WALKING IN SICILY


PART 24(1/1)

スターミナルを探しているうちに、あたりは暗くなってきた。道もわからず、人気はないしで、またもやドキドキしながら安全そうな道を選び、家族連れの後をついていくなどしながら、ようやく繁華街まで出た。

繁華街と言ったって、例によって新年の静寂が支配している。街の人たちはどこに行っちゃったんだろう?

次に心配しなければならないのは今夜の食事だ。ホテルの食堂もしまってるみたいだし、ありつけなければ飢えてしまう。

ホテルの近所を歩き回って、ピッツェリアを1軒見つけた。8時からだと言うのでいったんホテルに戻り、8時きっかりに行く。必死だ。でも、同じホテルに泊まっている老夫婦が、私たちより早く来ていたのだから、考えることはみな同じ。

新年と言うことでメニューはブッフェスタイルのアンティパストとピッツアしかない。

でも、アンティパストが

  • アーティチョーク
  • ピクルス
  • スモークサーモン
  • 魚のマリネ
  • ロシアンサラダ
  • オリーブ
  • にんじんのマリネ
  • ソフトサラミ
  • とあったから、充分だ。ピッツアは4種類のチーズをのせたピッツアに生ハムをプラス。ここで飲んだ赤ワインはシチリア産だったが、抜群においしかった。

    9時を過ぎた頃から、若者のグループが次々にやってきた。小さな街のこと、みんなが知り合いらしく、男同士がほっぺをくっつけあって挨拶している。若者とひと口にいっても、それぞれグループがあって、ジーンズにセーターで芸術家っぽく議論を闘わせる連中、タキシードにドレスと決めている遊び人風マフィア予備軍のような連中、おぼっちゃん、お嬢さんぽい服装で品よく食事をする連中と分かれている。東京だったら、それぞれに向いた店に行くのだろうが、ここではこの店しかないから、みんな一緒というのがおかしかった。

    さらに、ティーンエイジャーは店で食事をする身分ではないらしく、うらやましそうに年上の連中を見ながら、テイクアウトのピッツアを買って帰るのだ。いやあ、まるで青春映画を見ているようで、ワインを飲みながらあきずに眺めてしまう。


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