WALKING IN MEXICO



Part 8

っすり寝てさわやかに起きたら、Wが具合悪そうだった。頭痛がして気分が悪いと言う。ゆうべもよく寝られなかったって。

「高山病かもしれない」
「え〜っ! だってここって2000メートルちょっとしかないのよ。あなた、前にボリビア行ったときはピンピンしてたって言ってたじゃない?」
「でも、パキスタンに行ったときは高山病にかかったわよ。まあ、あそこは5000メートル級だったけど」

だからといってホテルで寝てるわけにもいかない。なにしろ日数が限られている旅行者なんだから。ピシピシ←ムチの音

ホテルの上階のレストランに朝食をとりにいった。裏側にある近代的な(でも狭い、荷物用みたい)エレベーターで上がったのだが、これって乗るときと降りるときの扉が反対で、けっこうあせる。考えてみれば、乗りこんだままの姿勢でいればいいから、こっちのほうがらくなんだけど、身にしみついた習慣で、つい乗ってきた扉のほうに向き直ってしまうのね。

広場に面したバルコニーが気持ちよさそう、と一瞬思ったのだが、もうこの時間になると日差しが強すぎて、朝ごはん食べてる間に日射病になりそう。断念して内側の席に座る。ビュッフェ式だ。

「食欲ないのにビュッフェ式は損だわ」ブツブツ言うW。朝食はホテル代に含まれていない。でも、私は食欲あるもんね。

  • ハッシュドポテトにチーズをかけて焼いたもの・・・そういえばメキシコはチーズがおいしいと書いてあったっけ。
  • たまねぎ、ブロッコリー、コーン、ピーマンをいため煮したもの・・・辛そうに見えたが辛くない。
  • スクランブルエッグ・・・なんと、これが辛かった!
  • 豚肉のトマト煮・・・かと思ったら、(揚げた?)トルティージャをトマトとたまねぎで煮て、カッテージチーズをかけたものだった。これがすごくおいしい。
  • パン
  • マンゴージュース
  • コーヒー

    うん、おいしい、おいしい(*^.^*)。

    「よく食べるわねぇ」目玉焼きとくだものだけがのった皿に手もつけず、Wが気分悪そうに言う。
    「うん!」
    ごめんねぇ。だって私は元気なんだもん。


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