
ホテルへ帰る途中の道で、なかなかすてきなホテルが……。ホテル・マジェスティックというらしい。入っていってフロントで、広場に面した部屋の空きがないか尋ねる。「あるよ、ある、ある」という感じの、なんだかカルイ返事だったけど、とりあえず予約しておくことにした。
グラン・ホテルはきょうと明日の2泊しか予約していないし、もっと泊まりたいほどいい宿というのでもなかったしね。しかし、予約といっても、メモ用紙のようなものを渡されて、これに名前と泊まりたい日付を書きなさい、というだけ。ほんとにこれでだいじょうぶなのかしらん?
部屋に帰ると、Wは荷物を引っかき回し始めた。
「ねえ、SHOH、アイマスク持ってきてない?」
「ないけど・・・今晩使いたいの?」
「違うのよ。この靴が大きくて、いつも靴底を敷いて履いてたんだけど、日本を発つときに忘れてきちゃったの。なにか代わりに敷くものはないかと思って・・・」(._.;)・・・あ、そう・・・要するに私のアイマスクを靴の中に敷くつもりだったわけね。
メキシコの水については覚悟してきたつもりなのに、最初の夜は失敗した。ミネラルウォーターを買っておくのを忘れたのだ。洗面台には水が入ったびんが置いてあるが、栓がきっちりしてないところを見ると、ただ水道の水を詰め替えているだけとも考えられる。警戒しすぎるのもなんだけど、最初からお腹をやられたんでは洒落にもならないものね。
というわけで、夜中にものすごくのどが乾いて苦しんだ私たちなのであった。ううう、冷たいセルベッサ〜っ!