
残りの日数が少なくなって、あせり始めました。まだ見ていないところが多すぎるので、お互いに見たい所のリストを作り、2人とも見たい所以外は、別行動で動くことにします。
で、きょうは印象派美術館から始めるつもりだったのに、Wの言葉についついつられてモロー美術館に行ってしまったのが大間違い。冬場は人が少ないから休みだっていうの。守衛さんに、いつなら開いてるの?と聞いても、その日に電話して確認しなさいとしか言わない。すっごい不親切だと思いません?
しょっぱなから予定が狂って、しばらくムスッとしていたら、Wが「ここからならモンマルトルが近いから、行ってみようよ」というので、気をとり直して歩き出します。ほんとうは今回はモンマルトルはあきらめようと思っていたんだけど、美術館を見る時間があいたわけだからね。
モンマルトルは丘の上の寺院に行く坂道が門前町のようになっていて、土産物屋はもちろん、なぜか安売りの生地屋さんがいっぱいある。ここで、ピンクに紺の花柄木綿と、チェックのヴィエラ地を買いました。重いなあ。
丘の上には、寒いのに名物の似顔絵かきがいっぱい。やたらに客引きがすごくて、とてもアーティストとは思えません。中にはみょうになれなれしく話しかけてくる日本人(おじさん)画家?もいて、とても落ち着いてモンマルトルの風情を感じるどころではない。カフェでビールを飲んで、早々に退散しました。
帰りは反対側の階段を降りて行ったのだけど、こっちのほうがいわゆるモンマルトルの風情があるみたい。ただし、ジプシーの親子がいて、なにやら言いながら体に触ろうとするので、掏られては大変と、あわてて逃げました。
地下鉄の駅でWと別れ、私はルーブルへ。
ルーブルは広かった!
とてもじゃないけど、半日程度じゃ見きれません。どこに何があるのか、方向音痴の私には館内図を見ても行き着けないし、最初のうちは絵だけにしぼって見るつもりだったのに、迷っているうちに工芸品やミロのヴィーナスまで見るはめになっちゃって(?)、もうクッタクタ。 お目当てのフェルメールは見つからないし、足は棒のようになるし、で、とうとう今日はあきらめることに。ところが、荷物を預けたクロークが出たところと全然違う場所だったもので、結局ぐるっと回って、正面入口まで戻ることになりました。「ああ、もう、泣きたい」
ゆっくり泣いてる時間なんてありません。憧れの AU BAIN MARIE ( 20, RUE HEROLD ) に行きます。ここは、とてもおしゃれな食器屋さんです。バターナイフ、パンスライサー、銀メッキのお皿を買いました。いずれも、その後東京で見つけたけれど、2〜3倍くらいの値段で売っていました。
待ち合わせのレストランを探して道に迷い、うろうろしていたら、同様に迷っているWに遭遇。ふたりで探し当てて、コースで38フラン(オードブル、スープ、メインディッシュ、パン、コーヒー!)という大衆的なお値段の食事をしました。