
WALKING IN RUSSIA
PAART 11
3時間30分でタシケントについた。いよいよイスラム風になってきた。ターミナルビルはなかなか趣のある建物だ。しかし、いきなり売店に群がる人々の姿は、さすが日本人(その中に私もいたことを告白してしまおう)。
さて、出発前の注意で全員がいちばん気になったのは次の点だった。
「あちらでは、いわゆる闇の商品が安く買えることがあります。が、ハバロフスクの税関は、モスクワと違ってかなり厳しく、時には全員が荷物を開けられて、徹底的に調べられることがあります。その際、レシートのないロシア製品を持っていると、没収されてしまいますので、その点はご注意ください。もちろん、見つからないこともあるわけで、そこは賭けになります。前回のツアーでは、スーツケースを開けられて、取り上げられたお客様がいらっしゃいました」
これを聞いて以来、メンバーはレシート強迫症に。どんなに安いものでもレシートがもらえるかどうかをまず聞いて、買うかどうかを決める。ターニャがあきれて、「これは安いものだから、だいじょうぶですよ」と言っても、彼女はハバロフスクから帰る日本人になったことはないわけだから、いまひとつ信じられない。というわけで、タシケントの空港で60ルーブルのイヤリングにレシートをもらった私。
タシケントのホテルで夕食をとった。吹き抜けの中庭があって、なかなか気持ちのよさそうなホテルだあたが、ここには泊まらない。
夕食は
冷たいスープ・・・トマト、きゅうり、たまねぎ、ピーマンが入っていて、汁気が少ないからスープ煮といったほうがいいのか。辛くておいしい キエフ風カツレツ・・・とり肉の間にハーブとパセリとたっぷりのバターをはさんでフライにしてある。おいしい〜。じゃがいもの塩ゆでパ セリまぶし+なすのマリネ添え ナン・・・というよりピザの台の縁が広くて、もっとふくらんだようなもの。直径20cmくらいかな。少し塩気があって、噛みしめるとおいしい バタークリームを使ったケーキ・・・ピンクと黄色! ぶどう・・・小粒で縦長、皮が厚めで種なしです。味が濃くてとてもおいしいので、残った分はビニール袋に詰めて持ち帰りにしてしまった。ぶどうがこんなにおいしいなら、ワインはどれほどか、と期待に胸が震える 紅茶 4時間かけてサマルカンドまでバスで行った。ほとんど寝ていたが、時々目覚めて外を見ると、羊や山羊が群れていたり、チャイハナでおじいさんたちがなごんでいたり・・・中央アジアに来たんだわあ、と感激ひとしお。だが、しかし、道路事情も悪くなり、バスは信じられないくらい揺れる。降りたときは全員、足がガタガタになってしまい、まっすぐ歩けないほどだった。シャワーはお湯が出なかった。しかたがないので、水でささっと洗って寝た。