WALKING IN SICILY


PART 12(12/29)

17:00のバスでソレントへ。これが思いがけない長旅になった。

なにしろ狭い道だからバス同士はすれ違えない。幸いバスの本数が少ないので、どのあたりで遭遇するかのタイムスケジュールができていて、時間待ちをするらしいのだが、ちょうど夕方の渋滞(んなものがあるとは)にぶつかったらしくて、対向車が待てどくらせど来ない。

さあ、このときに活躍したのが車掌だ。バスから降りて、向こうから来る車を止めては様子を聞いたり、ガソリンスタンドかどこかまで歩いていって、電話をしたり(だと思う)。八面六臂の活躍とはこういうことを言う。

結局3時間近くかかってソレントに帰着。でも、おかげでアマルフィ海岸の夕焼けと、山肌に輝く(クリスマスの)イルミネーションを見ることができた。

今回は無理だったが、この次あそこに行くなら車で回って、途中のホテルに泊まりたいものだ。海を見降ろす側がガラス張りのサンルームになった、すてきなホテルがあった。陶器も山ほど買えるし。

夕食は小さなトラットリアで。

  • トマトとモッツアレラチーズ(前の晩のレストランで、近くのテーブルのイタリア人たちが、食事のあとのチーズを山のように食べているのをうらやましく見ていたもので。真っ白でみずみずしくておいしい!)
  • アンチョビのマリネ(日本で言う缶詰のアンチョビではなく、新鮮な小いわし)
  • かにのソースのリングイネ(クリームソースだった)
  • ミネストラ(パスタでなくお米が入っていた。ちなみにミネストローネというと野菜だけのスープになるそうだ)
  • 豆のスープ(あったかい食事が恋しくなってくるとスープを頼んでしまう)
  • 白ワイン
  • エスプレッソ
  • 翌朝は早いので、帰ってからホテルの勘定をすませた。


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