
WALKING IN RUSSIA
PART 5
さて、観光だ。インツーリストの、日本語がとっても上手な青年がガイドをしてくれた。
コムソモール広場。「では降りて写真を撮ってください。5分です」
栄光広場。「では降りて写真を撮ってください。5分です」
レーニン広場。「では降りて写真を撮ってください。5分です」
??????? なんだか、広場の写真を撮るために来たみたい。
レーニン広場にレーニンの像が無傷で残っていたのに驚いた。旧ソ連では珍しいようだ。どこの広場でも、私たちがバスを降りるなり少年たちが寄ってきて、いろいろなものを売りつけようとする。絵葉書、ボールペン、バッジ、ベルト・・・なぜかマトリョーシカとか琥珀とかの大物は大人の領分らしくて、子どもたちの商いには含まれていない。日本製のライターやボールペンもほしいらしく、しきりに「チェンジ、チェンジ」とせがむ。「ギブミー・チューインガム」もまじる。
ツアーのおじさんたちは「うるさいけど、歩く自動販売機だと思やぁ便利じゃないか」「お前ら、そんなじゃ売れないよ。香港に行って勉強してこいよ」なんて言ってる。
次は駅前広場。もう広場には食傷気味だなぁ。駅の向こうに市場が出てるんだけど、5分じゃ買物もできやしない。走ってシャシリクを焼いているところだけ見てきた。これがツアーの悲しさだわ。
アムール川(でかい!海みたい)を一望する展望台に登ってから、ハバロフスク1の繁華街カール・マルクス通りへ。ここで30分ばかりの自由時間がもらえた。ワオ!
鎖をはずされた犬のようにぴゅんぴゅん走り出す私。まずは、道端の行列に並んでアイスクリームを買う。日本のより氷っぽいというか、あっさりしていて、暑いときにはおいし〜い。
魚や肉などの食料品を扱ってる店には、地元の人がたくさん買物に来ている。魚は、種類はわからないけど、ししゃもくらいの大きさのものから、鮭や鱒の半身のようなものまで、種々様々。鮮度はあまりよくない。
肉は、かたまり肉を必要なだけ切って、売ってくれるらしい。ソーセージやハムもいろいろある。物不足と報道されることの多いロシアだけど、とりあえずこのあたりは、食べ物には不自由していないみたい。
夏だから野菜も豊富。きのうの夕食に出た大きなきゅうりもあったし、これまた大きななす、逆に小さいたまねぎ、キャベツ、トマトなど。 同じ種類でも日本のものと少しずつ違うのが楽しい。
パン屋さんにはホテルの食事に出るのと同じ黒パンだけが並んでいる。選ぶのに迷ってしまうほど種類がある日本のパン屋に慣れた目には、なんだか不思議な光景だ。
道端ではたくさんの人たちが思い思いの物を売っていた。家にあったのを持ってきてみました、という感じで、ブルーベリーの実をコップ1個に山盛りにしただけの人も。ミネラルウォーターのびん2本だけ、という人もいる。売ることよりも、日曜日を楽しく過ごすためにやってきました、という風で、商売気のないことおびただしい。