WALKING IN SICILY


PART 11(12/29)

14:00近くにアマルフィ到着。約1時間半のスペクタクル・ツアーだった。

アマルフィは、アラブ・ノルマン風のドゥオーモのあるこじんまりとした美しい街。山腹を利用して作られているから、坂が多く、家と家とが階段で複雑につながっている。知らずに入りこんでしまうと、どちらの方向に進んでいるのかわからなくなるのだ。ギリシャの街がそうだと、Wが言っていた。

ピッツェリアで昼食。

  • たこのトマトソース煮・・・辛くておいしかった。ほんとはナポリ名物たこのスープというのをぜひ食べてみたかったのだが、どうやらそれは街角で立ち食いするようなタイプのものらしく、どこにもなかった
  • 白身魚のハーブオイル焼き・・・金目鯛を太らせたような魚を姿のままで、生のハーブをつけこんだオリーブ油をたっぷりかけ,焼いただけ。こったソースなどなしでもこんなにおいしいなんて。添えてあるグリーンオリーブがまた、これまで知っていた味をはるかに超えていた!
  • ルゲッタのサラダ・・・ほんとに葉っぱだけ出てきた。自分でレモン汁をしぼり、オリーブ油と塩をかける
  • 帰りのバスを考えると、さすがにワインは注文できなかった。で、ミネラルウォーターとエスプレッソ。

    食事の後で、さっきは閉っていたドゥオーモに。ここは、正面の金色のモザイク画と白黒横縞の壁、そして陶器でできた丸屋根が特徴的だ。 かなり急な階段を上がった高い所にあるので、他の建物に遮られることのない太陽の光がちょうどこのモザイク画に当たり、なるほどこれなら人々の信仰心を高めただろうな、と思わせる美しさ。

    横手にある天国の回廊は、13世紀ビザンチン様式のこじんまりとした中庭。ドゥオーモから剥がれ落ちた壁やモザイクが無雑作に立てかけてあったりする。

    ドゥオーモの中では、ちょうど結婚式の最中。親戚一同着飾って、神妙な顔で列席していた。それにしても、この寒い中、薄着の花嫁は気の毒だなあ。

    おみやげ屋さんに入ったら、おじいさんとおばあさんがせっせと何か作っている。ジャムのびんのような形のテラコッタの壷にギンガムチェックの布をかぶせ、ストローを刺したようなもの。大晦日に鳴らす笛なんですって。

    そういえば、このあたりは陶器のタイルでも有名らしく、陶器を置いたおみやげ屋さんがいっぱいあった。手描きのタイルや食器は、のどから手が出るほど欲しかったが、なにしろかばんをかついでの旅。そんな重いもの(しかも割れ物)を買うわけにはいかない。涙を飲んであきらめた。


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