WALKING IN RUSSIA


PART 4

りきって早起きし、散歩に行こうとしているとドアにノックが。

「は〜い、どなたですかぁ?」←日本語でどーするつもりだ(^^;)
「狐川です。おはようございます」これがモーニングコールだった。

しかし、情けないことに地図がない。「地球の歩き方」の中央アジアだけを破って持ってきたのだが。個人旅行だったらありえないことだけど、甘えです、はい。しかたなく、足の向くほうへと歩いて行った。

それにしても、すべてがおっきい! 巨人国に迷い込んだガリバーの心境かな。階段も柱も窓も、日本で見慣れているサイズの1.5倍はあるから、2軒先といってもすご〜く歩かなくちゃならない。だから、なかなか風景が変わらない。古い木造建築の、軒先がレースのようなウロコ模様になっているのが可愛い。

道端にとまった乗用車の中から、男2人がなにやら叫びかけてきました。私たち2人がそんなに魅力的なのかしら。振り返って見ると、トランクの中から琥珀のネックレスやマトリョーシカをとり出して、ふりかざしていた。朝早くからよく働く人民だ。

朝ごはんは

  • 黒パン
  • りんごとはちみつの味がするジュース・・・これがクワスというものかしら?
  • コールドミート
  • パンケーキ・・・ちょっとねっとりした感じがするから、多分じゃがいものすりおろしたものが入ってるんだと思う
  • プルーンのジャム・・・おいしい。これをパンケーキにつけるのもよい
  • ゆで卵
  • で、食事の後ではあるが、またまたトイレのお話。すぐにバスで出発するから、部屋に戻る時間がなくて、ロビー地下のトイレに行った。日本だったら、ホテルのロビーのトイレなんて、豪華さを競っちゃったりするでしょ? でも、こっちは違う、断固として違う。広いことは広い、とりあえず。でも・・・

    「ゲッ、やだここ、残ってる(゚゚;)!」
    「ねえ、ここ鍵がかからない。押さえてて」がさごそきゅっきゅ。(濡れティッシュを出して便座を拭く音)
    「あれえ、水が・・・流れないぃぃぃ」

    というのでも上等なほう。それと、便器が大きいので、気をつけないと便座の中に落っこちてしまう。空港などはもっと悲惨だ。半分くらいは便座がない。あっても、めちゃくちゃ汚れてる。靴の跡が付いていることもあるのはなぜだ? でもまあ、慣れというのはおそろしいもので、そのうちに、鍵がなくたって「靴が見えるんだから、使用中だってわかるはずよね」(トビラは上と下があいていて、覗き込むことができる)となった。

    が、私たちの甘っちょろい想像力なんかでは、考えもつかないようなことが世の中にはまだまだあるのだった・・・。その話はまたのちほど。


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