書いたようにエンナの街は高い所にあるので、道を歩いていてふと横の路地をのぞくと、その突き当たりには空が見えてしまう。なんとも不思議な風景だ。『ガリバー旅行記』で空に浮かぶ国があったが、あんな感じだろうか。しかも、その路地の両側の家と家の間に紐が渡されて、テーブルクロスやらシーツやらの洗濯ものがひるがえっている。
映画や雑誌で見るナポリは、洗濯ものが景観のひとつになっている。あれはかなり誇張があるのではないかと思っていたが、こちらに来てみて現実なんだと知った。ほんとに干し放題。しかも取りこまない。ソレントにいたとき、同じ鉄道に何度も乗ったのでわかったのだが、前日の洗濯ものがそのまま干してある。干し方もどこか違う。適当に、手で最初に持ったところを、洗濯ばさみでパチンと留めているような気がする。
でも、テーブルクロスはさすがにクリスマスのあとということで、ポインセチア柄とかそれ風のものが多くて、干してあるととてもきれいだった。