WALKING IN RUSSIA


PAART 13

り道、バスをとめてもらい、西瓜と瓜を2個ずつ買った。すぐ隣りで生肉を売っていたので、みんなが「西瓜も瓜も丸ごとね、丸ごと」と念を押した。肉を切った斧で割られたらたまらない、とおびえたのだ。サルモネラ菌ほど怖いものはない。

昼食は

  • ナン
  • トマト&きゅうり
  • スープ・・・にんじん、じゃがいも、たまねぎ、牛肉と、ディルのようなハーブがいっぱい入った透明のスープ。油がすごく多いけどおいしい。シュルパと言うのだそう
  • ピラフ・・・牛肉入り
  • りんご、ぶどう
  • チャイ
  • それに買ってきた西瓜と瓜。オードブルとデザートの両方に食べてしまった。どちらもちゃんと熟れてから収穫しているので、甘くてコクがあって、いくらでも食べられてしまう。瓜なんか、まるでメロンのよう。

    午後は別のサマルカンドのガイドがついた。今度は陽気なアメリカンタイップの女性。ターニャがうまく通訳できないと、すぐに英語でダイレクトに話しかけてくる。このほうがターニャの通訳よりわかりやすいのが困りものだ。

    まずは歩いて、ホテルの裏のグル・エミル廟へ。ようやく「青の都」サマルカンドらしい、青い建物に出会えた。

    「これこれ、こういうのが見たくて来たんだ!」みんないきなりカメラ小僧になってしまう。でも、現像してみるとこの色は出ないのよねえ。

    その後はもう、青タイル攻め。バスでレギスタン広場まで行き、3つのメドレッセ(イスラム学校)を見たあと、修復中のビビ・ハニム寺院へ。ところで、今回の旅行ではほとんどのモスクは中には入れなかった。そのために長いズボンしか持ってこなかったのに〜。ターニャさんの説明がいまひとつわからなかったのだが、イスラム寺院は今ではメッカの管轄下にあり、ウズベキスタン政府やインツーリストには権利がない、ということらしい。

    さて、お待ちかねのバザールだ。ここでようやく自由時間が30分与えられ、さっちゃんとふたりで走り出した。いろんなくだものが山積みになっているところでは、素通りできない。ネクタリンのようなのを見つけ、「これ、いくら?」と店番の子どもに聞くと「1キロ40ルーブル」と言う。1キロも買うわけにいかないから「2個だけちょうだい」と手真似で頼んだが、なかなか通じない。最後に困って父親を呼びに行くと、さすがに年季の入った商売人。1個につき3ルーブルもとられてしまった。負けた。でも、おいしかったあ。

    次には衣料品のバザールへ。なぜか、この暑いのに毛糸を買いたくなる私。店番の子に、レシートをくれないか、と聞いたのだが、これもなかなか通じなくて、やはり最後は父親が登場して「ニエット」。でも、買っちゃった。

    最後のシメはアイスクリーム。なんだか、私たちって食べてばかりいるなあ。

    集合場所に集まってからバスまで行った。いつもの通り狐川さんが、首を軽く振りながら目と指でメンバーを数える。これはもう、習性になっちゃってるみたい。多分友たち同士で飲みにいったりしても、無意識に数えちゃうんだろうなあ。こっちも慣れてくると、「あ、数えられてるな」と気配で感じて、見やすいように首を伸ばしたりするようになった。なんて素直なんだろう、私って。

    何人か足りない。

    「蛇本さん夫婦はあそこのチャイハナでお茶を飲んでるのを見ましたよ」

    で、もうひとりは・・・山羊田さんだ!

    この方はツアーメンバー中最高齢の65歳。お年がお年だから、バザールの喧騒で気分でも悪くなったのではないかしら。まさか、さらわれて売られちゃうなんてことはないと思うけど。青くなった狐川さんが走って探しに行った。


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